紙の本
今だからこそ読むべき一冊
2023/01/30 08:08
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投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
妻や娘は韓流大好き(BTSもドラマも)ですし、私自身も学生時代から韓国人留学生とは仲良くしてもらっています。一方で反日デモの報道を見ると複雑な心境にもなる…というようなことの背景が「両者」の視点で分かりやすく、ユーモアも忘れない表現で書かれていました。老若男女多くの人が今だからこそ読むべき一冊です。
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切り取られて届いてくる韓国の実態を、公平な立場で比較し偏った思考をクリアにしてくれる。
前半は。
後半は「様々な書物や立場から」としながら「思想は別にして、事実とは」を紹介するが、
「日本で言われてる事実は、実はこうだった。でも事実なんで知っておいてね」にかなり寄ってくるので前半の比較文化論はどこへやら・・
前半だけでも十分にYoutubeやTiktok、韓流ドラマやKpopをより楽しむことができるようになると思います。
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儒教の精神を理解しない限り、なかなか隣の国を理解するのは難しい。遺伝子的には近いのかもしれないが、歩んできた道が違いすぎて、相容れないのかもしれません。結局は宗教と政治に翻弄されているんですね。
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在日コリアン3世。有名人らしいが。
両国に向けた相互の考え方や対立の原因など両面からの視点による解説は読み易い。
両国とも跳ね上がりの言動を取り上げて一喜一憂するのが問題ではあるのは正しいだろう。
懸念点は、韓国がゴールポストを動かすのは米国と同じ二大政党制故、そしてちょいちょい出てくる「真の謝罪」という概念。
最初の国民性からして身内擁護/外部批判のダブルスタンダードで、同じ発言でも誰が言ったかが問題だと、同胞に普通に言われてしまう辺りはダメかも、と思ったコトは否定できないw
特段新しい何かがある感じではないが、過去には触れず、あと半世紀くらい放っておくしかないのかな、という印象。
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著者は在日3世。京都の洛星中高から慶応大、京都大学院。
韓国の精神的な宗教は儒教。ここに日本との大きな差異が発生する。儒教では先祖の魂は不滅なので、責任は死んだくらいでは終わらない、という事らしい。腹切りで責任は終了する文化の日本とは、戦後処理問題一つとっても考えが異なる一因。
まぁこのような世間的には対韓国批判の中心的な問題には、正直個人的に興味が薄い。
この本を読んでみたかったのは日本と韓国の経済状況がごく最近逆転したことだ。会社でも意外と知らない人も多かったが、為替の要因も有るけど一人当たりのGDPや平均給与は2022年に韓国に抜かれた。しかし韓国では若者の失業率の高さか問題になっている。韓国では給与の格差が激しく、例えばサムスン電子の給与はマッキンゼーより高額!日本では有り得ない給料を新卒に払い、世界中から優秀な人材を集めている。著者がMBA留学のフランスで日本の大手4大総合商社がキャンパスリクルーティングに来たのに、なんと日本語で会社説明会を行ったという…。
国内政治もまたしかりで、過去20年以上世界の主要国の中で日本だけが経済的成長や所得の伸びを成し遂げられない政府が、現在でも高く支持され国を支配していることはかなりの異常事態だと著者はいう。
まさにガラパゴスで世界の常識とはかけ離れた経済センス・政治センスが如何なく発揮されていると言えよう。
政治的に韓国はアジア圏としてほぼ唯一の政権交代を成し得る二大政党制を実現している。他の国は日本を含め事実上の一党独裁政治ではないだろうか。つまり韓国はアジアで真っ当な民主主義を実現出来ているただ一つの国と言えるかも知れない。これは政策の大きな転換が普通に起こる訳で、これも日本との考え方に大きな差を生んでいる。
また著者は韓国での反日運動の実態を余すところなく紹介し、その運動の余りにお粗末で的外れな手法が、日本の反韓運動にとり大きな助けとなっている現状を痛烈に批判している。
それにしてもかつてはエンタメも日本のアイドルがアジアを席巻していたのに、今はK-POPや韓国映画・TVが世界中で高く評価されている。日本が圧倒的に優位である漫画・アニメ界隈も、クレジットに多くの中国・韓国系の名が書かれており技術の習得も急速に進んでいるようなので、うかうかしてはいられない。
ここ数年韓国ヘイトが激化しているようだが、それもこれも根本的には日本経済が半島に対する優位を急速に失っていることにあると思う。米国のトランプ支持者と同一の思考だ。逆に韓国側は産業・経済からエンタメに至るまで日本を抜きつつあることから、反日的な思考は減衰していくことだろう。
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韓国人の人間関係の距離が近い。
感情表現が豊か、日本人は感情を公的には表に出さない文化。韓国人は怒りっぽい。
食文化でも、韓国はせっかち。食事のスピードが速い。汁物がメイン。
時計も進めてある。
おまけでサービスしてほしい、気前よくおもてなし、が価値がある。日本は追加料金を几帳面に請求する。
韓国人は年上がメンツにかけて全額払う。年齢を気にして数ヶ月でも年上なら、払うはめになる。
大家族主義。だれでも家族。いとこと合法的に結婚できることは韓国人にとって驚き。
人間関係と知価さと、うち集団バイアスの強さが特徴的な国。
韓国人はめったなことではお礼はいわない。
泣いて謝る日本人、泣いて怒る韓国人。
感謝には執着しないが、謝罪にはこだわる。形だけでなく真の感情があるか、も気にする。
日本人は大げさに謝る、韓国人は大げさに怒る、割り引いて考えるのが正しい。
韓国語は日本語に比べて悪口表現が豊か。
日本人は謙遜することで敬意を得られる。その社会的規範を破ってほしいニーズで、シノラー、ローラ、フワちゃんがはやる。
韓国は儒教国、やたらと年齢を聞かれ、それに応じた話し方になる。韓国人は年下にため口をきかれると、本当に腹が立つ。よってフワちゃん枠は存在しない。
お酒は年上の前では反対を向いて飲む。
謙遜文化は、武士道の日本だけ、韓国には存在しない。
結婚式は身内を大事にする。両親が特等席に座る。
お客に対してへりくだる文化は日本が世界一。韓国では観光客に対して悪態をつく店員もいる。日本はおもてなし文化が根付いている。韓国のタクシーは、態度が横柄で私語が多い。プライベートと仕事としての公的な部分がいっしょ。
日本人の謙虚さの裏返しは相手の自主性の尊重。
感謝より謝罪を重視する。
韓国は変化も早い。韓国の女性は出生率の低下にもとない強くなっている。
韓国女性の非現実的な期待値の高さが男性へのプレッシャーになっている。低い出生率、高い自殺率、夫婦相談所の多さ。共働きでも儒教文化の名残か、家計は男が一人で見るのが当然というプレッシャー。
産婦人科には、男性も必ず付きそう。妊婦コストは男性にかかる。美容意識の異様な高さ。外見の投資コストと過度な教育費負担が、高齢化社会を生んでいる。
日本では祭祀をしない。韓国は4代前まで行う。
韓国では真相究明が大事=儒教の影響による過去に遡った正統性を重視する。
道徳的優位性にこだわる=他人の悪を憎むという朱子学思想。
正統論が強化されると、異端排斥が強くなり現実への適応力が弱くなる=妥協と包容を通じた和合の機能が衰える。
原理原則論や道徳的優位性にこだわるから、妥協なき明確な謝罪獲得に躍起になる=謝罪の要求。
日本に対してだけでなく、国内のあちこちで同じ論理でもめている。
しかも形だけの曖昧な謝罪は火に油を注ぐ。
日本は水に流す文化。韓国はあいまいにして忘れることに怒る。日本は過去にこだわることに怒る。
日本は責任回避傾向から白黒はっきりさせず、水に流す。長いものみは巻かれよ、勝ち馬に乗る、勝てば官軍、など。組織としての無責任、自己人の自主性への責任転嫁に繋がる。
日本は東アジアで唯一軍事政権が続いていた国。
韓国人の英雄とは、大昔の人。現代には象徴的なリーダーがいない。
世界の中では日韓対立は甘い方。世の中の戦いは大半が隣国間で行われている。
韓国は変化が早く、相反する価値観が共存している。
漢江の奇跡よりも、江南スタイルの軌跡のほうが巨大=グローバル×デジタル。
大学進学率や教育費の割合が世界一。儒教教育が数学英語コンピュータサイエンスに向かった。
日本は30年前から本の値段が変わらない。アイドルの顔ぶれも変わらない。
トイレを除けば、生活インフラはほぼ同水準。デジタル化自動化では韓国が進んでいる。
日本では20年間所得を伸ばせなかった政党が支持されているのは異常事態。リーダーの高齢化と固定化。日本では政治的連続性が強い。
韓国は二大政党制。基本的に5年間で政権交代が起きる。政策の連続性が途切れる。
韓国で親日派とは、植民地時代に日本に協力した勢力、のこと。
韓国のメディアの自由度はアジア1。国内政治の失敗を日本の怒りに向けることは難しい。むしろ日本のほうが嫌韓ブームで一枚岩になりやすい。
韓国の反日意識が薄れ、日本の嫌韓が激化。内政の失敗を反日でごまかすな。ムンジェイン大統領のおかげ。メディアの自由度の増加と左右の国内対立激化で国内世論をコントロールできなくなった。
昔から保守政党による排外主義が、最後の武器として使われた。
日韓関係は流動的で政権が変われば関係も変わる。
マックスウェーバーによる説明では、歴史は現人によって変えられる。歴史認識は現在の事実の方が重要。
日韓交流は、市場最も活発化している。アーミー(btsのファン)
韓国では伝統的に悪口文化が発達している。広義パフォーマンスが日常化している。
日本の反発は、在日コリアンに向かう。
韓国の海外キャンペーンは一人相撲に終わっている。
日本には過去を水に流すカルチャーと自主的な体裁をとることを重視する。
日韓合意は弱かったときに飲まされた不当な条約、それをあるべき正義を実現する、という目的がある。
日本は国際合意を守れ、と言っている。
謝罪疲れ、被害者意識、過去の合意反故への怒り、が日本の世論。
韓国ではルール意識が希薄=おかしなルールは政権が変わればひっくり返るのが当たり前。日本はルールと建前は守るもの。
日本では謎のルールは、解釈を変える、建前を作る、自己責任で片付ける、ルール変更には慎重。
アメリカも政権が変われば合意は変更される。
韓国内の左右対立のほうが反日よりも激しい。
妥協を許さない朱子学の影響、二大政党で国論が二分されやすい環境、保革内部の争いも激しい。韓国は老若男女、保革、南北、日韓、どのレベルでも若いが不得意な国。
北朝鮮のエリートが南に来てもきちんとした仕事があることを保障すれば崩壊は早まる。
国際感覚とは、国際的な視点で考えた時に生じる感覚。時代遅れの建前への同調圧力が邪魔をする。
韓国では、過去は過去、現在は現在として切り離して考えている人が大半。
政治やビジネスでは怪しからん隣国の存在を必要とする人たちがいる。和解すると政治的な仕事がなくなる。
韓国は過去に遡って妥協しない儒教的特性が強い。合法的な併合だった、という建前が日本にあるから。そこが香港やシンガポールと日本との立場の違い。
日本は謝ってもそのうち違う、という勢力が力をつけてくる。真の感情は違うことがだんだんわかってくるがそれは韓国人には納得できない。
日韓基本条約は、不平等条約だった。賠償金ではなく経済協力金。日韓併合が合法的なものであるという理由から。
韓国保守派の中には、国民には韓国政府が賠償すべきというスタンスもある。
自分たちに力がかなった頃の合意をの真相を究明してあるべき姿に戻すべき、という考え方がある。
日韓併合は強制ではあったが合法、というのが日本の立場。国際社会の承認とは、米英との植民地分割密約だった。
人はやられたことは忘れない、やったことは正当化するまたは後世に残さない。
小中華思想と神功皇后神のマウンティング合戦。
日韓併合は国が滅ぼされた民族的トラウマ。
未来志向の意味が日韓で違う。
日本では、過去を水に流し新たな関係を構築する。韓国では、過去の過ちを認め徹底的に謝罪したうえで同じ過ちを繰り返さない、ことを意味する。
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途中まではよかったんだけど、後半やっぱりそうくるかーという感じ。でも、氏のいうよう、彼の国にも騒ぎ怒ってる人だけでないのなら、こちらが騒いでもお互いにメリットがないし、そんな市場に踊らされても仕方ない。外国云々より他者と接するには相互理解が不可欠。
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韓国の方がどのような文化や考え方をもっているのかを楽しく学べる。
著者は昔、日本のテレビにも出ていたらしいが、ちょくちょくユーモアのある発言が入っていて飽きずに読みやすい。
自分自身はこの本の通りの、「すぐ水に流す無責任な日本人」の典型なのだが、この本のおかげで「遠い過去までさかのぼる、しつこい韓国人」の考え方や文化的な背景を少しは学ぶことができた。
まだ行ったことはないが、コロナが明けたらぜひ韓国に遊びに行って、その雰囲気に触れながらビビンバでも食べたいと思った。
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韓国は近いし興味はあるが、正直に言うと反日感情が強いのであまりいいイメージはない。私の感覚から言うと、若い人や女性は韓国コンテンツのおかげで良いイメージを抱いている人は少なくないが、同世代のおっさんは同じような感情を抱いている人が多いのではないだろうか。
今まで気にはなっていたが、積極的に韓国の情報を調べてこなかった。が今回は私も読んだことのある良書を何書も書かれている本著者が(おそらく)中立的な立場から日本、韓国を書いた本ということで、学んでみようと手に取る。
最初はやっぱり著者も日本よりなのでは?と思うくだりが多かったが、過去の歴史の点では痛いところをびしっとついてくる。勉強になる。最後は私の中でも結論のようなものが出せてすっきりできた一冊。
■学び
・韓国特徴
韓国人が怒りっぽいのはキムチなど刺激物を沢山取る食に起因しているところがある(反日家が多いのではなく、怒る国民性なので、日本に対してだけでなく、色々なことに対して怒りをあらわにする)
唐辛子は日本が南蛮貿易で入手したものが朝鮮半島にもたらされたのが始まり
韓国身内意識が強い
世界一低い出生率、世界一高い自殺率、世界一高い男性へのプレッシャー
・日本特徴
武士道において、失敗の結果として自死という極端な歴史があるので、日本人は失敗を極度に恐るのではないか
有田焼、唐津、萩焼は豊臣秀吉の朝鮮出兵で大名に連れて来られた朝鮮の陶工がルーツ
おかしなルールであっても、従う忠誠心が美徳とされ変更しようとしない
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私の好きなムーギーキムさんによる日本と韓国の考察。
どちらの立場もわかるキムさんが、多くの文献からフラットに書いているので信頼できるソース。
日韓は秀吉の朝鮮出兵あたりから関係がこじれていたんだなとわかる。
歴史的な経緯や現在の韓国の教育の状況から、速やかな関係修復は難しそう…
偏った報道や韓国人の気質の理解不足により、自分も含めて多くの方が両国にとって損する思考に陥ってしまっているのかもしれない。
韓国と関わりを持つことがある場合に再読したい。
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分厚く、様々な視点から日本と韓国の考え方の違いについて論述されている。非常に面白い内容だった。日本にも残っている朱子学や儒教の考え方や武士道の考え方。文化を取り入れるのが上手いためかよしなに進んでいる歴史もなんとなくわかる気がした。対して韓国、韓国側の意見や印象も最もでソウルに行った時に感じた感覚を思いだした。説に朝鮮半島の統一と日本との関係良化を祈るばかりである
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京都生まれの、在日三世が、あらゆる日韓関係本に目を通し、それって違いますよね、歴史がわかってないか情報が古いか、発想が偏ってますよね。両方の国をよく知り、さらに在日としても実績のある私が、本当のところを書きましょうという本。
だと思う。
いや、うざ過ぎて、早々に閉じたから。
文章がうざい。
体裁がうざい。
言ってることが「それってあなたの感想ですよね」レベルで、うざい。
日本人が、泣いて謝ると許されるとか、韓国人が謝罪に真実があるかに拘るとか、何言っとるんじゃ。
すみません、本論が違う方なら、それは私が読んでないからです。
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ニュースではわからない韓国民の日本に対する感情や歴史観がよくわかる。但し、中立的な立場を装っているが、結構韓国よりの主張が強い印象を持った。