紙の本
地方のお役所の闇
2023/06/03 10:12
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投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
九州に転勤になった白熊さんが、呉服業界を調べていたところ殺人事件が起きるわ、職場では中央から来たということで意地悪されるわで右往左往しつつ、何とか道を切り開いていく話。地方の役所の中央に対するコンプレックスや地方ならではの闇が描かれていて、こういう風なのかもなぁと思いながら読みました。なんだかんだ言いつつも今回も小勝負くんが助けてくれていて、白熊さんと小勝負くんの今後が楽しみです。
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スッキリできない公取委
2023/02/22 06:26
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投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
警察や検察のようには 、強制的に捜査が出来ない公取委。
なんかモヤモヤするんだけど、そこを我らがヒーロー白熊がこじ開けていく。
白熊は九州に転勤になって、同僚ともしっくりこなくモヤモヤした毎日を送っていた。
そんな時調査していた呉服屋の主人の殺人事件が起こる。
殺人,暴力団,政治家などストーリーを広げて、最後は大きな手柄をあげてメデタシめでたし。
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ドラマ化もされた前作を読んでいるので、読んでみた。
公正取引委員会に勤めている真面目な女性、白熊が主人公で、転勤で東京から九州に赴任して、職場になじめず、プライベートな知り合いもいないし孤独感に襲われている。業務上不正を正すために奔走しているが、ところどころに人間らしい感情の揺れなどが書かれている。
仕事頑張ってるなあというのが、第一の感想。残業のことなど職場環境がリアルで、もっと手を抜いて~と言いたくなる。自分は全然出張がないので、あちこち出張していいなあとも思うが、それも多いと疲れるんだろうな。
常盤君は見た目が良くて、優しくて、相手を褒める言葉を躊躇なく口に出せる。それはモテるだろうなと思う。小勝負は真逆だが、白熊との展開はあるのだろうか?まだまだ続きそうなシリーズ。
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公正取引委員会の審査官、白熊楓は、九州事務所への転勤を命じられる。ところが配属先は、前任者が次々と離職しているいわくつきの部署だった。上司のパワハラ、人員不足、慣れない土地での生活に苦しみながらも、内偵業務のエース、常盤とともに、呉服業界の内偵に乗り出す。内偵を進めるなかで、巨大なカルテルの可能性が浮上。本局第六審査長(通称ダイロク)のメンバーたちも博多にやってきて、調査を開始するが……。呉服業界を覆うぶ厚い雲を、白熊たちは取り払うことはできるのか? 『競争の番人』シリーズ第2弾、新天地で開幕!
福岡へ転勤してきた白熊。中央本局にはない、地方ならではの苦労が描かれる。地域特有のしがらみや本局との力関係の差は、公正取引委員会でできることの限界をさらに白熊に突きつけることになるが、その中でも「できることをきちんとやる」という矜持は、他の仕事にも当てはまる。今、仕事で思うように動けない人、仕事にうんざりしている人に、ぜひ読んでほしい。
白熊の葛藤を通して、一緒に悩み、もがき、最後には勇気がもらえる作品だと思う。
新登場の常盤を始め、九州事務所のメンバーも個性的で、エンタメとしても面白い。特に仕事の葛藤の面では、新人の石山くんの成長に注目したい。ダイロクメンバーも登場するので、小勝負くんファンにもオススメ!
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読み出したら止まらない!
今回も面白かった!新キャラ登場。
ラスト30ページで伏線回収。忘れていた謎が解明された。
続編も楽しみ。「元彼の遺言状」シリーズよりこのシリーズの方が好き。
うーん、あの人は今後出てくるのか?またの登場に期待!
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本省から福岡へ飛ばされた白熊。本部で仕事をしている時は気づかなかった地方との落差に愕然とする…
福岡メンバーは白熊が本部から来た事で風当たりが強くて、いつもの白熊節がしょんぼりしててもどかしかったです。
そして、人たらしな常盤の甘い言葉にドギマギしつつも、どこか小勝負の事が頭を過ぎるのがヤキモキでした。
第六メンバーが福岡へやってきて、やっと白熊・小勝負ペア再びと思ってましたが、白熊は福岡メンバーなのでもどかしかったです。
小勝負の家族像も見えてきて、何故小勝負があそこまで大学や法曹界の資格まで取ったのかが判明。中々拗らせてて切なかったです。
白熊もまた本部への帰還で、第六メンバー再びになりそうで楽しみです。
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シリーズ2作目。
白熊が九州勤務になった後の物語。
王子様のような同僚常磐が、このシリーズのキーパーソン。
いい人のような、嘘くさいような…どっちが本当なの?と思いながら読み進めた。
昔ながらの呉服業界のしがらみや、暴力団との関わりとか…なかなか手をつけにくい所に切り込んでいく公取委が格好いい。
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ドラマの話かと思いきや、もっと内容が濃くて面白かった!
公取委の事はこのシリーズで初めて知ったけど、文章がわかりやすくて話に入って行きやすい。
でも摘発や事業者への忠告など、無事全てが上手く収まってくる頃に明かされる事件についての犯人達が印象に薄すぎて、誰?と思わずページを戻して探してしまった。まぁ、そこはメインストーリーではないのだけど。
また続作が出るのかな?楽しみです!
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今度は呉服屋のカルテル。
ん~、話は悪くないんだけど、どうにも自分で勝ちをおさめたという感じがないんだよね。
白熊、仕事ぶりも真面目だし良い子なんだけど、たまたま聴取した人物が追い詰められてて泣きついてきてそこからカルテルの摘発に繋がった訳で、どうにも他人任せなような…
何が言いたいのか自分でもよく分からないが、なんとなく不完全燃焼。
しかも肝心の殺人事件の犯人がこれまた目立たないので、真相が明かされたとき「誰だっけ…?」ってなった。その犯行動機についてはああ、頭に血が登っちゃったのね…という感じ。
さらには、その犯人を庇った奴がいて…と、カルテル事件と地元暴力団と県議と殺人事件と…といろいろ絡み合って途中ゲームしながら読んでたら訳分からなくなったので、流し読みで読み返した。
ちょっと文句言ってしまったが、白熊ら公取委のメンバーのキャラクターは良いし、何なら格闘の強い女子は好きなので、今後もシリーズが出れば読む気でいる。
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公正取引委員会を舞台にした小説の第二弾。
ドラマ化のせいでどうしても主役が杏と坂口健太郎のイメージになってしまうが、前作に続き面白く読めた。
第三弾も期待出来るラストだったので楽しみ。
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面白い❗️ページをめくる手が止まらない。
小勝負君と白熊ちゃんに、常盤君が登場。
福岡のカルテルを潰すために動いていく。その先にあった結末に驚く。
常盤君、なんだか可哀想な役回りのような。
小勝負君の
「白熊さん、あなた馬鹿ですか?」
に、つい吹き出し、安心しました。
公正取引委員会のチームワークに感動。
早く続編が読みたいです
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前作同様、今回も面白かった。ダイロクのメンバーも登場し、人物解説はあるものの、前作を読んでいてこその面白さ。
常盤か鶴田のどちらかが内通者ではないかと思って読んでいたがそうではなかった。しかし、常盤が、証拠隠滅したり、銃を移動したり、白熊を意のままに操ろうとしたり、と裏切り者とまでは言わないが、裏表のある人間なのは思った通りだった。しかも最後のシーンで、シラを切り通す常盤に対し、理詰めで追及する小勝負の姿は殺人犯を暴く探偵のようで格好良かった。
経産省課長の緒方正明という人物が終盤に急に登場し、常盤とその叔父に裏事情を暴かれ、やられるシーンがあるが、せっかく近衛を事前に登場させていたのだから、できれば近衛がやられるシーンを見たかった。あるいは、緒方正明という人物を事前に少しでも登場させておいて欲しかった。
最後の最後は白熊が石山と一緒に東京に戻るという展開。次回が楽しみ。
。。。
白熊が引戸を壊したり、白石健一を取り押さえたり、強さを表す見せ場があって良かった。
梶原呉服、白石きもの、株式会社つつみ、が読んでいて混乱した。頭の中で、同じような小さい建物に梶原誠、白石健一、堤翔太と同じような年代の人がいるように思えて、区別がつきにくかった。
サヌキナオヤ氏による登場人物を描いた表紙はとても印象が強く、頭の中から良くも悪くもこの人物像が離れなかった。
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面白くて一気読み!!
うっかり、シリーズの2巻目を先に読む事になっちゃったけど、問題無し!
返って1巻目を読む楽しみが増えたわ♪
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公正取引委員会の審査官白熊楓は、九州事務所へ転勤となります。
上司のパワハラ、人員不足、慣れない土地での生活に苦しみながら、内偵業務のエース常盤とともに、呉服業界の内偵に乗り出します。
巨大なカルテルの可能性が浮上する中、ダイロクのメンバーたちも博多にやってきて、合同調査の開始。
呉服業界の闇を取り払うことはできるのか。
相変らず面白い。
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見てから読むか、読んでから見るか。まだテレビドラマのほうは放映中ではあるが、続編の登場である。ドラマ原作を差し置いてまずは続編拝読。
どうも、テレビドラマは原作と微妙に異なるようであるが、白熊楓をはじめ、転勤した白熊の追う事案のために福岡にやってきたダイロクメンバーのキャラはテレビドラマで描かれているのと、そのままである。
福岡のダイヨンのキャラは少々ミステリアス。パワハラ気味の古賀課長、妙に女性に優しいが勤務態度最悪の常磐。中央と地方のギャップに悩む石山。白熊楓にとっては三者三様に頭の痛いキャラではあるのだが、物語が進む中でそれぞれの訳も見えてくる。
ストーリーは九州の呉服業界の談合、それをしきる暴力団組織、裏で操る地方議会のボス、それに乗っかる中央省庁という構造の中で進む。旧態依然で談合は必要悪とする業界筋とそれに乗っかる官公庁という筋立ては、現実社会でも問題であろうし、どうもこのシリーズのメインテーマの様な気がする。今回はこれに九州やくざが絡んでくるのでハラハラどきどきが加速されるのは必然。相手に寄り添いすぎと揶揄される白熊楓は、どうやって事態を収拾させるのか。段々とページを繰るスピードが速まってくるような小説に仕上がっている。