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投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
フィデルマの聡明なこと。
「罪を犯したものが自由の身となれば、罪深きは裁きを下したものである」という言葉は、やたらと納得。
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修道女フィデルマ・シリーズの短編集第5弾。
密室トリックに穴があろうと、
殺害方法が偶然すぎても、
凶器がご都合主義でも文句は言わない、
というか気がつかないぽんこつミステリーファンだが、
これだけは言いたい。
尊者にお出しするにふさわしい大物の鮭、
それを盗んだ魚泥棒の犯人が猫?
殺された料理長が自ら釣り竿を釣り糸を持って川へ向かって釣り上げた、
とあったので、
新巻鮭サイズの鮭だとは思っていなかったが、
熊がくわえていそうな体長50センチぐらいの鮭だと
勝手に思っていた。
とくれば、まさかサザエさんよろしく猫がくわえていけるわけがなく、
(著者の思惑通り)鮭が殺人の動機かなにかとにらんでいた。
日本人でこの落とし穴に落ちた人は多いはず。
それとも、修道院の猫が熊サイズなのか。
そっちの方が楽しいけど。
それにしても〈歓待の法〉まであるとは。
ブレホン法は奥が深い。
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今回、どれとはいいませんが、法の限界をフイデルマが感じます。その後が気になる作品です。
それから、「狼だ!」の結末が皮肉が効いてます。
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7世紀のアイルランド、王女にしてドーリィ(法廷弁護士)の美貌の修道女・フィデルマが鮮やかに事件を解決。フィデルマが訴訟を取り扱ったり偶然殺人現場に居合わせたり…。論拠となるものは聖書からの引用だったり、当時の法律であったり骨太ですが、読み心地はややラノベっぽく単純に面白い。
「フィデルマは神学、ヘブライ語、ギリシャ語、ラテン語、ラテン文学に通暁(中略)、トゥリッド・スキアギッドという、武器を用いない護身術にも長けており、文武両道、才色兼備の女性。(wikipediaより)」
いわゆるチート系(?)修道女が1993年にイングランドで爆誕していたとは驚き( *´艸`)1993年が初出の人気シリーズとは知らず図書館で借りました。ちょっと軽いもの、でも海外物が読みたいときはこのシリーズを読むことに決めました。7世紀のアイルランドの空気を感じられるのも良いですね。
東京創元社さんは『マーダーボット・ダイアリー』も面白かったし、個人的に当たりの作品が多い出版社さんです。
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法廷弁護士にして裁判官の資格を持つ修道女フィデルマが、各地を巡り難事件を解決する、7世紀アイルランドが舞台の短編集。
修道士が占星術で自らの死を予言して死んだり、族長の後継者を選ぶ会議で候補者が殺されたり、相変わらず当時のアイルランドの習俗が興味深い。全体としてかなり先進的な社会だと思うが、「養い親」に出てくる養育制度などは問題も多そう。
ベストは、修道院で客用の魚料理と料理長が消えたという発端からまさかの動機をぶちこんできた「魚泥棒は誰だ」。
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ミステリ。短編集。
シリーズ短編集の5作目。
このシリーズは、本当に全ての作品が面白い。
個人的には、この1冊がシリーズ短編集で一番完成度が高かった印象。
「養い親」の苦い結末が良い。
これで短編集は一通り読み終わり、残りは長編。
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大好きなフィデルマシリーズ。
日本オリジナルの短編集ということだったので、本国の人気はどうなのか気になってしまった。
どの短編もおもしろかった!