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サファイアからガーネットに続く話は、興味深く読めました!人は心の持ち様により、考え方が変わり行動が変わる。全ては自分のせいであり、自分のおかげです。考え方は、表裏一体であり、全てを前向きに捉え、楽しく生きることを精進しながらやっていきたいですね。人生を豊かに!
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ダイヤモンド、猫目石、ムーンストーン、サファイアがよかった。
短編集なので深くはないが、それぞれゾッとしたりよかったねぇと安心したり。
後味はそんなに悪くない。
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短編集だけど最後がやっぱり繋がりがあった。
大切な人が死んで恨みを小説にしたことでゾクゾクとするものもあったけど最後はやっぱり報われたと思いたい。
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恩返しとは必ずしも良い結果をもたらすわけではないのかと痛感しました。
伏線回収が心地よい一方、読後のやるせなさも湊さんならではなのでしょうか。。
恐らくこことここが繋がるんだろうなと予想しながら読み進め、やっぱりそうきたかと思った矢先にさらにそこからもうひとつ、いい意味で裏切られる作品ばかりでした。
実際に周りにいても関わることなどないだろうし、むしろとっつきにくそうだと避けてしまいそうな登場人物たちなのに、無意識のうちに報われてほしいと願ってしまっていた。
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幸せな結末で終わらせないのが、湊かなえさんの作品の特徴の一つでもあります。いつも湊かなえさんの作品を読んでいると、どうしても登場人物に同情・感情移入してしまい、結びに近づくにつれ翻弄されます。
静かに語られる人間の感情や物語の流れは、しっとりと小説に浸り、日頃の生活を忘れたい人にとってはよい作品だと思います。
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久しぶりに短編の小説を読んだ。やはり、「サファイア」が面白かった。サファイアから繋がる「ガーネット」の最後の手紙はとても感動した。
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サファイアとガーネットが好き
とても読みやすい作品で小説初心者の私でもスラスラ内容がはいってきた。特にサファイアとガーネットはすべてがうまく回収されており最後の手紙で感動した。
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短編集でそれぞれ意外性があって味がある。最後の作品では、読んで嫌な気持ちになるミステリー「イヤミス」を著者が創作する意図が分かるような気がした。
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宝石をテーマにした短編集。
後味の悪さを残すストーリーもあるが、湊かなえの引き出しの多さを感じる。
『ムーンストーン』が1番好き。
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それぞれ宝石を題材とした短編集なのですが,最後の二話は実は続いた物語で,これがまたグッとくるのです。
もちろんそれぞれの短編も魅力があっていいのですが,私個人はやはり最後の2つですね。
この側面とあの側面から見た景色や考え方など色々思うところがありました。。。
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宝石の名前の7つの短篇集。
個人的に後半3つのお話がよかった。
サファイアからのガーネット。
救いのある結末で心が温かくなった。
主人公が前向きに歩き出せるといいなと思う。
ムーンストーンも爽やかな友情物語(湊さんの作品では珍しいかも)という感じで好き。
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短編集だけど繋がってた??
猫探しのご近所さんの話は
はっきりしなくて後味微妙だったけど
ミステリアスで面白かった。
あがり症から弁護士になって
友達を助ける話が1番好き。
詐欺から指輪買った女の人が後から
出てきて少し救われた気持ちになった
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上質な闇でした。
久々に読んだ湊かなえさん作品。
個人的に心に余裕がある時、元気な時にしか読まないというルールを設けています。
それでも本屋さんで見かけて思わず惹かれてしまうんですよね。その繰り返しです。
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『真珠』 全39P。
舞台は終始、「男性」と「女性」の1対1での対話であるが、男性は回想メイン、女性は会話メインの状況である。
25Pほどまでカフェでの単なる会話と見紛う様子であるが、中盤から終盤に思わぬ事実が明らかになり解釈を一変させられる。「男性の妻」と「女性」には共通する点があるが、それによって惹かれるべきではない結果を起こした「女性」の方に「男性」の関心が傾いていく結末は、「女性」の恐ろしさ(一途さ)を感じさせる。真珠が意味するところ、登場するタイミングも秀逸。
『ルビー』 全41P。
小さな島にある「私」の実家と、その裏にある老人福祉施設が舞台。「私」の実家には心に垣根のない母と父、そして妹がおり、老人福祉施設に入所している「おいちゃん」と交流を深めている。
『真珠』と同様、後半にある事実が説明されてから読み手の心象が一変する。「私」と妹の会話で全貌が明らかになる「おいちゃん」に関する真実を、2人がどう受け止めたのか、ざわざわする結末。
『ダイヤモンド』 全44P。
擬人化した雀が登場し、ファンタジー要素の強いものと思わせるところを、語り手である主人公の非常に人間らしい捻くれた性格やそれに伴わない自尊心の高さ、またある種の素直さによって妙に現実性を感じながら読むことができる。
『猫目石』 全43P。
家族それぞれの目線で話が進むが、各々が秘密を抱えている。隣の部屋の女性と猫が家族と関わる中で鍵を握る重要人物となっている。ミステリー要素のある読後だった。
『ムーンストーン』 全39P。
市会議員を夫に持つ妻に起こった大きな変化を描いた前半と、2人の女子中学生を繋ぎ続ける絆を描いた後半とで舞台が分かれる。前半と後半で地の文の主人公が異なるのだが、読み進めなければ異なることに気付かなかった。それも前半パートでは人物の固有名詞が登場しなかったことによるトリックなのではないかと感じた。また最終盤での一幕、久実が小百合に対して力強く応える場面について、恐らく望まれる結果=勝訴は得られないのではないかと感じたが、固い友情が時を経て双方向に繋がった印象を受けた。本作品の中で一番好きな短編である。
『サファイア』 全43P。
悲劇になりそうでならない、不穏な一文が時々登場しては、まだ明るい展開が続く。それを微笑ましく思うのと同時に、ミステリーに変わるのを待っている感情もある。本作品はどの短編も「恩返し」をテーマにしているが、ポジティブな概念をこれほどのバッドエンドに仕立て上げるのは素晴らしい。最後の一文によって、思い込んでいた作中の時間軸に深みを持たせている。
『ガーネット』 全39P。
1行目から何か引っ掛かるものがあり、1ページ読んだところで唸らされた。『ガーネット』は『サファイア』の延長線上にある世界を描いているのである。『サファイア』の主人公であった紺野真美は新人作家「紺野マミ」として、中瀬修一と過ごした日々を、その日々から今まで続く拭いきれない感情の波を大ヒット小説に落とし込んだ。そんな中、小説の映画化が決まり、主演を務める女優との対談を契機として、真美の心境に��化を及ぼす展開が訪れる。
短編集をきちんと読んだことが無いことも相まって、2つの短編で同じ世界を共有していることに感嘆した。『サファイア』の読後感を鮮明に残したまま、続けて『ガーネット』も読了することを推奨する。
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短編集は短くて物足りなくなるイメージを抱いていたけれど、今回の話はどれも読み応えがあって楽しめた。中でもムーンストーンが1番好き。登場人物たちのこの先の明るい未来が想像できた。(例え明るくなくても、ポジティブな方向に向かって進めることは間違いないと思う。)