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人と関わろうとすること、がテーマの作品。
瀬尾さんの作品はいつも「現実もけっこういいよ」と教えてくれる気がします。
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【本屋大賞受賞作「バトン」と対になる家族の物語】引きこもり作家のもとに、突然今まで会ったことのない息子が現れた。血の繋がりしかない二人の同居生活は……。あたたかな家族小説。
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久しぶりの瀬尾まいこ作品。やはり優しい読後感。
『一人で過ごしていれば醜いものすべてを切り捨てられる。ストレスも嫌らしい感情も゙生まれてこない心は、きれいで穏やかだ。』
という文章が刺さりました。コロナで人付き合いを煩わしく思う気持ちが私も大きくなっていたなと実感。
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加賀野さんと同じ五十になったのを機に再読。境遇が似ており共感率が高い。かなり世間ずれして常識も何かずれていてトンチンカンに見える加賀野さん。初めて合う智も波長が合わないが二人で暮らすようになって、智や近所の人達からも色んな喜びをおしえられて行き新しい感情を知っていく。智達にはそんな意識はないし特に矯正しようとはしていない。ごく当たり前のことばかり。智にコーヒー大福をすすめたり、鍋を用意する姿は子供の様だかその興奮ぶりは微笑ましい。
25年経ち初めて会う二人、この状況なら親父さんも罪悪感を抱きそうなのにやはりずれているのでそんなにギスギスしない。奇妙な共同生活の中で智が先生のように常識を教え、親父さんも煩わしいと思いながら、それでも楽しんでいく。
智が出ていく時にはやはり寂しい感情が湧いていた。親父さんの変化具合が良い方向。
また美月さんが出来すぎている。あの時の若さでよくここまで決断できたものだ。やはり母は強しか。
最後は25年の溝を埋めていく三人の姿が良かったが、少し上手く行き過ぎかな?でも好きな終わり方だ。この物語のテーマでもあると思われる、想像力をフルに働かせよう。
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瀬尾まいこさんの作品は大好きで何冊も読んでいます。
今回も、すごくハートフルで素敵なストーリーで
最初から、智くんのとっつきやすい感じや
おっさんのなんともトンチンカンな
やりとりに、癒されました。
おっさんの、あまりにも世間知らずなんだけど
素直な性格に周りのみんなが、苦笑しながらも
見守りだんだん成長していく感じが
おっさん成長記録みたいでおもしろかったです。
周りの人達とかかわらず生活すると煩わしいことも、めんどうなこともない代わりに
嬉しいことや楽しいことにもかかわらず生きていくことになります。
今の世の中ふとしたら、希薄な近所付き合いや
友達付き合いになりがちですが、
周りに関心を向けて行動すると意外に
思っている以上に温かいものが何倍にもなって
返ってきます。
そんな時、あー
ありがたいなぁ 幸せだなぁって思います。
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瀬尾まいこさんの作品を読んでいつも思う事は登場人物を好きになる。
誰かと近づけば傷つくことも傷つけてしまうこともある。自分のペース通りに進めない、自分がどう思われているのかが気にかかる…などあるけれど それよりも 人にしてあげられる、人からしてもらう、人との会話から生まれる嬉しい気持ちは 1人では起こらないよね。
智と出会ってからの主人公の気持ちや生活の変化が面白かったし 人との繋がりは大事にしたいと思う作品で 読んだ後ほっこりしました。
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サクッと読めました。
瀬尾さんの世界は相変わらず優しさに満ちている…
けど、今回の主人公のようなタイプは珍しいかも?と思ったり。
でも最後は少しずつ歩み寄って、優しい世界に踏み出していく。
温かな気持ちになれる作品でした。
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引きこもりがちだった作家の男性が、久しぶりに会う息子や近所の人達との交流の中で少しずつ変わっていくお話。
主人公は偏屈なおじさんなのかと思いきや意外ととても素直な性格で、周りからもすんなりと受け入れられる。実際こんなにうまくいくはずないのでは?と思うけど、小説だから仕方がない。
智くんの容量の良さは見習いたいなと思った。
読んでたら、からあげクンが食べたくなった。
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瀬尾まいこさんワールド全開。
みんながいい人で温かい。
いい人すぎ?っていう気もするけど、そこは小説だから、私まで楽しい気持ちになって幸せにしてくれる感じが好き。
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引きこもり作家の主人公のもとに突然、息子が訪ねてきた。
了承も得ずに共同生活を1つ屋根の下で送ることになる父と息子の物語。
瀬尾さんの描く家族はどこかちぐはぐなのに「そっかぁ」と納得してしまう説得力がある。目に見える関係性以上に見えない愛情による糸が太く、温かく包み込んでくれる。
作家は様々な人を描く職業なのに、人との交流を極力避けて生活する主人公が、突然現れた息子と関わることで外の世界を知り、人間性を取り戻していくようにも感じた。ただ寝て起きてご飯を食べてでも「生きている」って言えるけどそれって本当に生きているって言えるんだろうか。「生き生きしている」と2回「生」の字が重なるだけで生命力が高まるように感じるように生と生が関わることで生活は潤うのだなと感じた。
バトンと同様、最後にちょっとした種明かしがあるがこれがまたいい。
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瀬尾まいこさん らしいお話。
智が素敵な青年に育っていたから微笑ましく読めた。美月の育て方が良かったのかな?
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ゆきずりでできた子供と25年後に再会。サクッと読めて続きが気になる本。
個人的にはちょっとほっこりしました。
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本を読んで幸せな気持ちになりました。
読書に求めるものをプレゼントしてもらった気がします。
瀬尾まいこさんの本を読むと、人生に希望を持てるように感じます。
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瀬尾まいこさんのお話は、優しさの塊だなって、いつも思う。このお話は自分と年の近い主人公なので、少しも無理なく寄り添えました。やっぱり最終章の展開が瀬尾さんならではで、もちろんイッキ読み!
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非現実の世界で暮らす「おっさん」と、現実の世界で生きる「息子」
おっさんが失くしたものを少しずつ拾い集めていく。
家族にとって大切ものが少しずつ見えてくる。
そして孤独と思っていた自分が一歩前へ進んでいく力が湧いてくる。
「家族の繋がりって、心の繋がりなんだな、、」
そんな読了感でいっぱい幸せになりました。