紙の本
松吉・お栄ちゃん、おめでとう!
2022/11/26 11:50
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投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ19作目。帯にも書かれている通り松吉とお栄ちゃんの結婚という大きなニュースも含めた4編。ファンにとっては親友や親戚の結婚式に近いようなおめでたい気持ちになれますね。「ほろにが」「ぜんあく」はユーモアに溢れ、「せんべい」は涙なしには読めませんが、いつも通り明るく楽しい気持ちで一冊を読み終えました。万造とお満さんの恋の行方も気になりますが、松吉とお栄ちゃんの新婚生活も次回の楽しみです。
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相変わらずのドタバタぶりと、おバカぶり。でも思いやりだけは忘れない、貧乏長屋のおめでたは、本当に心にしみる温かい話でした。
次は、何が起きるのか。もう二十話に心がそわそわ。
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シリーズ19
本所亀有町の「おけら長屋」は、お節介と人情で、毎日が、お祭り騒ぎ。
面倒な事が起きるたび、笑えて、楽しくて、馬鹿馬鹿しいが、最後には丸く収めてしまう連中ばかりが住んでいる。
《ほろにが》
江戸で1.2を争う絹問屋「志摩屋」の箱入り娘・お静は、世間知らずなお嬢様。
お静の行くところでは、必ず騒動が起きる。
そんなお静に縁談が。両親の話を立ち聞きし、縁談相手を下見に行くが。
《ぜんあく》
島田鉄斎が料理屋で、親子3人の話を耳にした。
その一家は上方で商いをしていたが、番頭に騙されて、店が潰れ、江戸へ逃げてきた。
父親は「こらからは、騙されるより騙す方を選ぶ」と言った。
《せんべい》
左官の八五郎の妻・お里が仕事帰りに、町人3人に殴られている浪人の息子に、手拭いと煎餅を渡したところ、父親が「武士は、物乞いの様な真似はできない」と返しにきた。
それを聞いた八五郎は「一度出したものを返してもらうなど、江戸っ子の恥だ」と言って、二人は、意地の張り合いをする。
《はりかえ》
ようやく松吉とお栄が世帯を持つことになったが、お栄には、父親亡き後、提灯屋の後妻に入った後、一度も会わずにいる母親がいた。
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笑いあり、涙あり。
いつもながらほっこりさせられる。
ようやく松吉が世帯を持った。
万造とお満。島田鉄斎とお染。
おけら長屋も、春近し。
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泣き笑い、感涙、爆笑の渦・・・。畠山健二にはスランプなし。種が尽きないその構想力に大拍手です。「本所おけら長屋(十九)」、2022.10発行。ほろにが、ぜんあく、せんべい、はりかえの4話。大根をおろしてと言われると、大根を床に置く大店の天然箱入り娘のお静登場、向かうところ敵なしw、お静に軍配。本当の恩返しを教示した長屋の連中、あっぱれ。八五郎とお里が出陣したら、もうそれだけで絵に。せんべいでは、笑いから泣きに。三祐お栄の母親と息子のために長屋が動く。お満の大活躍もあって、松吉とお栄は晴れて祝言。三祐でお祝いを。おけら長屋の面々が勢揃いすれば、そこは戦場(^-^)
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今回も安定の面白さでした。一気に読んでしまいました。万松も毎回、この上ない解決案をたてるところがすごい!長屋ものはよくありますが、こちらのシリーズは笑える掛け合いが秀逸で、今、一番好きなシリーズです。
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畠山健二という作家、19巻も人情話を書き続けてある
しかも、一つ一つの話が胸に染み込んでくる
惚れ惚れする
次作はいつ出るのだろうか
今から楽しみだ
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面白さは相変わらずだが、今回は涙なしには読めなかった。
「ほろにが」のお嬢様の度を越えた天然っぷりには笑ってしまったが、
人の心の中の良心を信じる「ぜんあく」、八五郎と浪人との交流「せんべい」、そしてお栄ちゃんと松吉の祝言までのドタバタ「はりかえ」、涙をぬぐいながら読ませてもらった。
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ついに19巻!
今回も安定の出来。読みたいおけら長屋をきちんと書かれていて良い。
「ぜんあく」と「せんべい」良いなぁ~、
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大団円に向かいつつあるおけら長屋シリーズ。
嬉しいような寂しいような複雑な気持ち。
ドタバタしつつも、みなが幸せになっていくのは嬉しい。
半次のほろにが、八五郎と浪人のやりとりのせんべい。しんみり。ののちに、前向いて笑ってたくましく生きていきたいな、と思える。