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投稿者:ぽんぽん岩 - この投稿者のレビュー一覧を見る
不幸よりは涙の方がイヤな気分にはなったのかな?
降田天さんは初読み作家さん。他にも久しぶりに読む方もありアンソロジーってありがたい。
紙の本
確かにイヤミス
2023/08/26 02:14
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投稿者:302 - この投稿者のレビュー一覧を見る
普段心が乱されそうな本はあまり読まないようにしている。
これは短編だし作家さんが豪華で興味をもち、読んでみた。
現実離れしている話だと後に残らないが、辻村深月さんの作品はとても嫌な気持ちになった。
辻村さんの作品はどれも、誰もが自分の経験と近いと思うポイントがある。
自分は些細なことと思っていても相手を傷つけてしまったこと、発言を後悔していること、後ろめたいことがあり、それを皆都合よく忘れようとするもの。
そういう記憶を無理やり引っ張り出されるような感覚だった。
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イヤミスは苦手なはずなのに、つい読んでしまう。
「福の神」や「コミュニティ」は、ちょっとホラーチックなのが怖すぎる。
「ひとりでいいのに」の展開にはしてやられた。最後の最後、まさかそうくるとは。
宮部さんが最後にあるおかげで、救われた気がする。
いやな事件でも、宮部さんが書くと何か救いがあるようで。
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タイトルからしてイヤミス要素全開なのですが、期待を裏切らない内容です。できるだけ平和で楽しい世の中で生きていきたいけれど、嫉妬などのマイナス感情がある限り、この世は平穏にならないという絶望感すら感じる。
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北口の女以外
全部面白かった〜!!
あなたの○○は蜜の味シリーズ
もっと出して欲しい。
書下ろしが半分くらい、
なので、ちょっと古い時代設定もあって
章ごとに頭を切り替えなあかんから
大変かも。
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※
イヤミス・アンソロジー
・パッとしない子/辻村深月
イヤミス度 4
火傷をして傷が乾く間も反省や後悔の
期間もなく、結局自分のことにしか
興味がなかった主人公(教師)の図太さに
胸焼けしました。
・福の神/宇佐美まこと
イヤミス度 3
人間の欲深さや身勝手さの心の隙間に入り込む、
人なざるマ(間)(魔)にぞわぞわしました。
・コミュニティ/篠田節子
イヤミス度 3
反発心を抱きながらも薄気味悪い共同意識に
飲み込まれる感じと、徐々にそこに馴染んで
いってしまい、いつしか感覚が麻痺していく
沼感が不気味でした。
・北口の女/王谷晶
イヤミス度 2
最後の一言で『うわっ、最悪』とイヤ感が
増した、最後キメ型。
・ひとりでいいのに/降田天
イヤミス度 3
話の主になる人物が土地で入れ替わり、
相互目線で妬みや嘲の負の感情が語られる
二転三転する展開がイヤミスなのに小気味いい。
最後のオチにやっぱり、と納得。
・口封じ/乃南アサ
イヤミス度 4
歪んだ感情と嫌らしさが、これでもかと
明け透けに書かれているところが何とも
言えなない後味の悪さあり。
・裏切らないで/宮部みゆき
イヤミス度 0/5
人の身勝手な捉え方から生まれた妬みが
主軸なので、内容的にはイヤミスなのに
終わりにスッキリとした後味が残るので
イヤミスでありながら読後感の良いミステリー。
イヤミスは心の体力を奪われるので
元気じゃない時には読みづらいのですが、
アンソロジーで嫌さの強弱と濃淡があって
最後まで楽しめました。
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乃南アサさんの「口封じ」がこわかった
さすがの展開
辻村深月さんの「パッとしない子」はこれぞイヤミス!という作品だった
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辻村深月さんの作品が面白かった。うわーーーってなる厭な感じ。知り合いになりたがる感情、記憶の捏造、こわいこわい。
あとお初の作家さんで宇佐美まことさんの福の神、これもゾワッとする。非現実的とはいえ、こんな福の神いたらやだね。あと篠田節子さんのコミュニティ、映画ミッドサマーの団地バージョンって感じで好きでした。
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辻村深月さんの「パッとしない子」は既読。
(噛みあわない会話と、ある過去についてに所収)
どれも50ページほどの短編なので、とても読みやすい。
イヤミスにも色々なバリエーションがあるんだなと楽しめた。
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パッとしない子:辻村深月/福の神:宇佐美まこと/
コミュニティ:篠田節子/北口の女:王谷晶/
ひとりでいいのに:降田天/口封じ:乃南アサ/
裏切らないで:宮部みゆき
イヤだねぇ~~ホントに。げんなりするよ、読んでる途中からさ。それなのにまた読みたくなるのは、なんでだろう??
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2022/09/15リクエスト 4
一番最初の、パッとしない子 (辻村深月)が好みだった。
小学校教師の松尾美穂は、過去に今のトップアイドルである高輪佑の[弟]の担任だった。そんなある日、佑がテレビ番組で、母校に撮影に訪れる。撮影を終え、
弟である晴也は元気か?と訪ねた瞬間、佑に話をしたいと言われ、舞い上がる。
ところがその話は、穏やかでない話だった。
美穂が佑のことをパッとしない子だった、とあちこちで話しているのは本当か?と。
絶句する美穂を尻目に
よくある、悪気なくこっちは傷つかないと思って、知ってるってことをとにかく口にする。相手がどう思うかでなく、親近感をアピールしたいってことでしょうね。と。
これは恐ろしい。しかも弟の晴也は、といったその言葉が禁句だった。晴也は大学時代に事故で亡くなっていた。
それを知らなかった、担任だったのに。
それを佑は口にせず、今後もう二度と僕を見ないでください、と言う。…テレビで見る可能性かあるなら一生テレビを見るな、雑誌で見ると思うなら一生本屋に行くな、と。
誰にでもありそうなエピソードのように思うので、ますます怖い。
始終、落ち着いている佑がとても怖い。
コミュニティ(篠田節子)も都心から郊外というか田舎に都落ちした三人家族の話で、何となく途中から見えてくる。団地全体が家族なのだ、と。
人間の見たくないところを、切り取って拡大してある感じ。目を手で多いながら、指は開いている、というか。
短編で読みやすい。苦手な作風のものもあったが、短編集なので、他に好きな作品もあり、楽しめた。
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これぞイヤミスと思ったのは一つ目の作品だけ。
ただ、この話の結末は知っていたのでイヤミスではなく単なる嫌な話。
他の作品を「イヤミス傑作選」と呼ぶのなら、選んだ人の企画倒れだと思う。
作品としてはそんなに悪くない話ばかりなのでタイトル変えて欲しかった。
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粒揃いの好企画。やはり辻村先生と宮部先生はお忙しいのか出来は今一つ。宇佐美・篠田・乃南各先生の作品はイヤミス傑作選の名に恥じない素晴らしい中編。面白かった。王谷晶作品は始めて読んだが、イヤミス云々は置いておいても短編ながらキラリと光る描写と展開、一拍さんというネーミングセンス、自分の中では高評価で単体作品も読んでみたい。
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読後感の、嫌な感じは、それぞれだけど。
やっぱり、短編ならではの、ちょっとした空き時間に、読めて、うわっ!って、なれる作品達だった。
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ザ・イヤミス!
さすがイヤミス作家が揃っているだけあって、どの話も震える震える。
まさかそうなるとは…と鉛のような読後感を残していくのに面白い!