初恋も二度目の恋も みんなのレビュー

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：やまだち　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

記憶喪失は受けに限る、そう思っていた私の固定概念を覆した作品です。

ネタバレがあります。

●長野に本社を置き信州一帯に展開するビストロチェーン『ヴォラーレ』の社長で26歳の攻め・橘川一颯
●橘川兄弟の幼馴染みで社長付きの秘書でもある28歳の受け・楢崎史也
●一颯の兄で次期社長候補だったが今はステンドグラス職人兼カフェ『タタン』の店主・千慧
●史也が飼っているクサガメで推定６歳の男の子・トト
○本編は受け視点、文庫書き下ろしは攻め視点

幼い頃にいじめられた記憶から、一颯が上司となっても苦手意識を持っていた史也。だから一颯とはなるべく距離をおき、仕事として接しています。そんな史也の楽しみは、ほのかに思いを寄せる千慧のカフェに行くこと。仕事の悩みなどを打ち明けたりして活力をもらっていました。ところがある日、一颯が事故に遭って記憶喪失に。別人のような一颯に戸惑う史也ですが、さらに一颯から「俺の恋人、捜してくれる？」と頼まれて・・・

雑誌掲載時に読み、とても面白かったので文庫化を願っていた作品です。本編のその後にあたる書き下ろしも読めて嬉しい。

俺様社長の年下攻めが記憶喪失になり、恋人に会いたいと訴えたため、その恋人捜しを秘書受けが手伝ううちに結ばれるお話です。記憶喪失といえば受けがそうなる作品を好んでいましたが、攻めもいい・・・！

記憶喪失中に一颯と史也は結ばれたため、一颯に記憶が戻ったらその間の出来事は忘れてしまう、それが記憶喪失ものの悲しいところ。そんな「波打ち際で成就した恋」がどんな結末を迎えるのか？それは読んでからのお楽しみ〜。

その後のお話、書き下ろしの方はエッチが「特盛」です。

伊東七つ生先生のイラストは作品のイメージどおりで、キャラはもちろん、インテリアや小物などがかわいいです（とくに書き下ろし扉絵の、ドヤ顔のトト！）。また、雑誌に掲載されたメッセージの「眉毛と目に抗えないDNA」には思わず笑ってしまいました。

店舗特典ペーパーは、年下らしい一面を見せた一颯を史也が包みこむお話。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：はな　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ちょっと切ないけど、初恋成就のソワソワほのぼのしたお話で、疲れた日々が潤う感じで好きだわー。
清楚系な史さんの醸し出す色気に、一颯くん同様にめろめろです。