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【子どもをいたぶる闇サイトを叩き潰せ!】ネットサークルに投稿された動画。そこには、恐怖に震え泣き叫ぶ幼い少女の姿があった。マコトとタカシが冷酷な獣たちを罠にかける!
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さくっと読めるウエストゲートパークシリーズの最新文庫本。児童虐待の最後の章が酷かった。キングもマコトもサザエさんのように歳をとらないでずっと活躍してほしい。
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タピオカミルクティの夢/北口ラブホ・バンディッツ/
バースディコールの甘い罠/獣たちのコロシアム
三話まではやっつけた!感にいい気分になれた。けど、四話は重かった。悪党はやっつけられたかもしれないが、虐げられた子供たちは………心と体に受けた傷が少しでも痛まないように祈るばかり
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最初の3作と、最終話で
テイストが全然違いましたね!
最終話は、IWGPっぽさが出てて、
ファンとしては安心しました笑
でもどんな内容であれ、
そこにマコトがいて、タカシがいて、サルがいて
彼らが動いていることが嬉しいですね。
ラジオとかカズナリとか昔のキャラが
もっと出てくれたら良いなぁ。
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タピオカミルクティー・ラブホ強盗・戦国武将ホストの元カレ詐欺・児童虐待サイト の4編。
タピオカミルクティーって、大分前に流行って見なくなった後、再復活したなぁというイメージ。流行は繰り返すってことなのかなぁ。炭水化物と糖分でアレはカロリー高そうなので、半分コンニャクにした、というサルは目の付け所が良いと思う。
そういえば最近、プールだかが付いたラブホテルを昭和の遺産だと経営を引き継いだ、なんてニュースをSNSで見たなぁなんて思いました。チェーン経営や、外国資産に色々な職種が押されているんだなぁとしみじみ思いました。
ホストのオレオレ詐欺。元カレを装うって…無理ないだろうかと個人的には思うけど、ありそうな犯罪なのかもしれない。ネットでつながっていても実際にリアルで繋がりたいって思いは反対に今の方が強いのかもしれないなぁ。「ダメ男はラーメンの豪華全部乗せみたい」というセリフがすごいわかりやすい!と笑ってしまいました。
虐待サイト。リアルでありそうで怖い。松戸の女の子の事件はいまだに胸が痛いものなぁ…と読んでいて思いました。家庭が地獄の子供にはどこに救いがあるんだろう。そんな性癖の人間たちがオフ会をやるとも思えないんですが、まぁそれはそれとして。
マコトの視線はフラットで、偏見や差別が無いし、それでおかしいことはおかしい、間違ったことや悪いことは正していかなければという姿勢がまっすぐで良いなぁといつも思います。確かに連載が始まった頃はたぶん少し彼らの方が年上だったはずなのに、いつの間にかこっちはマコトの母親の方が年が近い感じになっちゃいましたよ(笑)これからも日々色々な事がおきていく世の中で世相をマコトの視線から取り上げてもらいたいなぁと思っております。
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偶々出会って、そして凄く気に入って、文庫化された作品は粗方読んでいるシリーズの、新しい文庫本が登場した。「発見次第に確保せよ!」という要領で入手し、素早く読了に至った。
大変に長く続いているシリーズだ。作品が発表された時期に少し話題になっている事柄を物語に巧く盛り込んでいる。今作も小説が初出の頃に話題になっていたような事柄も採り入れられている。
1冊の本に4つの篇が入っているのが定例だ。最初の作品以来、今作の「16」に至るまでの番号が振られた作品はその「4篇で1冊」が踏襲されている。“番外”的なモノはその限りでもない。また、作品を知る切っ掛けとなった“選集”的な1冊(『池袋ウエストゲートパーク ザ レジェンド』)は8篇を1冊に収めていた。
長く続くシリーズだが、基本的には中心視点人物(主人公)のマコトの「一人称の語り」という体裁で物語が綴られる様式は不変で、基本設定も変わらない。
池袋駅西口の一番街で、マコトは母親が営む果物屋の手伝いをしながら暮らしている。その他方、持ち込まれる様々な相談を受けて奔走する“トラブルシューター”というようなこともしている。そちらの方は生業というのでもない。独自な義侠心や人情で動くという感だ。本作はその“トラブルシューター”というような活動に纏わる物語である。
マコトには、古くから地元で縁が在る仲間や知人も多く在り、作中にはそういう人達も関わりながら、出くわす様々な人達の各々の物語が展開する。一寸した出来事から、少し拙い事柄が明らかになって、その解決を図って行くというテンポが好い感じの物語が多い。他方、少し深刻と見受けられる問題を知り、色々と考えながら問題の元凶になっている者達を探って排除を試みるというような、やや重厚な物語も何篇かに一篇在る。今作もそういう感じは踏襲されていると思う。
本作の4篇の中、3篇は一寸した出来事から起こるテンポが好い感じの物語だと思う。表題作でもある『獣たちのコロシアム』は、深刻な問題に立ち向かう重厚な物語だ。児童虐待を道楽のようにしているとんでもないグループが在ることを知ったマコトが、仲間のゼロワンや“キング”ことタカシの協力を得ながらグループの壊滅を目指すという物語だ。
このシリーズに親しんでいると、「如何してこういう時代になった?」、「本当にこういう感じで人々は幸せか?」、「こういう様子が“正しい”のか?“正しくない”でも構わないかもしれないが、納得し悪い?」というような、「人生を見詰める材料」というのか「“材料”になり得るかもしれない何か」を供してくれるような気もする。本作でもそこは変わらない。
少し前のアニメの原案になっているような各篇は何か「疾駆するストリートの青春」という雰囲気が感じられる。が、比較的近年の作品はもう少し落ち着いている感じはする。
敢えて「酷く野暮…」なことを綴る。
このシリーズの16冊に在る各挿話に関して、年表的なモノは作成困難であると思う。既に随分以前から「数冊の挿話で漸く1年?」というような具合に作中世界の時間が流れているのかもしれない。色々な篇を読むと、例えば正月やクリスマスと判り易く少し具��的な時季が示される場合も在るが、大概は「1冊の4篇で春夏秋冬」という具合だ。本作でも第1篇は夏、第2篇は秋、第3篇はクリスマスの少し前、第4篇は早春から桜が咲き始める頃と「夏秋冬春」となっている。
そういう具合になっていて、最初期の作品でマコトが「19歳」となっているが、そこから何年経ったのかがよく判らない。自身では「30歳に差し掛かるか如何か…」というような辺りで「(半ば)停まった?」というように感じている。
全く「酷く野暮…」な話しだ。移ろう時代の諸相を物語に取り込みながら、「如何してこういう時代になった?」、「本当にこういう感じで人々は幸せか?」、「こういう様子が“正しい”のか?“正しくない”でも構わないかもしれないが、納得し悪い?」というようなことを、出来事を振り返りながらマコトが語っているというので大いに結構だ。
このシリーズだが、今回読んだモノの後の作品も既に単行本が登場している。文庫化を待ちたい感が何割か、機会が設けられれば単行本を読んでしまいたい気分が何割かである。
何れにしても、なかなかに愉しいシリーズで、御薦めだ。
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このシリーズ、文庫でもXVIか。本棚に登録しているのは13冊だけど、その前から読んでるから、ホントに長い付き合いだよね。
「タピオカミルクティの夢」
この話が書かれた頃に追い出し部屋の話題なんかあったかな。ずーっと昔からそういうのはあったから、まあ、いいんだけど、そこに追いやられていた中年サラリーマンが追い出し部屋での1日が終わった後、当時流行ったタピオカミルクティのスタンドで働く話。
たとえ会社で評価されなくても立派な人物、人生を有意義に生きている人はいるもので、おっさんの働きぶりを評価いただくのは嬉しいし、こういうきっかけだけどあんな風に父と息子が話が出来るものいいね。
タピオカブームが去った今、おっさんのお店がどうなっているか気になる。
「北口ラブホ・バンディッツ」
1位が新宿、2位が池袋、渋谷が3位、と。大阪だとどうなるんだろうね?
相変わらずタカシは強ぇえな。
「バースデイコールの甘い罠」
バースデイコール詐欺って、こんな手口もあるんだね。餌をまいて回収するまで結構な手間ヒマ掛かると思うけど、金額はデカいかな。
思った通りの展開だったが、ああまでしても目が覚めないとは恋する女性は不憫だ。
「獣たちのコロシアム」
児童虐待マニアって…、本当に胸糞悪くなる話で読み進めるのが辛かった。
この話に限らずこの巻ではゼロワンが大活躍だったが、その声が悲しみに濡れるなんて、なぁ。
ケダモノたちを相手にジリジリと嵌めていきあっさり潰しはしたものの、後味は苦く、ただ、ミズキが変わっていけたのが救い。
終章、タカシがマコトを花見に誘う何気ない会話だが、これがコロナが流行り始めて何もかもが制限された頃だと思い知れば、書かれた当時以上に色々なことを思える情景になった。
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生き物って不景気になったくらいじゃ変わらないよ
北口ラブホ・バンディッツ より
おれたちの生活はどこまでがリアルで、どこからがフェイクなのだろうか。
うちは二十代はめずらしい。
獣たちのコロシアム より
時空がねじれる第16作。
解説にもありましたが、ある意味では、サザエさんやドラえもん、クレヨンしんちゃんのように、歳を取らないコンセプトでいくようです。
ストリートにおいて、イリーガルな相手にイリーガルな方法論がどれだけ通用するのか。表題作のテーマは、記憶に新しい事件を彷彿とさせる内容であるものの、時代を切り取ることに長けた本シリーズは、それであるが故、構造批判や破壊には届かないようにも感じました。もちろんそれを目的としているわけでなくても、です。
可もなく不可もなく。星2つや星4つをつけにくいシリーズでもあります。『骨音』や『電子の星』にあったひりつくような焦燥感は半減。
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IWGPシリーズ第16弾
第一話
冴えないおじさんが何故か未来の自分が重なる
仕事ってなんだろうと考えさせれる
第二話
若さの暴走を止められないのは現代だから
第三話
優しい言葉には棘がある。気をつけよう
第四話(表題)
胸糞悪い話。こんなんゴロゴロあるんだろうな
勧善懲悪がなかったら辛すぎる話だな。
予備校時代に通った池袋
たった一年だけど身近に感じるられるから毎回読んでしまう。次巻も楽しみだな
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シリーズ16冊目。
メインとなる獣たちのコロシアムに、新型コロナウイルスの話題が出てくるところが時代を感じるな。
児童虐待をネタに、マコトに彼女ができるかと思ったら...またできない。
この下りを何十年繰り返しているな。
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古希を過ぎたジイサンにとって、本シリーズはサブカルチャーの勉強本として、ずっとお世話になっていますが、さすがに児童虐待闇サイトって、信じられんなぁ。
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いやはや自分はどんどん歳をとってきたのに、16作目になるIWGP では、キングもマコトも変わらずに若く健在。今回も時代を映す背景の中で、悪をとっちめるのだが、ちょっと哀切があるのがこのシリーズの魅力かな。
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いつも通り、相談者が変わっただけですべて一緒/ マコトが窓口になり、キングの暴力で解決して、ちゃんちゃん/ 時事ネタパロディクソ浅ミステリおじさんに成り果てた石田衣良/
ワンパターンから脱却するまで、☆はずっと2で/
強いて言うなら、北口ラブホの子が良かった/
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いつも通りの展開で良い。
ゼロワンの活躍が増えているのは、ネット社会になってるからかな。
タカシ、ゼロワン、サル、マコト…安定の登場人物!
毎回その時の問題や時代背景が入ってくるので、わかりやすい。
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シリーズ本編16作目
以下、公式のあらすじ
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――闇の虐待ショーをぶち壊せ!
ダークウェブの深奥にある「逆隊コロシアム」。
通常の手段ではアクセスできないサイトでは、競うように児童虐待動画がアップされている。
「逆隊コロシアム」を潰して、その一部始終をドキュメンタリーにしたいというテレビ・ディレクターの梅原から依頼を受け、3人の虐待サバイバーの若者とともに調査に乗り出したマコトは、ある日テレビで見た子どもの虐待死のニュースが、「逆隊コロシアム」の動画に映っていた少女のことだと気づく。
小さな命を救えなかった悔しさと怒りを胸に、マコトはタカシや仲間たちと巨大なウェブに巣くう獣たちに戦いを挑む。
表題作のほか、
池袋の路上で繰り広げられたタピオカ抗争の顛末、
日本屈指のラブホ街を狙った強盗団との闘い、
恋人のいない若い女性を狙ったバースデイコール詐欺を描いた4編を収録。
累計430万部突破のIWGP16弾!
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いつも通り、表題作含む4遍収録
・タピオカミルクティの悪夢
サルが始めたタピオカミルクティ屋で働きたいと言ってきたおじさん
大企業で人員整理の追い出し部屋で就職活動をさせられているという
そして、サルを勝手にライバル視しているヤクザが丸パクリの店を近所で開店
追い出し部屋が取り沙汰されたのって、もっと前だった気がするけど
まぁ、出社しても何もすることがなく、ただ転職活動をする事だけというのも辛いものがあるな
・北口ラブホ・バンディッツ
ラブホテルを狙った強盗が池袋で連続して発生
マコトの同級生の女性の実家がラブホをやっていて、用心棒代わりに夜間のバイトに雇われる
狙われるラブホの共通点とは……
何だかんだ言って、やはりマコトのお母さんが大部分の話題をかっさらっていくなw
・バースディコールの甘いわな
孤独な若い女性を狙ったホストによる特殊詐欺
真面目に生きてきた人ほどハマると疑いの目を向けなくなってしまう罠
デート商法とかロマンス詐欺と呼ばれるのでしょうけど、若い女性もこんな詐欺に遭ってしまうのか……
それにしても特殊詐欺って、その手間と得られる金額と捕まるリスクが合ってない気がするんだけどなぁ
まぁ、それは末端の捕まる人間を見てそう思っているわけで、金主や組織としては儲けてるのでしょうねぇ
・獣たちのコロシアム
児童虐待動画を趣味で共有しているクソ野郎達のコミュニティーをぶっ潰す話
読んでいてマジで気持ちが悪くなってた
マコトの気持ちがよくわかる
今回意外だったのがゼロワン
ここまで熱くなるのも珍しい
もしかして石田衣良さんの想いが若干入ってしまったか?
ま、フィクションであってもクソ野郎共が裁かれる展開は必要ですからね
一番の着目点は、新型コロナウイルスによる影響の描写かな
2019年から2020年にかけてのエピソードなので、後半は人々が外出を控えて街には人が疎らな様子が描かれている
現代の世相を若者視点での物語に昇華するのが今作なので、現実と地続きになっているように感じられるのがいいですね
あと、解説でマコト達が歳を取らなくなった事に関する言及もされている
私の感覚としては、10作目まではちゃんと1作1年で1歳の歳を取ってたけど、それ移行はサザエさん時空になったと思っている
もしくは、それまでとは別の作品という解釈をした方がいいのかもしれないなぁ