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実践型クリティカルシンキング
著:佐々木 裕子
実践型クリティカルシンキングとは、目指すものを自ら設定し、それを戦略的に達成するための思考法であり、自ら考える力の基礎になるスキルである。
①目指すものを定義する②何が問題なのかクリアにする③打ち手を考えるの3ステップの思考プロセスを踏んでいく。
ただのクリティカルシンキングではなく、「実践型」として実務と今の自分の行動に直結できるスキルについて講義形式で説明されている。
体系的な学びの恩恵だけではなく、講義形式によるそれは、ただの読書から得る知識ではなく、あたかも授業に参加しているような臨場感を味わいながら、単独ではなく仲間と共に学べる良い錯覚を得ることができる経験を味わうことができた。
授業と同じように本書へどのように向き合うか、時には本を閉じて考える時間をとり、紙に思考を展開する。そしてそれを自身の中だけではなく、仮想の仲間に説明できるほどにその考えを昇華させながら、インプットとアウトプットを並行して走らせることで、捉え方ひとつで自身の成長も大きく変わる。
枠に囚われてはいけないが、枠の恩恵を受けながら、枠の外のことをしっかりと認識しながらその中であえて思考を展開するのは悪いことではない。
一人ではなく、仲間、組織のために考えて成果を出すためには、自身で考えて行動するだけではなく、納得性の高い、かつ成果への貢献を意識できる行動に落としこむ必要がある。前提をしっかりと捉える必要はあるものの、考えて行動することから逃げることはしたくない。
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効率よく筋の良い思考を深めるための技術「クリティカルシンキング」を演習を用いて、実践的に学べる1冊。
様々なポイントや有効なフレームワークが説明されているが、全体を通して常に筆者が伝えているのは「ものごとの本質を常に意識する」こと。クリティカルシンキングをするのもフレームワークで事象を整理することも、それ自体が目的になってしまいがちだが、本来の目的を見失わないようにすることが最も重要。
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思考法をシンプルに教えてくれる。すごくすんなりと理解できる。色々ごちゃごちゃ考えてたけど、何を考えるにおいても大切なポイントを理解できてすっきりした。あとは自分がやるかやらないか、ですねー。
・目標設定が結局超大事。
・ズームアウトで可能性を広げ、ズームインで整理する。初めから可能性を狭めるのは楽しくない
・言葉の定義を合わせる。そして何のためにやるのか、を正しく理解する。
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よく練られていてありがたい。
会話形式で平易な言葉で進み、合間に実践フェーズが織り込まれている。
実践の回答例が紹介されているが、ビジネス本にありがちな「めちゃくちゃ頭いいな〜〜!実在するのかこんな人が」というものではなくて、「なんとなくそう思った」レベルの生っぽいアウトプットだから、親近感も湧くしやる気になる。
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ファリシテーション型の内容になっている内容で、分かりやすい。クリティカルシンキングで大事なポイントが3つ、目的を定義付ける。アクションプランが透けて見えるか。課題に対してリソースを集中できるか。この3つを明確にさせることで筋の良い解決策が見出せる。ここでもフレームワークが用いられている。ビジネス思考の基本となるのがフレームワークとなっているのがよくわかった。
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1.率直な答えを考える
2.その対極を考える
3.両者をズームインズームアウトしながらマップを作る
4.とにかくペンと紙で頭を使って考える
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①目指すものを定義し
②今何が問題なのかクリアし
③目指す姿と現状とのギャップを埋める打ち手を考える
目指すものを定義する際のチェックポイント
具体的に
達成できたかどうかを事実で判断できる
アクションに落とせる
意義が明確
期限が明確
戦略の最終的に目指す姿を定義する
目指す姿の具体化
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本書でもあったけど、クリティカルシンキングは一朝一夕で身に付くものではないと思った。
4C、3Cなどフレームワークを活用できると良さそうだが、なにより正しく考えることが大事だと思った。
また、クリティカルシンキングを身に付けると、思考の整理もできるし説明するときに自分も相手も分かりやすい。
自分がしっくりくるまで、何度も繰り返し考える。
具体的に考え、なぜ?本当に?と深堀していく。
パソコンを使わずに、紙とペンで考えていく。
他の本やフレームワークの本を読んで、見識を深めたいと思った。
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実践形式でクリティカルシンキングとは何かを教えてくれる本となっています。
本書の内容は非常にシンプルです。問題解決に必要なのは「具体性」です。
問題解決のプロセスは
1.ゴールを明確にする
2.現状とゴールのギャップを探す
3.アクションプランを作って実践
これだけです。また、その全てを具体的にしないといけないとも挙げられてました。
ゴールを明確にするのは料理で言うなんの料理を完成させるかです。いくらいい素材があっても何を作るかがわかってないと意味がないと言うことです。また、いいアイデアがでてきたとしてもその解決策が抽象的な言葉じゃダメです。なぜ?具体的には?ホント?の3つのQを繰り返していき、今のギャップを炙り出します。
そしてアクションプランを立てる際も具体的を徹底させます。
いつまでに、誰が、どこまでやるかを徹底するこれが、本書に書いてある問題解決の方法です。
私はこの方法を学び衝撃を受けました。本書を読む前の私は「クリティカルシンキングと言うくらいなんだからさぞ斬新な方法を教えてくれるんだ」と想像してました。が、上記のやり方は「当たり前」の方法です。問題解決の本質とは斬新さではなく、このような当たり前のようなやり方を当たり前にできることということを学べました。
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『実践』とだけあって演習があって具体的なクリティカルシンキングの手法を学ぶことができた。ズームインズームアウトの技術を駆使してなぜ?と問いを立てることができたので、実生活に活かしていきたい。
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『#実践型クリティカルシンキング』
ほぼ日書評 Day674
クリシン、なかなか本を一度読んだだけで、わかる&できるようになるものではないが、その手の書籍の中ではかなり筋が良い。
既習者が、みずからのチェックリストにするにも手頃な内容・分量だ。
ひとつ、難を申すならば、(あくまでもクリシン解説のための例題ではあるが)日本の人口を増やす施策を考えるという「お題」に関する以下のやり取り(少々長いが、そのまま引用する)は、さらにもう一歩踏み込んで「なぜ、日本の労働人口を増やす必要があるのか?」まで問うて欲しかった。
対策は「移民受け入れしかない」という結論に至る前に、1人あたりの労働生産性を上げるという選択肢も有力であるはずである。
"命題は、「日本の人口を10年後に1・2倍にする」ということです。今日学んだことを思い出してみましょう。 ──何のために増やすのか? はい、その通り。命題に戻る。「なぜ?」ですね。なぜ人口を増やすのか? なんで10年後に1・2倍にしたいのか? 情報は少ないですが、想像できますか? ──日本を活性化させたい。 ──少子高齢化による年金負担とか医療費の問題を解決する。働く若者を増やして人口ピラミッドのバランスをとるため。 なるほど。じゃあ、ここでいう「人口」は、単なる人口ではなく「労働人口」であるということでしょうか? ──はい。 じゃあ、そうだったとします。労働人口だと。さっきの日本の活性化も考えたら、確実に消える打ち手は何ですか? ──死ぬのを減らす。 はい。これ逆ですね。年金問題や医療費問題の解決にはならないですから。ほかには? ──「出生率を上げる」。出生率を上げても、10年後には労働者になれない。 そうなんです。間に合わない。"
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凄いためになる本だった。クリティカルシンキングの具体的な方法が分かったので日常に取り入れていきたい。
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ワークショップ?のような感じで演習を織り込んだ講義の様子が記されていて、自分も実際に考えながら読み進みることができて記憶にも残りやすそう。
「理想像」や「問題」の真髄を見極めて最短距離で手を打つ方法が学べた。
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・目標設定の重要性とそのポイント(SMART)を抑えられた。
・40分ほどでサクッと読めた(実践部分は業務で積み重ねられると判断して流し読み)
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■概要
早くアウトプット(その時点の結論)を出すために、高速で精度高く思考を回す方法が書かれている。
具体的なステップとして、
1. 具体的な目標設定(なぜその目標が必要か?いつまでに?どのレベルで?)
2. 現在地の客観的理解と目標とのギャップの分析(ズームインとズームアウト、定量化など)
3. 打ち手の立案
■感想
体系的な理論というよりは、実現場での事例も織り交ぜた形で分かりやすく説明がされており、実践的で初学者には凄くいい本と思いました。
今回後輩にロジカルシンキング/クリティカルシンキングを教えるために読みましたが、本書ベースで話をすると非常に理解してもらえると感じています。
■実践
本書をベースにクリティカルシンキングをスライドにし、人に説明できる状態になる。