セカイのハテナ ２ 時の方舟 みんなのレビュー

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投稿者：百書繚乱　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

コールドスリープから拓海(＝トオヤ)が目覚めたのは、パンデミック後の子どもたちだけの世界、隔離された東京だった

二十歳前後で死んでいく子どもたちを救う薬を手に入れるため、九州をめざして歩き出した拓海、ユカイ、セツナ、ヒラリ

拓海が通っていた小学校に立ち寄ると、大きなコミュニティができていた

「ときどき思うの。この学校は方舟みたいだなって。でも、ノアの方舟は陸地にたどりつけたけど、私たちはここに留まったまま。時間という名の海の上に、ぽっかり浮かんでるだけ。どこに向かうわけでもなく、ここで生きて死んでいく……」

ケンカ、対立、窃盗、誘拐……つぎつぎと起きる事件の果てに拓海たちが下した決断は

カラフル文庫『魔天使マテリアル』シリーズ全３０巻完結から１年
藤咲あゆなが満を持してキミノベルからリリースした新シリーズは驚愕の近未来ＳＦ第２弾、2022年１月刊

近年の児童文庫ではめずらしく「拓海は〜」と三人称で書かれていて、ドラマを見るような臨場感を味わうことができる読み応えありの一冊、小学校中学年から

「鎌倉が海の中ーっ!?」……“のべぺん”のつぶやき