電子書籍
孤島密室殺人に異母兄弟
2022/11/24 02:10
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
設定がなんか、横溝正史か、と、一瞬思いましたが……そんな感じでは全然なくて。その理由は、この二人です。毒舌で、肩に人面瘡アリのジンさん&ややアテにできない相続鑑定士ヒョーロクさん。、今度は孤島の事件に……
紙の本
人面瘡探偵第二弾
2022/09/03 20:16
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ2作目であることを知らずに読み始めてしまいましたが、前作を読んでなくて充分に楽しめました。孤島でのおどろおどろしい相続争いの様などの雰囲気にゾクゾクしました。
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仁銘島。通称「人面島」と呼ばれる島には、隠れキリシタンの財宝が眠っていると言う。相続鑑定士の三ツ木は、依頼を受けて島を調査する事に。島の二大権力の騒動に巻き込まれて、挙句に殺人事件まで起こり…
前作から全く成長していない三ツ木と、肩にできた人面瘡の「ジンさん」の悪態が懐かしかったです。
側から見るとデカい独り言を呟くジンさんだけど、アドバイスは的確で、今回も見事な推理でした。
田舎故の閉鎖的環境が招いた事件で、理由もゾッとする物でした。普通の環境とかけ離れ、時代錯誤も甚だしいのか何とも言えませんでした。
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平戸から北に20Kmの島の村長の遺産相続。土地家屋調査士三津木が担当弁護士を島を訪ねる。ほとんどの家屋が遺産。家賃収入の算出。場所の確認。長男は先妻の子、次男は後妻の子、長男の義父は漁業協同組合会長。次男の義父は宮司。兄弟の仲は険悪。
島民は隠れキリシタン。平戸の隠し財宝の噂。
三津木は、双方から擦り寄られる。宮司からは家賃を下げたい。組合長からは家賃をあげたい。
口が軽いからと断わる。三津木の肩にはジンという別人格がある。宮司の行事で長男が殺される
隠れキリシタンの口述を長時間。親族が15分まいに確認。全員アリバイある。
一族は大きな屋敷で一緒に暮らしている
長男が次男の嫁を手籠にした。嫁は自殺
兄弟は険悪の中。
島に大きな台風直撃。捜査は進まない。
遺体は平戸で解剖中。葬式は遺体待ち
次男の母、後妻が殺される
後妻の父は組合長。宮司に怒鳴りこむのを
三津木がとめる。三津木が島に来てから殺人事件がおきる。組合長配下のヤクザもどきに島を出て行けと脅され宮司の所に隠れる
神座の下に階段を発見。
次男が死んでいた。鍾乳洞と隠れキリシタンの金のマリヤ像を発見。三津木が襲われる
犯人の顔は見れず。次男の死体も消えた
犯人は長男の息子と次男の長女。14歳従兄妹同士で恋仲。池と繋がる鍾乳洞で性行為。
二人の結婚を認めない大人を殺害。
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人面シリーズ 第2弾
㊀忘れられた島
㊁継承者死す
㊂女傑死す
㊃闇の中の悪意
㊄大伽藍の鬼
通称・人面島と呼ばれる仁銘島で、権力者である鴇川行平氏がなくなり、財産分与の鑑定に呼ばれた三津木。
天候などにより本土と断絶されていく島で、相次いで継承者が殺されていく。
調査を進めるにしたがって明らかになる島の財宝の秘密。
閉鎖的空間の島で何が起きているのか?
王道的ミステリー
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相続鑑定士の三津木の右肩には顔の形の傷がある。所謂人面瘡だが毒舌で感が鋭く三津木にあれこれ命令しては事件を解決していく。
孤島✕台風。大地主の遺産相続の拗れ具合が横溝正史っぽくて面白かった。
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ジンさんとヒョーロクの会話が楽しい。
古き良き推理小説といったところですが、日本の風習は現代でも息づいているのでしょう。
スマホがあっても魂が抜け出せない場所は日本中にあるような気がします。
今後も二人(?)の活躍に期待します。
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このシリーズは堅苦しく見えるのにとても読み易くて面白い。
ジンさんとのやり取りで毎回何か進展があるから楽しみになる。
だけど、そんなに喋ったらバレてしまうようなヒヤヒヤ感もある。
佐倉組の人に襲われそうになった時も、次の展開に繋ぐために無理やり入れ込んだ様で残念だった。
不自然じゃないにしても、強引にはみえる。
終盤のスピード感は凄かったけど、あっさりし過ぎて手抜きの様に見えてしまった。
前作同様最後の数ページにアレがあるだろうと思って期待してたけど、ちょっと残念だった。
確かに1番面白いところではあるけど、これも無理やり感があり期待通りではなかった。
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人面瘡探偵シリーズ。
長崎の離島で隠れキリシタンの末裔達の閉鎖的な環境。
その中で起こった連続殺人事件に巻き込まれるヒョーロクとジンさんの奮闘物語。
事件や結末は正直あまり面白味を感じなかったけど。
ヒョーロクとジンさんの掛け合い。
主にジンさんの罵詈雑言のオンパレードに腹抱えて笑いました。
ただ、このシリーズはもういいかなとも。
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「人面瘡探偵」続編。謎解きは私でも中盤までいかずに読めてしまったので大したことなかったが、隠れキリシタンの人面島の密室殺人の謎に地下の鍾乳洞と、如何にもなミステリー舞台設定はなかなか乙。しかも前作同様、相続鑑定士の三津木六兵と肩に寄生した頭脳明晰かつ毒舌な人面瘡「ジンさん」の掛け合い漫才っぷりが際立って面白い。中山作品らしい作品。
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人面瘡探偵第二弾。同じような横溝世界。このシリーズ、読み終わった後スッキリといかないところがなんだかなぁ。
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『人面瘡探偵』の続編。シリーズ化されると思わなかったのでちょっと驚いた。主人公のヘタレキャラが苦手なので、興味のないシリーズなのだが、著者ワールドはどこでつながるかわからないので、押さえておく。
今回は、孤島での遺産相続を巡る鑑定で、相続人が次々と殺される。隠れ切支丹とか隠し財宝とかこれ見よがしだが、最近のミステリとしては定石通り。
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「人面瘡探偵」続編。隠れキリシタンの孤島、遺産争い、連続殺人……横溝的展開満載のミステリが再び登場です。
前作を読んでいるとアレだとわかっているわけですが。三津木とジンさんの掛け合いがやっぱり楽しい! 情け容赦のない(しかしときどき思いやりもある?)ジンさんの毒舌は癖になりますね。自分が向けられるのは嫌だけどさ。そして事件の様相にも、他人事なおかつフィクションなら、これはわくわくしないはずはありませんよ。閉鎖的な田舎の雰囲気とかも。こういう展開、大好き。
次々起こる事件、膨らむ疑念、そして島に隠された「財宝」。これはもうミステリ好きにとっては一大ロマンの塊と言ってしまっていいかも。なんとも壮大なあの光景にも度肝を抜かれ、真相にも驚かされ、さらにその上であのオチって! ……いやいやいや、そんなものまで「見ちゃって」たんですかっ!? それはちょっと……怖いかも。
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3か月ぶりに中山作品を読んだ。いつもの様に約1日で一気に読み切り、犯人捜し。今回は2勝1敗、録音は判ったが弓でちょっと迷ったのが完全試合を逃した敗因。まあ完全試合は大袈裟かな。
本作品、ちょっと内容薄いな。人面島というおどろおどろしい名前の割には恐怖が迫ってこない。また、人面瘡ジンさんの悪態も迫力ないし中途半端。それともこちらがそれになれてしまったのかは不明。
中山作品では犯人特定に当たってはあらゆる先入観を排除して推理しなければならない。しかし、この考え方は中山作品を読み込んできた人にとっては、この先入観こそ犯人の候補とも言える。乱暴な言い方をすれば、犯人らしくない人、犯人とは思えない人の言動・行動を最初からマークすればある程度正解に行きつくだろう。
最後に、主人公の相続鑑定士の三津木。三津木と言えば横溝作品に出てくる記者三津木俊助が連想される。ということは、人面瘡ジンさんは探偵由利先生という設定か?であれば、横溝作品を遥かに超えるくらいのおどろおどろしさを今後期待する。
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ちょっと肩透かし。
もう少しドロドロとして捻ってくれたら嬉しかったんだけどなあ。
トリックはわからなくてもストーリーから犯人の目星はすぐ付いたし、挿絵が怖い割に内容は特に恐ろしくもない。
一番の謎は表紙の落下していく人物の絵だけど、転落死した人物もおらず、特に内容と関係あったようには思えない。
主人公とジンさんとの掛け合いは面白いし、この妖しい雰囲気は大好きなので、主人公たちについて新たな情報が欲しかった。