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人生4000週間。
そうか、ならば、もっと毎日を大事にしないとね。
効率の良い時間の「使い方」ではなく、
そもそも時間は「ない」よね、という捉え方で、
時間をうまく使えない自分に失望しなくていいんだと言われた気がする。
しかしやっぱり4000週間、衝撃です…
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やることリストがなくならない、本当にやるべきことに手をつけない、メールの受信箱をすべて処理したい欲求がありそしてそれは不可能である、などの状況が自分だけではないことにまずは安心する。
ではどうすればよいのか? について、この本は真新しいことを言っているわけではない。いろいろな言い方や形で説かれてきた、悟りの境地の現代版へといたる道に一歩を踏み出せるかどうか。全ては結局、自分にかかっている。明日も全てのメールに目を通し、返信することに全力を注ぐのだろうか。それとも、ある程度で割り切ってようやく重要なやるべきことに着手するのだろうか。
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効率化の罠に陥らない方法を知るため、読みました。インプットは無限なのに対して、アウトプットは有限。そのため、やりたいこととできることの間には、決して埋められない溝がある。やりたい誘惑を振り切り、あえてやらないと決める。本当はなかったかもしれない貴重な時間の過ごし方を、自分自身で選び取った結果なのだという覚悟が必要。共感できる箇所が多々あったが、具体的に行動に移すまで思い描けなかった。
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限りなく引用が多い。
全体の30%〜50%は著者以外の人物の言葉や経験で占められているのではないか?
(ハーバード大学の美術の話は面白かった)
もちろん著者の地の文からも新たな気づきや、視点の転換たり得る示唆はあったが…
他の類似本と比べると、新規性のある科学的アプローチはほぼなく、一方で圧倒的な著者の個性もなく、途中からやや中弛みしてしまった。
(並行して読んでいた森岡氏の書籍のインパクトが大きかったせいもあると思うが)
「そう思うのも、短期的な効率の良さを追求してしまっているからか?」と、”つまらなかった理由”をいろんな面で考えられたのはよかったかも。
本書の「人生は4000週間」という大元の気づき・長い時間軸で人生をとらえ直す、というテーマはまあまあ満たせる一冊だった。
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とても良かった。
人生にはポジティブなあきらめが大事だということがよくわかる本。
何をやるかより何をやらないかに主軸が置かれている。(株の損切みたいな、、笑)
そしてそれは自分自身で選び取ったことで、それ以上のことはないという、清々しく前向きになれることを教えてくれてる。
以下、印象的なシーン
1. 計画というのは、全て現時点での意思表示にすぎない。自分のささやかな影響力で未来にどう働きかけたいか、その考えを明らかにしているだけだ。未来の側にはもちろん、それに応じる義務はない。
→ 一見すると計画に対するネガティブな印象を受けるが、自分は現時点での意思表示という点と、未来にどう働きかけたいか考えを明らかにするという部分に、計画を考えることの本質を垣間見た気がした。
2. 大人になるということは、「誰もがすべてを手探りでやっている」という事実を徐々に理解するプロセスなのではないだろうか。
→ これは仕事をしてて最近思うことである。
上司や先輩は何かしらの「答え」を持っていて、それをいつも期待している自分がいたが、担当者(自分)以上に自分の案件に詳しい人はいないということは肝に銘じておくべきだと思う。
たとえ、その案件が行き詰まったときも、その相談の時には自分なりの提案を考え、加えて自分はどれがいいと思っているか、しっかり言えると仕事がきっと前に進みやすいと思う。
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最近読んだ本の中でダントツ一番良かったです!著者の主張を間違いを恐れず要約するなら、「時間をコントロールしようとせず、ありのままの現実、人生の有限性を受け入れ、そしてかけがえのない今この瞬間を大切にして生きよう」というもの。
本当にそうだなと心から思いました。現代人は、あまりに時間を支配しようとするあまり、不幸に陥ってしまっているんだと思います。将来のためだとか、より良い人生を送るためと言い、今この瞬間を蔑ろにしてしまっている気がします。
本書を読んで、自分がいかに今を生きていないかを痛感しました。ささやか幸せを楽しみ、今を大切にして生きていきたいです。
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良書。毎日仕事のことを考えながら通勤電車に揺られ、終わらないタスクに頭を悩ませ、ふと自分の人生これでいいのかと不安を覚える人。絶対に読むべき。
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時間をコントロールしようとするほど、利かなくなる。
早くこなせば、それだけやることが集まってくる。
生産性は罠。こなす程積みあがる。
仕事は「シシューポスの受信箱」と同じ。仕事が終了することはない。
自分ができる以上のことをやり遂げなければ満ち足りていると思えない。
テクノロジーは、結局のところ量によって追い越される。
便利さは別のやることリストで埋まる。
永遠は退屈、天国は退屈、夏休みは期限があるから価値がある。
自分の取り分を取っておく=本当にやりたいことのための時間をとる
進行中の仕事は3つまでにする、進行中の仕事は小さく分ける、そうしないと何か月もそれにかかりきりになるから。
優先順位の「中」は捨てる=やらない、目に入らないようにする。やりたいと思うことにノーということはつらいが、もっと重要なことに集中するためには必要なこと。現実逃避をやめて喪失を受け入れること。残りのものに価値がでる。
今ここ、に集中する技術。目の前のことに集中することで報酬が与えられる。冷たい滝に目を背けず向き合うことで、フィードバックが得られる。
いやな気持もそのまま認めて、たんたんとやる。
ホフスタッターの法則=どんな仕事であれつねに予想以上の時間がかかる。
未来がどうなるかを心配する必要などない。
「何が起ころうと気にしない」
計画とは現時点での意思表示にすぎない。未来はそれに応じる義務はない。
一日の困難は一日だけでいい。
今この瞬間にいようとすることは、未来のために備えることと矛盾しないか。どちらも時間を最大限に活用することのバリエーションにすぎない。どちらも行きすぎないこと。日々のありふれた活動に没入する。
「今を生きる」ための最善な方法は、今に集中することではなく、自分は今ここにいる、ことを気づくこと。今ここにいる、ことに努力しなくてもすでに「ここにいる」。
余暇はそれ自体以外に目的はない。仕事は期限があるから余暇ではない。
現代は余暇が道具化している。休みを有意義に使う、という発想は自己矛盾。
安息日はほんとうに何もしない日である。
忙しさへの依存=鳴りやまないクラクション=思い通りに動かそうとする傲慢な態度。
現代人が短期になっているのは、技術の進歩で時間を思いのままにできるのではないか、と思うから。
読書ができない。邪魔が入るのではなく邪魔を望んでいる。
ものごとには時間がかかる、ことを受け入れる。長編小説を読もうとすることは苦行ではなく楽しい時間に変わる。無駄なことを楽しむ。
問題がある状態、を楽しむ=すべてが解決済み、は達成不可能である。人生とはそれぞれに時間をかけるプロセスである。
毎日小さな行動を繰り返す。かけがえのない成果を手に入れるにはたっぷり時間がかかる。
時間は通常の財ではない。多ければ多いほどいいわけではない。時間はネットワーク財=使う人が増えれば利益が多くなる財。時間はともに過ごす人がいなければ意味がない、どころか苦痛。島流しは苦痛である。
ノマド生活は、家族と過ごす平凡な幸せを手放している。
みんなと過ごす時間のほうが価値がある。
ソ連の実験=週5日に休日を分けた。時間の価値は量ではなく誰かと一緒に過ごせるか、による。
人と一緒に行動すると長く行動できる。
自由な時間とは何か=自由に一人で過ごせる時間ではなく、自由に人と一緒に過ごせる時間が大事。
「この選択は自分を小さくするか、大きくするか」不安を回避するのではなく、不快な成長を目指す。
達成不可能な目標を課さない。
人は自分の生き方は誰も気にしていない。他人の承認を得ても安心など手に入らない。
あるべき自分、に縛られず、自分の楽しいと思うことをする。
結果の良し悪しを考えない。結果がなければ無駄にしたと思う習性を改める。
人は自分ができるようにしか生きていない。(ユング)どう生きればいいかは誰も通ったことのない道。
到達不可能な目標を捨てる。
やることリストを、開放リスト、と固定リストに分ける。固定リストは10個まで。固定リストだけに集中する。夕方5時半までに仕事を終える。
先延ばし状態に耐える。
失敗すること、を先に決める。自分を責めない。
SNSは間違ったことを気にするように仕向ける機械。
携帯電話はカラーではなくグレースケールにする。
何もしない練習=人間の不幸は一人で部屋でじっとしていられないことに由来する。
何もしない瞑想
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選択肢が多いから時間を有効的に使えないのか。将来にために今日があるのか、明日がある保証もないのか、結局は誰と比較することなく自分の生き方に満足できてるか。
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一生のうちにできることが限られているからといって、あれもこれもやろうとすると逆に何もできなくなる、というのは
頭ではわかっていてもいろんなものに囲まれているとついつい忘れてしまうもので。
いい意味での「諦め」に気づかせてくれる一冊だった。
それにしても、「何もしないをする」ことが
特効薬になりうるとは、くまのプーさんは先見の明があったんだろうか。
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読んで良かった:)面白かった
生産性ばかりを求める社会に生きるの疲れるわ、人間的部分がとても殺されてる感じがするなぁと思っていたところだったので、この本を読んで非生産的に生きてもいいのかと、ちょっと肯定された感あったわな。
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人生は4000週間.
自分は38だからすでに1900週間を使ったことになる。
この作者には共感できる体験がある。
彼は、自称『生産性オタク』で、必死に仕事の効率を上げるため様々なことを試した。
しかし、そのどれもうまくいかないどころか、逆効果だった。
そこで気付いたのは、
「生産性を上げる努力がかえって事態を悪化させるのは、それが現実逃避だから」とのこと。
過去の自分を振り返っても同じことが言える。
スキルを身に着け生産性を上げたは良いが、「心の平穏」という意味では逆効果だった。
これも何かから現実逃避しているからだ。
↓
それは「完璧な状況」「理想的な自分」「輝く未来」は決して来ない、という現実。
↓
現実を直視して、それを受け入れる、ということがまず第一歩
■自分に必要だと思ったこと
・やりたいことがあるなら今やる。余った時間でやろうと思わない。自分の(時間の)取り分を主張する
・制限を設ける。時間、場所で縛り、どうしたらその中でうまくやれるだろう、と考察する。
・マルチタスクを制限する(最大3つ)
・嫌な気持ちを認める。認めたうえでロボットの様にそれに立ち向かう。
・明日のことを心配する余裕があなたにあるのか?今に集中しろ
■面白かったこと
・洗濯機や掃除機などの家電は家事を楽にしなかった、という指摘もある(家事のレベルに対する社会の期待値が上がり、家事による省力化のメリットを相殺してしまったから)
・中世の人々は天国を信じていたので、何でも無限にやれると思っていた→楽しみを先延ばししていた。時間の使い方に無頓着。
・decideの語源は、ラテン語のdecidereで「何かを切り離す」という意味
・選択肢が少ない方が自分の選択に満足できる
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最高でしたね。
目から鱗でした。
これは読んで良かった。
よくあるタイムマネジメント本の真っ向から逆張りする主題。
「そもそも時間は管理できるものではない」
その主題にまず驚きかつ否定的に捉え、論旨を追うにつれて次第に受け入れた。
時間はコントロールできる、という幻想を捨てて限られた時間の中でやるべきことをやるだけ(それも全てはできない)だ、と悟る。
言うは容易く行うは難しい。
だけどそのマインドセットを持とうとするだけで、だいぶ救われる気がする。
これからの生き方が変わった、というと大袈裟だけど、非常に有意義な読書体験だった。
(最終章の地球環境問題の話だけ、少し取ってつけたように浮いてた感も無くはない)
特に印象に残ったのは、人類の文明の歴史は6000年くらいと言われてるけど、人の寿命を100歳とするとたった60人分の人生の長さしかない、ということ。
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再読
効率的に生きることが幸せにつながりにくいと言う話。今を大事にすることの重要性。また読もうと思う。
ライフハックの対極的な話。
2023/05/24
今ここの時間を大事にするということ。子どもも成長にのみ目を向けるのではなく、今の存在を愛でる。
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人の平均寿命は短い。 ものすごく、バカみたいに短い。
80歳まで生きるとして人生は、たった4000週間だ。
「時間が足りない」なんて、 何を今さらと思うかもしれない。 いっぱいになった受信トレイに、長すぎるやることリスト。ワークライフバランスにSNSの際限ない誘惑
もちろん世の中には、生産的になるための 「ライフハック」があふれている。 けれど、ライフハックを駆使したところで、 たいてい状況は悪くなるだけだ。
焦りはさらに増していき、 人生の大事な部分には、
いつまでたってもたどり着けない。 さらに、日々の時間管理に追われていると本当に大事な問いが見えなくなる。
自分の限られた4000週間を、 いかに過ごすか⁉️
本書は古今の哲学、心理学、 スピリチュアル思想を駆使しウィットに富んだ語り口で、時間と時間管理を実践的にそして深く問い直す。 「すべてのことを終わらせる」 という強迫観念を捨て、 自分の有限性を受け入れたうえで、 そこから有意義な人生を築く方法を紹介。
(出版社からのコメント)イントロダクション 長い目で見れば、僕たちはみんな死んでいる
PART 1 現実を直視する
第1章 なぜ、いつも時間に追われるのか
第2章 効率化ツールが逆効果になる理由
第3章 「時間がある」という前提を疑う
第4章 可能性を狭めると、自由になれる
第5章 注意力を自分の手に取り戻す
第6章 本当の敵は自分の内側にいる
PART 2 幻想を手放す
第7章 時間と戦っても勝ち目はない
第8章 人生には「今」しか存在しない
第9章 失われた余暇を取り戻す
第10章 忙しさへの依存を手放す
第11章 留まることで見えてくるもの
第12章 時間をシェアすると豊かになれる
第13章 ちっぽけな自分を受け入れる
第14章 暗闇のなかで一歩を踏みだす
エピローグ 僕たちに希望は必要ない
付録 有限性を受け入れるための10のツール