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投稿者:ダタ - この投稿者のレビュー一覧を見る
素晴らしい短編集です。
良い意味で、
名付けようのない感情になります。
困惑と爽快、不安と安堵。
他の作品も読みたくなりました。
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日常から少し浮かんだところに、曖昧な謎が産まれて、いつまでも解かれずに、物語は終る。この感覚は心地よい。ただ、提示されるだけで解かれない謎というのは、純文学界隈では一般的、というか、もはやクリシェだからね。そうしなければいけないという強迫観念さえ感じる。だから、きちんと伏線をはった上で、落とすことに、案外作者さんがこだわってるところを評価したい。そういう意味でも「オブジェクタム」や、オチがきれいな「太陽の側の島」あたりが愉しい。
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常にあたまのなかで、謎が浮かぶ、不思議な作品
でした。芥川賞を受賞した、著者の初期の作品の
「オブジェクタム」「如何様」を、合本して、エッセイを加えた本作は、まさに高山羽根子を知る上で、是非読んで欲しい作品です。「オブジェクタム」は、ある広場の壁にかけられている壁新聞の謎に迫るお話で、壁新聞の内容がとてもシュールでして、「スーパー山室と八百永青果店、ナスと柿に於ける傷みの率の比較」など、とてもユニークです。
この新聞を描いたのは誰なのか、そして、クライマックスの謎をぜひ読んで欲しいです。
「首里の馬」のイメージと違う、どちらかと言えば
SF色の濃い作品集だと思います。
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正直読む期間が途中で空いてしまい、表題作の「オブジェクタム」の印象はない。
私が好きだなと思ったのは、
「太陽の側の島」
「如何様」
どちらもハッとさせられる内容で、楽しく読めた。
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なにかを懸命に探しているけど、探しているものの正体を分かっていない掴みどころのない感じ。高山さんの書く、戦争の裏で必死に生きていた女性が好きだなと思った。