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序章 子どもの「声」の回復と支援者の立ち位置[長瀬正子]
1.「声」と子どもの権利条約
2.子どもが「声」を取り戻すプロセス
3.位置関係(ポジショナリティ)を理解する
コラム 子どもの「声」を引き出す絵本…「ちいさなとびら」という活動[長瀬正子]
第1章 社会的養護を必要とする子どもの「声」と子どもの権利[長瀬正子]
1.沈む「声」、失われる「声」
2.「声」を引き出し、つなぎ、紡ぐ
3.子どもの権利の視点からとらえ直すということ
コラム 聴かれる権利の5つのステップとチェックリスト[栄留里美]
第2章 アドボカシーとは何か――環状島の地形を変える[栄留里美]
1.アドボカシーの使われ方
2.注目され始めたアドボカシーをめぐる政策
3.アドボカシーとは何か
4.子どもの「声」が聴かれない背景――環状島でいえば…
5.独立/専門アドボカシーとは
6.アドボケイトの活動事例
7.アドボケイトのポジショナリティを問う――ヘリコプターから「いつもの支援者」が降りてくる?!
8.子ども差別からの解放のために――水位を下げて環状島の地形を変える
コラム オンブズマンとアドボケイトの違いは?[栄留里美]
第3章 社会的養護における当事者参画――環状島の上から「叫ぶ」[永野咲]
1.当事者参画の整理――セルフアドボカシーとユースアドボカシー
2.環状島の〈尾根〉へ上がる
3.当事者参画を脅かすもの――環状島の〈尾根〉に吹く〈風〉と〈重力〉・〈水位〉
4.環状島の〈尾根〉にともに立つ
5.「声」が変えていくもの――当事者参画とユースアドボカシー
コラム 会議や検討会への当事者参画[永野咲]
おわりに モヤモヤとこれから~「わきまえる」を求める社会に抵抗するために
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アドボカシー
ー「声」を出せない人のために,
当事者とともに「主張する」こと。
子どもたちの「声」を大切にするとは...
宮地尚子さんの「環状島モデル」から考える。
イラストがめっちゃ分かりやすかった...
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セルフアドボカシーや子どもの権利について学ぼうと思って手に取る。アドボカシーを「声」ということばを用いて、すっきり学ばせてくれる本。そして、本のタイトルにもある通り、さらにモヤモヤに輪郭をつけてくれる作用もある。保護的な子ども観を持っている自分に気づかせてくれる。
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子どもアドボカシーのことを最近知らなければいけない、知りたいと思っているところで、この本を読んでみた。
入門書というよりはアドバンスという感じでもあり、まだまだ広まっていない概念のもとで試行錯誤しているモヤモヤが臆せず書かれているようでもあり、構築期の熱さや慎重に先行きを方向づけようとしているような思いが感じられる。アドボケイトは独立した存在であるべきといったこと(それを表現するために先進する英国発祥の「アドボカシー・ジグソー」の図を改変したそうで、その趣旨も納得(p.77))、子どものためによかれと思っても先回りせず子どもの思いに沿うことなど、厳しさとともに活動する必要があるんだな。同じ文脈で「最善の利益」とは、誰にとってなのか、いつの最善なのか、どのように最善なのかといったことまで考慮するのもつくづく大きな命題だと感じた。
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感想
声をあげられない子供たち。独立した人格を認めつつ手を差し伸べる。ともすれば過保護につながる。見極めは子供と大人が協力して行う。