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運命と偽りの花嫁 みんなのレビュー
- 水川 綺夜子 (著)
- 税込価格:792円(7pt)
- 出版社:KADOKAWA
- 発売日:2022/09/01
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電子書籍
「忘れるな、アムリタ。お前は、偽りの花嫁なのだ」本文より。
2023/03/19 22:09
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やまだち - この投稿者のレビュー一覧を見る
アラビアンなオメガバースものです。
ネタバレがあります。
●砂漠の商業国家イスラッド国の18歳になるα王攻め・イルサラーブ(通称イル)
● 大陸の北にある山岳国家トルギスタン国の22歳Ω王子受け・アムリタ
●アムリタの10歳になったばかり異母弟・ユナ
●イスラッド国の武官長でイルの護衛役・シャリーフ
●暗殺未遂に遭い昏睡状態の先王でイルの実兄・アルスラーン
トルギスタン国はオメガを忌避する国で、それは聡明で将来を期待されていた王子アムリタも例外ではありませんでした。性分化でオメガとなったアムリタは宮廷医だった母と身分を失い、暴力をふるわれ地下牢に幽閉される日々を送ることに。
そんなある日、砂漠の貿易大国イスラッドの王がやって来て、アムリタを助けてくれました。なんでもトルギスタン王家に『運命のオメガ』がいるという自国の巫女のお告げに従いやって来たそうですが・・・
運命に絶望し虐げられていた王子が、はるばる熱砂の国から嫁取りに来た年下の王に助け出されつがいになるお話です。
『魔脈』、『神の霊薬』といったアラビアン・ナイトのようなファンタジー要素がちりばめられ、父王の残酷な命令と夢と恋に揺れるアムリタ、そんなアムリタをはがゆく見守るイルが対照的に書かれています。
アムリタが夢を叶え幸せになる展開に泣かされました。短剣のくだりは、どうなることかと・・・それもこれも、年下王様攻めのおかげだね!
Ciel先生のフェロモンむんむんなイラストも必見です。
読み終えてから改めて読み返すと、冒頭のまだアムリタが地下牢にいたシーンでアムリタが独白したことが現実になるとは。
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