紙の本
いいなあ 熱中するって
2022/08/07 10:09
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投稿者:ら君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大好きな昆虫を追いかけて過ごす毎日。
何かの役に立つとかお金を稼げるとかは、別の話だ。
そこがすがすがしくて素敵だ。
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小さい頃に昆虫採取に熱中していた時の気持ちを思い出した。「あ、あの虫ってこんな生態だったんだ」という発見も楽しく。
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小学生のころ、夏休みにカブトやクワガタ、セミを採るのに熱中した時期はあったが、いつの間にかその熱は冷めてしまった。多くの人はそんなものだと思う。しかし、著者がすごいと思うのは、虫を発見、収集すべく、極寒の夜中に何時間も待ち受けたり、交通の不便なところや海外の危ないところにまで出向いたりと、その辛さを嘆きつつも、実に楽しそうに虫を探しているところ。一つのことに熱中するというのは本当にすごい。
確かに本書の口絵写真を見ると、美しいなとかすごいなと思えるような昆虫もいるが、紹介されているように何ミリしかないようなムシを一生懸命探すというのはやはり相当に好きでなければできないことだ。著者は昆虫学者であるから専門の研究分野の昆虫がいる訳だが(アリの巣のなかに一緒に住むアリヅカコオロギらしい)、その狭い範囲だけでないのがすごい。
そして、今までほとんど聞いたことのない昆虫の生態や、見つけ方、採取方法のノウハウ(?)を詳しく教えてもらえる。
おそらく世の中からはちょっと変わった人と受け取られているのだろうが、自らの好きだと思う道を進んでいく著者の生き方は素敵だ。
新潮文庫からは鳥類学者の川上和人さんの本も刊行されているが、特殊な分野のことを一般読者にも読みやすく、面白く書いてもらえるのは本当にありがたい。
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研究者がどんな考えを持っているのかを探れる本。そういう意味でとても興味深かった。
出てくる昆虫は正直知らなかったが、ものすごく昆虫が好きというわけでなくても楽しめる。