紙の本
自分がどうしたいか
2023/02/21 13:41
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:べー - この投稿者のレビュー一覧を見る
キャリアウーマンという言葉が流行り出した頃、私は高校を卒業して社会に出た。23歳で結婚して三児を得た。子育ても社会進出も欲しいものはみんな手に入れたらいいじゃない。そんな生き方もあったけど、私は末っ子が小5になるまで家にいた。
いろんな生き方がある、やむを得ない理由もある。でも子は自ら希望して10時間以上も保育園にいることを望んでない。胸をなでおろしたし、踏ん張ってよかった。
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本音が言いにくい世の中。
プロの経験からのお話はストンと納得がいく。
できるだけそばで過ごすことは間違っていないと思った。
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あと1週間で息子の保育園生活がスタートするというタイミングで読みました。1歳申込で待機児童となり育休を延長して結果的に1歳8ヶ月で入園となります。
息子と長く過ごせてよかったと思いながらの日々でしたが、この本を読んで改めて待機児童になってよかったなと思います。保育園にいれることを当たり前に思ってはいけないと。
幸いいい園に決まったので楽しみにしていますが、保育園に任せきりにならないよう親としての自覚を忘れずにいようと思います。
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友人である保育士から勧められた本です。
著者も何も知りませんでした。
現在、保育所では待機児童を0に!11時間保育を可能とする、ということが率先して行われているとのこと。
また、0歳児から預けると、子供は知らないうちに「慣れる」とされ、0歳児保育が推奨されていると。(「ママがいい」と泣き叫ぶことなく。)
私は子供3人は自分の手元で育てた。
0歳児のあの、細々とした息遣い、自分で見ていても危なっかしいのに、この時期に0歳児を預けることが増えていること、驚愕の事実でした。
この本には、保育という大切なシステムが「儲かるビジネス」として、知識も経験もない事業者を導くとされている。
これは待機児童ゼロ実現のために、国が積極的に行なっていることなのだ。
私は精神障害者の就労支援をしている。
精神疾患に悩む傷ついた成人が、いくつになっても、「親」との関係を嘆き、悲しんでいる。
0歳児の時の親の取り扱いと簡単に結びつけるのは早急であるが、なんらかの関係があるのではないかと思っている。
経済的理由、仕事の早復職を果たさねばならない母親の必要性は理解している。
しかし、今の保育の現状、子供の気持ちを慮った上で預けてほしい。
炎上覚悟で書かれた一冊の本。
ぜひ、皆さんに読んでほしいです
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ブグログに引用をしようと思い、付箋を貼りつつ読んでいた。付箋だらけになってしまった!!
ほんの少し、わずか、数カ所、だけ引用する。
「『エンゼルプラン』や『子育て安心プラン』などの美しい言葉の裏で、保護者から親として育つ
機会を奪い、母親をパワーゲーム引き込み、保育がビジネス化されていく。」
「保育、学校教育、先進国社会における家庭崩壊について講演するようになって三十五年、毎年五十から百回講演し、たくさんの現場を見てきた。現場で保育観について私に目を輝かせて教えてくれた園長たちが、最近疲れ果て、精神的に追い詰められている。」
「小学校の教員の応募倍率が危険水域に達している。この倍率では学校教育の質は保てない。保育士の応募倍率はとっくにきえている。」
「マスコミがしっかり伝えてほしい。親に自分の身に起こったことを報告できない三歳未満児の発達に、良くない保育士と過ごす一日がいかに決定的か。たった数時間の心ない扱いが、子どもの一生の心の傷になって残る可能性があることを繰り返し書いてほしい。」
保育現場を、非難するのではない。
専業主婦を、推進しているわけではない。
父親に、育休を勧めるわけではない。
現場を、憂いているだけではない。
「無心な幼児がおしえる『大切なこと』」により、親心の回復を勧めている。
著者が危機感をを持ち、出版したのだと思った。
切羽詰まった現場の状況は、身近で見聞きしている。
読みながら、怒りが込み上げてきた。
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図書館にて。
確かTwitterで紹介されていて予約したんだったと思う。
この題名はどういう意味かと思っていたけれど、父母による子育て推奨ということなんだと思った。
いろいろな考え方があるのもわかるし、こういう考え方も否定はしない。
だけど、例えば共働きするしか生活していけない現状があって、そのためには保育園は絶対に必要で、そこに異を唱えるなら共働きじゃなくても生活できる給与水準や、子育て期間休んでいても職場復帰できるシステムや、保育園の職場環境の改善や、いろいろとやらなくてはいけないことはあると思う。
こういう本を書いてしまうような人が元埼玉県の教育長だった現状ってどうなんだろう。
友達が保育士だが、職場環境が悪くてとても大変そうだ。
そりゃ母性満点の母親がつきっきりで育てられればいいと思う。
全てが悪循環で、筆者が警鐘を鳴らすのもわかるが、どちらかというと保育園や幼稚園からの教育環境の改善からではないか。
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ぜひ多くの方に読んでもらいたい。
コレを単に古い考え、で済ませていいのかどうか。
仕事も大切だが、人として次世代のために何ができるのか。たった1年の大きさに早く気づくべき。
作者も尺八奏者だったこともあり異例の経歴。
視点が鋭い。
保育の崩壊、現場の実情、親は子どもに育ててもらっている、そんな感覚を持ち、理解して保育園へ預けている親はいるのだろうか?炎上覚悟と誰かの感想にあったが、炎上でもいい、話題になってほしい大切なことかと。
ここに預けておいた方がいいんだ、と親に思わせたら、それはもう保育ではないんです。p.22
子育ては親と子の相互体験なので、「受け皿」はあり得ない。だから「保育の受け皿」と言い換える。「子育ての受け皿」では危うい闇が見えてしまう。
子育てと、市場原理は相反する動機で成り立つ、子どもの成長と日常を後回しにすること、犠牲にすることで…
三歳児未満を標準十一時間保育所で預かれば女性が輝く、と言ってしまった政府の施策に、当事者である幼児たちに対する「思いやり」「気づかい」という非認知能力がまったく欠けているのだ p.49
0, 1, 2歳児における母子関係の大切さ。なぜ育休を取らないのか?と訴えた説明会。保護者の理解で拍手が起きた
エンゼルプランは虐殺プランです。
現場を知らない、保育の専門家、と人間の生きる動機、を理解しない経済学者によって勧められた愚策
パニックを起こす子…園でしっかりパニックを起こさせて、まわりがそれに反応し、学び、切り抜けていく力をみんなでつけていかなければ駄目だと、園長先生は言う。その子の問題→みんなの問題として受け入れようと… p.96
親になることは性的役割分担の結果…
親たちの「非認知能力」が育たない。それが子育てをしながら育つことの方が、子どもの安定と将来的の幸福には重要なのだ。 p.115
幼児の扱いが国じゅうで粗雑になっている
男子は子どもに還り女子は母の顔になる
父親の心に灯をともす
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人によって保育園の経験は様々なので少し一般化しずきて書いているところがあるように感じた。うちは小規模でよくしてもらった。ママとの日々よりも多くの人が関わってくれて良かった。子育ては親の人間力育てでもあり、子育ては楽しいので全部任せるなんて、勿体無い。
親と保育士と一緒に育てたらいい。でもあくまでも親が責任者。規模は小規模でないとやっぱり出来ないと思う。保育士に感謝の心を持ち、伝える。そんなシンプルな事で、日本の未来は少し明るくなると思う。そんな事を考えた…
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親にはどうすることもできない政治的な部分などもよく見えたし、保育士の苦悩もよくわかったけど、全体的に怒りというかキレ気味なモードで繰り返し書かれているのでうーっとしんどくなるところが続いた
保護者向けと言うよりは、行政や教育者向けなのかもしれないとも感じる
最後の章は温かくて愛に溢れていて、まだ未来は明るいことを感じさせてくれたのでよかった
欧米に並ぶ必要なんてなくて、犯罪率の低い日本を誇るべきだと思う
その点が繰り返し書かれていて、日本人全体の自己肯定感、いい国なんだという幸せな心持ち
をぐんぐん上げていくことが必要だなと思った
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これから保育園を利用する身として、保育士さんの力を借りながら、子育てをしていこうという気持ちになりました。
印象に残ったのは、
子育ては教育とは違う、保育園をサービス業としてはいけないという言葉。
以下、本の感想というより、読んだ後に自分なりに考えたことです。
個人的に気になったのは、待機児童対策に使っている予算を育休中の経済支援に使うという部分です。
もちろん経済的な支えが増えるのはありがたいです。ただ、3年近く職場を離れた後に以前のように働けるか、またキャリアをどう積み上げていけるか、と悩むこともあるのではないでしょうか。もし、子供を2人産んだら6年。
出産に適した時期は、仕事でも1番色々なことに挑戦できる時期ではないでしょうか。
経済的な支援だけではなく、働き方の柔軟性や職場の理解なども必要だと思います。
何より保育士の待遇が上がることを祈ります。
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タイトルを見て、10歳息子もずっと「ママ~ママ~ママ~ママ~∞」と言い続けるので衝動的に買ってしまいました笑。目の前にパパがどっかりと座ってテレビを見ているのに、なぜ、台所で忙しく働いている私(ママ)に色々と要求してくるのか!?(そしてそれを見ている夫よ、なぜ、「パパがやってあげるから貸しなさい」といわないのか!(怒))
という私の気持ちとは関係ない本です笑。
さて、タイトル、著者名を見て、中身も読んで、ずっと著者は保育が専門の女性だとばかり思い込んで最後まで読み切って、裏表紙の折り返しに載っている写真が男性だったのでびっくり!思い込みって怖いですね。まぁ、著者の性別は中身と大きく関係はしませんが。
内容はざっくり言うと、日本の子育て支援政策が間違いだらけである、ということ。欧米のまねをするばかりだが、欧米の子育てはすでに崩壊しているぞ!と警鐘を鳴らす。まぁ、どんな分野でも、とくに教育の分野ではそういうことが多々ありますよね。
私は何かの本で、フランスは少子化に歯止めをかけることができていて、日本と違ってシングルマザーでも全然後ろめたくないし、それが普通ということを知って、日本もパートナーがいなくても女性が堂々と子どもを産み育てられればいいのに、と思ったこともある。本書でもフランスでは過半数の子どもが未婚の母から生まれるということが書かれているのだが、フランスでは強盗に遭う確率が日本の10倍、1週間に1人から2人の子どもが親の虐待で命を落としている、という事実もあるそうだ。日本はすぐ、欧米の良いところだけを見て真似しようとするが、本当にそれでいいのか?物事を多面的に見ることがいかに大切か再認識させられる。
また、最近では「男らしさ」「女らしさ」が否定されがちだが、男らしさ女らしさがあって「親らしさ」が存在する。親になることは、性的役割分担の結果なのだ(なるほど)。「女らしさ」を社会から強制されるのはもちろん良くないが、女らしさを踏まえた上で、ちゃんと親らしくならなくちゃ、子育てできませんね。
あとすごーーーーく納得したのが、「小一の壁」問題が取り上げられて、幼児がスムーズに小学校生活に移行できるように壁を低くしている近年だが、著者によると、それでは問題は解決しない。ちゃんと壁があり、それを乗り越えるという経験をさせないと、その子は次の壁にぶつかって乗り越えられず折れてしまうかもしれない。
その通りだ!と思った。
小・中連携でも中一の壁を取り除こうとしてあげる。中・高でも様々に配慮する。大学でも手厚く学生をもてなす。はい、社会人になってすぐダメになります。って、ありそう。親子が一緒に、壁を乗り越えることで、親も、家庭も育っていく。その覚悟がない親はいつまでも親になりきれず、子育てサービスにすべてを委ねようとする。
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保育園に預けられれば、その道のプロが身近についてくれて心強いなぁと思う一方、預けるには信頼感をつくらないと、頼めないなぁと思う保育園。
1日保育者体験は、素晴らしい企画だと思う。
父親の意識が1日で変わると。
うちの旦那さんの意識も変えたいわぁと思った。