サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

「e-hon」キャンペーン 本の購入でe-honポイントが4%もらえる ~7/31

hontoレビュー

ほしい本の一覧を見る

日本史サイエンス 2 邪馬台国、秀吉の朝鮮出兵、日本海海戦の謎を解く みんなのレビュー

新書

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー30件

みんなの評価4.2

評価内訳

  • 星 5 (7件)
  • 星 4 (16件)
  • 星 3 (5件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
28 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

続篇に至って益々磨きがかかった著者論証の成果

2022/06/27 01:44

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:永遠のチャレンジャー - この投稿者のレビュー一覧を見る

慣れとは恐ろしい。「はじめに」(3頁)の日本地図がそれと判らぬ。色の濃い方が「海」だと勝手に思い込んでいるので、猶更だ。大陸からの来訪者(邪馬台国への使者)が眺めた「倭国」は、まさに南北逆様の格好なのだ。

産出品の「翡翠」が大陸から「鉄」を仕入れる際の主要交易品だったという著者の指摘は、NHK番組「ブラタモリ」でも採り上げられていたから、縄文・弥生時代から大陸と関わり合った歴史の一端を再認識できた。

第1章では、瀬戸内海航路が当然の前提とされる邪馬台国論争に対し、著者は視点の変更を求める。日本海側にこそ「翡翠」「鉄」の交易航路が存在したのだと。

天の岩戸に隠れた太陽神天照大御神と卑弥呼を結びつけて皆既日食という現象から邪馬台国の位置を推測したり、八岐大蛇(ヤマタノオロチ)伝説を出雲の豪族と大和政権との「たたら製鉄」を巡る権力闘争の表象として読む解く試みは、大変示唆に富む。

船舶工学の専門家らしく横断航海できた卑弥呼時代の古代船を模した実験航海を分析し、朝鮮半島の釜山から山陰出雲方面へ対馬海流に乗る航路が目印(大山や三瓶山)もあって安全かつ容易だったと説く著者。

卑弥呼の時代に「九州」邪馬台国・「畿内」邪馬台国という有力政権が並存し、後者が後継政権の「大和王権」に繋がったとの著者独自の折衷説は非常に面白い。

第2章では、古文書絵図に描かれた「鉄甲船」が興味を惹く。朝鮮水軍が保有したとされる「亀甲船」に対し和船「関船」では戦闘能力が劣るため、拮抗し得る仕様・能力の秘密兵器が接近白兵戦を得意とする日本水軍には欲しいところだ。

なお、「亀甲船」は舷側に左右6門ずつ大砲を備えたらしいから、143頁の表2-4の「大砲が少ないため」という表記は「大砲が多いため」の誤植だ。

「丁字戦法」に至る東郷ターンで有名な日本海海戦でのロシアバルチック艦隊撃滅の秘密に迫った第3章では、海戦史上特筆すべき一方的な大勝利の功罪を暴き出す。

NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」でも描かれた日露戦争でのこの快挙は、詰まるところ皇太子時代に訪問した新興国日本の大津で遭難し、悪感情を拭えずに相手戦力を矮小化したロマノフ王朝皇帝ニコライ2世が命じたバルチック艦隊大遠征それ自体の無理が祟った結果だ。

蒸気動力源の石炭補給と大量積載、日英同盟の英国領に寄港できず「後悔」先に立たずを思い知らされた長い「航海」、砲撃訓練を実施できずに日常業務で疲弊するロシア水兵、日本の聯合艦隊には十二分な訓練の余裕、船底に付着したフジツボや牡蠣などによる減速、何よりも不慣れな海域での戦闘…。

聯合艦隊とバルチック艦隊との「戦闘能力比較表」(213頁)は、当初の戦力比較(180頁)や艦艇比較表(190頁)の劣勢を逆転して余りある。続篇に至って益々磨きがかかった著者論証の成果がここにも顕れている。

なお、艦艇比較表(190頁)でのバルチック艦隊の「戦艦、巡洋艦合計」数が誤っている。縦計ならば「21隻」となる筈。

歴史の新解釈もなるほど面白いが、史料に綴られることの無かった人物や事績に関する新たな「物語」の発掘も重要だ。著者が「おわりに」で吐露した「『人生』は『歴史』に置き換えることもできる気がしてきました」という感懐は、そのことを示唆している。

私は、俳優高橋英樹が司会するTV番組での「History(歴史)とは『his story』、即ち「勝者」の物語。歴史の陰には記されることの無かった「敗者」の物語が常にある」との常套句を思い出した。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

「船」についての知見を駆使した「日本史の謎解き」が楽しめる!

2023/07/29 13:55

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:野間丸男 - この投稿者のレビュー一覧を見る

翡翠と鉄の交易ルート、
古代船による対馬海流の横断シミュレーション、
「魏志倭人伝」から、邪馬台国の位置を推測。
秀吉の朝鮮出兵の謎、日本水軍と朝鮮水軍との戦闘を分析。
日本海海戦の勝利の要因を、
戦力比較・砲撃効果比較・戦闘能力比較などより分析。

 邪馬台国はどこにあったのか
 秀吉は亀甲船に敗れたのか
 日本海海戦でなぜ完勝できたのか
 「翡翠」から「大和」へ

船の専門家の視点からの疑問の検証は、
「なるほど!」と思えることが多い。
「魏志倭人伝」の検証は、具体的でわかりやすい。
邪馬台国問題も新しい(?)視点で、おもしろかった。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2022/06/08 20:57

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2022/10/10 10:10

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2022/06/12 21:18

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2022/07/17 23:47

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2022/07/18 11:42

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2022/07/25 14:56

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2022/08/16 20:48

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2022/08/20 17:18

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2022/09/08 21:42

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2022/12/01 05:37

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2022/09/26 14:53

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2022/12/25 17:08

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2023/01/09 09:20

投稿元:ブクログ

レビューを見る

28 件中 1 件~ 15 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。