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廃墟からの歌声 原爆投下後の傷害調査にたずさわった遺伝学者の回想 みんなのレビュー
- ウィリアム・J.シャル (著), 利島 保 (訳)
- 税込価格:4,730円(43pt)
- 出版社:新曜社
- 発売日:2022/01/15
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紙の本
貴重な記録だが、アメリカ人の視点
2022/03/08 11:14
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
原著は1990年にアメリカで出版されたものだそうだ。
原爆投下国のアメリカが広島につくった旧ABCCの遺伝部長が、被爆後間もない広島で過ごした時間を振り返った回想録。
原爆による遺伝的な影響を調べるのが、筆者の仕事だ。被爆の傷跡が生々しい時代に、被爆者から「治療しない研究所」と呼ばれたABCCの調査や研究について、アメリカ人の視点から、つづられている。
被爆者の反発のなかで実施した、7万人以上を対象にした新生児調査などについても詳しく、生々しい。
日本の人々や文化に向ける優しいまなざしや、原爆投下国の人間としての葛藤も伝わる一方、被害調査の徹底ぶりが伝わってくる。筆者はたぶんとてもいい人だったのだと思うが、やっぱりアメリカ人。超大国の白人男性の視点から、敗戦した国の被爆者を見つめている。
記録、資料としてはとても重要だと思うが、反発する被爆者はいるだろう。
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