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キワモノ好きとしては知らない世界を知る楽しさを十分に堪能できた。とはいえ、最後まで読めば、単なるボディビルに留まらず、結構深い話で驚く。
次回作はどういう題材を書かれるか分からないが、期待して待ちたいと思う。
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筋トレ大好きな女性がボディ・ビルに挑む話。
主人公u野の視点から筋トレ、ボディビル、フィジーク等の業界にある歴史やルールが分かりやすく書かれており、理解が深まった。
筋トレ小説は初めて読みましたが、新鮮で楽しかったです!
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第166回芥川賞候補作
タイトルが秀逸!
「スミス」はスミスマシンのスミスで、スミスマシンとは、バーベルがレールに固定されているトレーニング機器のこと。
つまり、筋トレの小説。スミスマシンを我が友とする筋トレ女子の話。
芥川賞候補作っぽくないテーマじゃないですか。あらすじ聞いて読む前からびっくり。
そして、読んでさらにびっくり。めっちゃ面白い!
って言うか、芥川賞受賞の「ブラックボックス」ものめり込み系の非常に面白い作品だったけど、芥川賞ってそういう毛色だったっけ?
もっとブンガクっぽい感じじゃなかったっけ?
まあ、いいけど。
主人公は20代の会社員、U野は、趣味の筋トレが高じて、ボディ・ビル大会に出ることになる。
「違う生き物になりたい」と始めた筋トレだったが、大会に出るためには単に体を鍛えればよい、というものではなく、ピアスを開け、脱毛をして、日焼けして、ビキニと12センチのハイヒールを履かなければならない!
女性らしさを追求も必要。会社の男性の同僚から「女性は大変ですね」と勘違いされる…
いやー、そうなんだ…
確かに、「肉体」にはジェンダー問題ってつきものなのかもしれないけど、なんだか一筋縄でいかないややこしさがあるのね。
はたして、U野の大会での結果は如何に?
読後はトレーニングして、筋肉を苛め抜いた後のように清々しい気分になります。
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筋トレを愛する、鍛えることが生き甲斐なアラサー
女子 U野がボディビル大会に出場して、自分の筋肉
をとことんまで、鍛えて、節制して、つくりあげいく筋トレ小説かと思いきや、女性に対する偏見。
多様性の中で、女性が筋肉を鍛えることへの社会の目線も感じることができる社会派小説の意味合いも感じれました。新たなジャンルを開拓したと、私は感じています。
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主題は筋トレを通じた一つの生き方の提示だと解釈した。
文が読みやすく、3時間ほどで読み終えれた。
自分自身の変えられないものと変えられるもの、また、変わろうとしたことで却って「変えられない」という現実を強く自覚させられる。
答えの出し方は人それぞれだが、「こういう答えも存在するよ」というメッセージを受け取った。
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私達は、私達の身体のことだけを考えればいい。うっかり迷わないよう、自分で決めたルールだけを信じればいい、今まで、そうしてきたように。
怒るのは守るべきものがあるからだとすれば、それは幸せなことだと考える。
別の生き物になりたい。誰に傷つけられるでもなく、誰に同情されるでもない、超然とした生き物になりたい。
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私もジムに通っているので、筋トレ用語は手に取るようにわかった。普段ミステリを読んでいるせいか、ストーリーの深みは全く感じられなかったが、それがまたこの本の長所だと思う。
スミス、私も使おうかな。
あと久しぶりにフリーもやろうかな。
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なぜそこまで体を鍛えるのか?
カッコよく思われたい、努力した量が体に伴う達成感、苦しいのが気持ち良い、等の理由がある。
本書ではボディービルを通じてひとりの女性の心のうちの変化、筋トレの具体的描写、社会的認知を教えてもらった。
ただ鍛えるだけでは自分が求める体には到達できない。そこには忍耐、知識そして変化への探究心が必要だと思った。
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たまたま、パーソナルトレーニングでスミスマシンのスクワットで絞られた直後に読みました(苦笑
筋トレにはまってしまった人は特に面白く読めるし、「クラシック」な世間に関するおさえた描き方がよかった。
芥川賞候補作らしくない(よい意味で
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いやー、面白かった!
自分へのメタ認知がしっかりあって、俯瞰して自分を見る目がユーモアとして表現されてるので、物語に入って行きやすい。くすくす笑いながら読んだ。
ユーモアと切迫した思いのバランスが絶妙。
自分に対する他者の視線への違和感と、それに抗う方法としての筋トレ。その対立軸もスッキリしてるので、とても読みやすい。
この人、頭いいと思う。感性に流されない理系の人ね、と思ったら、東京工業大出身だった。なるほどなあ。
今後の作品も楽しみな作家の登場です!
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ハードボイルド筋トレ小説。筋トレしてないと伝わらないであろう表現が多く、思わず笑ってしまう文章が多かった。砕けた文章なので筋トレしてなくても楽しめるが筋トレしていれば尚面白い小説。
一見ユニークだけど女性の筋トレに対する偏見や、筋肉の評価であっても女性らしさが求められるボディビル大会に対して主人公が葛藤しつつ戦う、社会派な小説でもあると思う。
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石田夏穂の我が友、スミスを読みました。
ジムで毎日筋トレしているOLが見込まれてトップビルダーの居るジムに移ります指導の下ボディービルの大会を目指します。
もとミスユニバーサルの日本代表のトレーナーの指導でドンドン変わって行くのですが、ボディービルの世界を知ることが出来て中々面白かったです。思わずゆーちで大会を観てしまいました。
凄い筋肉です
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ページをめくるといきなり筋トレの描写が始まる。
それもかなり詳しく、器具を使った本格的なトレーニングであるとわかる。
主人公が頑張っているのだが、そもそもジムについてあまり詳しく知らないし、主人公が男性なのか女性なのかもわからず、人の名前もU野だとか、O島などと記号で表記しているので、ややこしくて馴染めない。が読み進めるうちになんと引き込まれているのである。
単に筋肉を鍛えていただけの主人公が、ボディビル大会への出場を目指し、ストイックな筋トレと食事管理に明け暮れる。
さらに驚くべきは、大会で優勝を目指すには、女も磨かなくてはならないと。
ピアスに脱毛、日焼けサロン、そして大会に必須の12センチのハイヒール。
普段すっぴんで、スニーカーで過ごしている主人公には難題山積み・・・
筋肉を鍛えるだけではだめなのか。
指先から足元まで女性らしさをアピールするだなんて。
ふ~んである。
かくして大会に臨んだ彼女は、努力の甲斐があったのか。
まあまあそういう結末ですか。
いいんじゃないでしょうか。
知らない世界を見せてもらいました。
ちなみにスミスとは、筋トレの器具のことです。
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ジムで筋トレに熱を上げていたところ、ボディビルの大会にまで出ることになった主人公の、大会までの過程。筋トレ小説というジャンルが新鮮で面白い。
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ボディビルの世界をこの本で初めて知って,そのストイックさに驚いた.
筋肉増強の魅力に取り憑かれた主人公,引き抜かれボディビル大会を目指し始めてから,こちらもどんどん物語に引き込まれ,そして驚愕の舞台でのふるまい.何よりも自分でいることを選んだ主人公のタフさに,爽やかに吹き抜ける風を感じた.
肉体改造の面白さとジェンダー警鐘,淡々とした文体ながら奥深い小説だった.
芥川賞は取れなかったけれど,賞以上の面白さがあった.