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スマホ脳→最強脳からの本書。
不安やうつは、自分たちが生物だという見地から考えると自己防衛のための当たり前のシステム。ということをわかりやすく解説されてます。
そして運動がそのリスクを下げる、心の健康を守る、というのは彼の本で何度も言われてきている事。読むたび走ろう!スマホやめよう!と思います。
あと、幸せとは自分が生きる意義を持っていられる状態、というのがストンとお腹に落ちました。人が孤独に耐えられない理由も、サバンナ時代を思えば至極まっとう。今いろいろ人が抱える不安や悩みの理由を脳という観点からみると明らかになることがたくさんあります。そっかー!そして、運動しよう!しよう!
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この本を読んだことで、「うつや不安は仕方がない」ということが理論的にわかり、心が軽くなった。
仕方がない上でどのようにしたら良いのかまで、素人にもわかりやすく書かれているのが良かった。
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人間の進化の過程の考察から、うつや不安を予防するには運動と孤独にならないことが大事ということが説明されていた。
本書の中で特に興味深かったのは『幸せになるためには幸せを無視することだと思う』と書かれていたこと。幸せになりたいとつい思ってしまうが、常に最高の気分でいるなんてありえないと書かれてありすごく心が楽になった。
幸せはゴールに到達した時ではなく、ゴール(人生で重要なもの)に向かって一歩一歩近づいている時ということにも納得した。
また隣の人と比較した時に幸せかどうかを感じてしまうとも書かれてあり、SNSを見て他人の情報に触れることは他人と比較することにつながり、それは常に幸せを考えてしまう思考に繋がっているのだと思った。
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★幸せになるために最大限の努力をしたいなら、いちばん重要なのは「幸せを無視すること」だと思う★
ストレスや孤独を感じるのは、それぞれの個人によって分野や時期、限界などの要素によって異なるが、人間というくくりでみたときにどうストレスが影響するのかを述べている。
狩猟や農耕時代からつい最近まで、人間は生き延びることが最重要目標であったため、不安やパニックは必要不可欠であった。人間の脳は何世紀という長い時間をかけて時代に適応し変化するため、現代に脳が適応出来ていない状況。不安を感じるのは人間としての反応。
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前著の「スマホ脳」がとてもよかったので、読んでみた。
現代社会は物質的に恵まれ、ほとんど生命の危機にもさらされていないのに、なぜ精神状態が悪い人、うつの人が増えているのか、その状況から脱するにはどうすればいいのか、という内容。
人間の本能は命を守るということなので、身体の反応はすべて自分の生命を守るための脳の反応で、正常に機能しているということ。
人間は協力し合ってきたから生き残れたので、「孤独」がリスクということだが、人と関わることの方が肉体的な意味でも精神的意味でもリスクとも言えるのではないだろうか?
「運動」もうつのリスクを下げるとのことだが、精神的な面だけでなく、身体的な面でも「運動」が大事なのはそれはそうだが、「運動」がストレスになる人もいると思う。
「幸せになろうと考えてはいけない。幸せとは意義を感じられることに没頭したときに得られる副産物なのだ。」
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鬱などの症状は体の機能が正確に動かなくなった結果だと考えていた。
ただそうではなく体の機能が正常に動きすぎているが故の症状なのだと分かった。
脳は2万年前から大きく変化をしておらず、脳の第一優先は生存し子孫を残すこと。
そのため充実して幸福感を味わって生きることではないと言うことが一番衝撃的だった。
ここ近年の自分探しや、やりたいこと探しもこの脳と思考のギャップにモヤモヤしている人が多いからこそなのではないかと思った。
その部分を理解できると危機的な状況になったときに、脳が本能的に感じる事を思考として客観的に理解ができるため自分の行動を最適が出来るように感じる。
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ジャンル:自己啓発・マインド サイエンス 健康・フィットネス
出版社:新潮社
定価:1,100円(税込)
出版日:2022年07月20日
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アンデシュ・ハンセン(Anders Hansen)
1974年スウェーデン生まれ、精神科医、経営学修士
現在は病院勤務の傍らメディア活動を続け、『スマホ脳』が世界的ベストセラーに
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flier要約
https://www.flierinc.com/summary/3079
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鬱という症状が出るのはごく当たり前だということ、
また鬱になるのは大きなストレスをかかえている時もあれば、ストレスを抱えながらも事を終えてから発症するということもあることを知った。
読みやすかったので再読したい。
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スマホ脳に続き、興味深く読むことができた。
脳科学の知見から、鬱やストレス、孤独、幸せについて理解を深めることができた。
納得できることが多々あるので、一読をお勧めする。
----以下、読書メモ----
人間(脳)は、1万年変わっていない。
「運動」と「仲間と過ごすこと」が重要。
p.36 脳の任務は、生き延びて遺伝子を残すこと。
p.38 人間のように群れで生きる動物は、それぞれ違う必要がある。
p.109 感情とは行動を制御するために存在する。
p.122 孤独感は主観。孤独だと感じるなら孤独。
p.127 脳は他人が自分に対して否定的である兆候に非常に敏感。
p.138 健康に歳を重ねるには、人間関係。何かあった時に誰かがいてくれるという認識が大事。
p.176 最終的に気分の落ち込みから守ってくれるのは歩数(運動)。
p.216 人間は精神的に元気に生きられるようには進化しなかった。
p.230 人生の一時期に大きな不安を感じたからといって、一生そうではない。
p.235 自分の期待と経験を比較するようになっている。これが幸せのもと。だから幸せを追い求めない方がいい。他人と比較した結果でもある。
p.240 幸せとは独立したゴールではなく、状況の一部。
p.241 地球上で最も優勢な動物になったのは、強かったのではなく、賢かったのではなく、協力するのが得意だから。そのため、孤独にも苦しむ。
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感想
先祖に必要だった機能と現代人に必要な機能は異なる。ストレスは必要悪だと言われるが、過重なストレスは回避したい。脳の負担を軽減する方法論。
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人の脳は幸せを継続できるようにはできていない。
うつなどになるのは、脳の正常な反応。
生活様式が著しく変化した時代に脳は追いついていない。
とにかく動く、体を動かす、それに尽きると思った。
バスや車ばかりに乗っていないで、歩いて自転車に乗って、そんな生活を少し心がけたい。
それが抑うつ剤よりも効果があるとわかった。
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人が不安になったり、うつ状態になるのは、進化の観点から見れば当然であり、正常なことである。「自分と他人を比べてしまう」のも、「あればあるだけ食べてしまう」のも、「できるかぎり動きたくない」のも、同様に正常。
問題は、こうした脳と身体の特性が、現代の生活スタイルに適合していないことである。では、どうすべきか?
現代人のメンタルの問題ついて、世界の調査研究や著者自身の精神科医としての経験をもとに、進化という観点でまとめ上げ、新たなとらえ方、立ち向かい方を提示してくれる。
個人的には、もともと人間「一生物として見る」というアプローチが好きなので、どのトピックも面白く読み、付箋だらけになってしまった。あとがきに要点がまとめてあり、将来的に復習するときに使えそう。
「ストレス脳」という書名には商業的な胡散臭さを感じないでもないが、中身は誠実に書かれているように思う(紹介されている個々の研究の出典を明示されていないのが残念ではあるが)。他の著作(「スマホ脳」「最強脳」「運動脳」)も読んでみたい。
また、本書が気に入った方には、少し古くはなるが、レイティ&マニング著「GO WILD 野生の体を取り戻せ!」(NHK出版)もお薦めしたい。
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スマホ脳、最強脳に続き今度はストレス脳。ストレスや不安が多く悩んでいる人はぜひ読んでほしい一冊。うつや引きこもりになるのは狩猟採集時代からの人間の防御メカニズムで正常なことだと理解できると少し気持ちが楽になるかもしれないと思いました。
ストレス脳や最強脳でもとにかく訴えていたのは、「運動」すること。それは昔からの言われているのでほとんどの人が分かってはいるはず。だけど我が子を例に挙げると、体育嫌い、文化部、スマホ使いすぎ…。若い子にいくら「運動は大事!」と言っても運動好きな子じゃないとやらないよね〜。
と色々考えながら読んだけれど、とにかく今我々が生きているのは祖先様が死なずに生き延びてきたからなので、私たちもストレス社会と上手く付き合って生き延びよう!
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スマホ脳の著者の最新作。
ストレスが人間にとってどういうものかを人間という生物的観点から紐解いていくもの。
そもそも不安というのは人間が生き残るために必要であり、幸せが長続きしないのも生き残るためには必須だったというのはうなずけた。
また、他のところでもよく言われているが運動はやはり重要で、少しでもいいから徒歩でもいいからやるのが良さそう。
あとは、自分が幸せになっているとは思わない方が結果的に幸せになることであったり、孤独の解消もうつへの 1 つの大きな治療薬になりうるというところが印象に残った。
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人はなぜ不安に思うのか、こんなに恵まれた環境で鬱になるのか、そしてどうしたら抵抗力を高められるのかわかりやすく書かれていた
特に不安に思うことは脳が正常に働いているっていうメッセージはシンプルで、鬱病や適応障害で悩んでる人にポジティブなメッセージを与えてくれたと思う
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『スマホ脳』、『最強脳』、『一流の頭脳』を読んでいたが、また新たな情報が盛り込まれ、読み応えのある内容であった。「人は幸せでいたい生き物」、そう思い込んでいたが、ハンセン氏が記述しているように、「人は生き延びたい生き物」、という見方をすることで、人体の不思議が解明できていくと感じる。たしかに、気の向くまま、欲の赴くまま生活することでうれしいかと尋ねられたら、答えに窮するだろう。