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傾国となりつつある明。
その最後の皇帝の物語。
鄭和の時代は既に遠く、傾きある明。その中で良い政をしていこうとあがく朱由検。
ですが、腐敗しきった国を立て直すには、敵は多く、時間もない。
彼しか見ることが出来ず、会うことができない懐充の存在が救いなのか、苦渋なのか、読みながら考えてしまった。
為政者は孤独ということを絵に描いたような物語でした。
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明王朝最後の皇帝を主人公に歴史を辿るファンタジー
真面目に夢を追い続け名君であろうと理想を持ちつつも、様々な要因が絡み合い、夢と現実との落差を見せつけられて苦悩し破滅する様が切ない
李自成や袁崇煥側の物語は読んだ事ありますが、崇禎帝目線は初めてだったので、そこも楽しく一気読みでした
皇帝の側に有り続けた彼女は一体なんだったのか……想像を掻き立てられます
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中国明朝最後の皇帝、崇禎帝(朱由検)の幼少期から最期まで
そして他の人には全く見えない謎の美女 懐允とのファンタジー物語。
なんだか人の上に立つ人間とは如何に孤独で、誰にも何も言えず
最後の最後まで、信頼できる人が幻である懐允しかいないって残酷
戦争や疫病や、信頼していいのか分からない家臣に疑心暗鬼になっていく様が
救いがないというか、なんというか。
懐允って一体何者だったんだろうか