紙の本
にえにえ
2023/04/11 18:33
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
新宗教とミステリー、おもしろい融合の試みです。書き出しから期待して読み進めたものの、私には残念な謎解きでした。
電子書籍
読み終えて
2023/01/12 21:32
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルがこうだったんだなぁ……と、わかります。お話は、助手のりり子が、カルト宗教の調査に向かったまま消息を絶ちます。で、探偵大塒が、助手のりり子を助け出すため、乗り込んで……という展開です。
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今までのこの作者さんの雰囲気とは少し違ったテイストだな、と思った。
今までの特殊設定ミステリとはちょっと違っていた、というか…でも、特殊設定は生きてる、というか…
最後、そーきたか! となった。
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2022.12.1読了。
帯にもある通り、150ページの解決編は読みごたえ抜群。
ラストのタイトル回収シーンも鳥肌ものでした!
いつものグロ描写も少なめなので、苦手な方にも安心しておすすめできる良作です。
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カルト教団の移り住んだ南アメリカの小さな国に助手を探して探偵がやってくる。
畳みかけてくる謎解き。圧巻の解決編150ページ!
とりあえず気になった所は付箋貼りましょう!それでも混乱しますが。散りばめられた伏線が回収できると爽快。
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「圧巻の解決編150ページ」や「どんでん返し」の帯に引かれて手に取った作品。多重解決、究極の選択、探偵の真意など詰め込まれすぎていて、最後はお腹いっぱいで大満足でした。
選択を迫るシーンには、本当に驚かされましたよ。
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カルト宗教の調査に向かったまま消息を絶った助手りり子。りり子を救い出すため本拠地に乗り込んだ探偵大塒。
いやぁ、これは圧巻。なんせ解決編が本体の1/3もあるんだから!
解決編に入ってからの怒涛の展開の転回また転回!!どんだけひっくり返すねん!って思いながらもたどり着いたラストに、またのけぞる。うわあ。
カルト、という集団の恐ろしさもさることながら、そのカルトの欺瞞を暴き、真実をさらすことの、意味。
何をもって正しいとするか。このラストは刺さる
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めちゃめちゃ面白かった。ミステリ好きにもミステリ初心者にもオススメ。よくできてる。
白井智之なので相当なグロを覚悟していたがそんなことはなかった。かなり凄惨な事件だけどスイスイ読めて良き。
なお、元ネタになった宗教団体のことも知っているとより楽しめる...かもしれない。
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Twitterで少し噂になってたので、読んでみました…
正直、期待しすぎて残念です。
まず、主人公の相棒の行動が不可解でした。
出会って間もない相手に命をかけられるのか?
自分なら異国で危機的状況な場面になれば、すぐ撤退すると思うんですけどね!
ツッコミ所は満載ですが、とにかく推理のロジックがややこし過ぎました。
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直近『録音された誘拐』に続き国産新刊ミステリ2作目読了。しばらく国産ミステリを買うのはやめておこうと思う。どちらもトリックに偏りすぎ人物の行動に共感できない。小説として楽しむことができない。解決編もどんでん返しに次ぐどんでん返しはいいのだが、すぐに間違っているのが分かるようなレベルのものもあり、いたずらに増やしているだけのように思った。一方、ブクログの評価はありえないほど高くamazonの中華評価と変わらない。ほんとに最高傑作と思っているのか?
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面白かった。
見えている世界が違うことがなかなか整理できず混乱しっぱなしでした。
挙げ句の果てのぐるっと回って最後はタイトルへ着地。
量刑ってそんなもんなのかしら、知らんけど。
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2022年このミス2位獲得
韓国の統一教会と自民党が強力に結びついていることが明らかとなった今、同じキリスト教系カルト教団と戦う探偵大塒とその超優秀な助手りり子の物語はタイムリーだった。
この小説、なんと後半1/3が全て解決推理編となっていて、この多重推理という論理的に矛盾しない複数の謎解きが面白い趣向となっている。カルト教団を妄信する信者の設定が事件のカギを握る所も新鮮だった。ラストあの子がFBIを袖にして来日するのも泣かせる。
完全に架空の神という概念を共通的に信じることが出来るのはサピエンスだけであり、それが現人類が地球を支配している大きな理由であるとサピエンス全史で述べられていた。現在では神は国家やマネーにその姿を変えてきているが、まだまだ純粋な宗教観も日本や中国以外では重要視されているようだ。だから世界中で新興カルトにはまる人も後を絶たないのであろう。これはもうサピエンスとしての本能的なものかもしれない。金の有る人は壺を買い、無い人は聖教新聞を配達する。何が楽しいか知らんが…
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鬼★5 宗教団体の凄惨な事件… スゴイ重厚感、作り込み抜群の多重推理ミステリー #名探偵のいけにえ
■レビュー
またもやスゴイ本格ミステリーを読んでしまった。話題になるだけあるわ…
新興宗教団体のキャンプ地をベースに繰り広げられる殺戮劇。
怪しさと不快さ満点の雰囲気に包まれて、ストーリーが展開されます。
序盤から引き込ませて、中盤もダレずにどんどん読めちゃう。終盤からの解決パートも単に解決策を提示するのではなく、話にのめり込んでしまう面白さなんです。
本作、いわゆる多重推理ものですが、複雑な人間関係の設定と絶妙にストーリーに絡まっていて物語の作り込み度がハンパないんすよね。
多重推理は問答合戦になっちゃって、エンタメ派の人は置いてけぼりになってしまうのがありがちなんですが本作は違うんですよ。小説が上手なの。
もちろんミステリーとしての解法も、ひとつひとつがロジカルでお見事。動機も素晴らしいし、読み応えもバッチシです。
そして登場人物たちのキャラクターも濃い奴らばっかりで、関係性や心情描写もお上手。脇役ひとりひとりにも、しっかり人間性が仕込まれていてGOOD。
総じて本格ミステリーとしての厚み、エンタメ、キャラクター、さらに社会問題も風刺しつつといったバランス抜群の出来栄えで、控えめに言って★5 鬼面白いです。
なお白井先生はグロ描写が激しいんですが、本作は凄惨な事件ではあるものの、描写としては大人しいです。
思い切り本格ミステリーを楽しめるので、本格ファンはもちろん、重厚なミステリーを読んでみたい人にもおすすめできる作品でした。
■推しポイント
まず、なんといっても多重推理の部分ですね。
細かい伏線もしっかり仕込めていて、何重にも推理と解法を重ねていく。
どんでん返しといった一発大技でなく、積み重ねたロジックで読者を引き込んでいくのは圧巻ですよ。
もちろんそれだけでは終わらないところが、また鬼なのですが、詳細は是非読んでみてください。
もう1点、宗教団体の成れの果てに関する記述があるのですが…
教祖が終末論で民衆を繰り返し騙し続ける、信者が私財をなげうってしまう。傍から見ると馬鹿馬鹿しいのに、彼ら本人は仮に疑問に思っていても決して止まれない。
『戦争は始めるよりも、止めるほうが難しい』
ふとどこかで聞いた言葉を思い出し、いまの世界情勢に不安を抱きました。
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★4と★5ですごく迷った。
シンプルかつ不可解な状況。カルト向けと一般向けの2通りの謎解き。真実。動機。
かなり入り組んでいるけど理解できるような構成、登場人物も多いけど裏表紙の登場人物名簿と、複数視点により振り落とされずに済んだ。
タイトル回収もここまで来ると気持ちいい。
大塒も、りり子という名探偵に入れ込んでいた信者だったのかもしれない。
★5にいかなかった理由は、ちょっとこのカルトの中で起きている集団洗脳のような事象への理由付が少し足りないように感じたから。怪我や病気は起こり得ないから認知できないと脳がむりやり解釈するというのはまぁわからないでもないのだが、実際洗脳状態が解けている人も割といた。教祖に不信感を持ちつつ、それでも自分の脳は今の生活を信じないといけないと感じたから思い込みは解けないのか。特殊設定ミステリーと割り切れない作品なので、個人的には少しもやった。
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外国人の名前が出てきて、あれ、誰だったっけ?となるがたいして気にならない。名探偵のはらわたと同じく読みやすいし何よりはらわたもそうだけど、いけにえも面白い。いつも良い所で止める事が出来るのに、今回はページを捲る手が止まらなかった。