紙の本
主人公が痛快
2022/09/29 19:54
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投稿者:オムラ椅子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
急にこどもを預かる、って話は、
定番のドラマの筋書きになりつつあると思いますが、
主人公の性格が気持ちよかったです。
良い子ってなんだ、良い人ってなんだ、という
他人との関わりあいの中でのモヤモヤに対して、
スパッとものをいってくれる主人公でした。
でも、お金の話や食事や家事などの生活感が垣間見えるシーンが足りなかった気がします。
細部をもっとみたくなる小説でした。
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ドトールで軽めの昼食をとりながら読んでたんだけど、面白すぎて、口を塞ぎ、笑いが漏れないようにするのに必死でした。
内容は、そんな軽めではありません。でもね、真剣な時ほど余計なこと考えちまったり、冷静におかしな事思いついたりするんだよねー あの感じ、わかるわかるわぁと思ってたら、カウンター席の隣にいた高校生男子が移動していきよった。
まだ読まれてない方は、是非お家で心おきなく、が宜しいかと。
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椿が好き。
なんだか好きな小説だった。
椿のように生きたい。
椿は自分の尺度で人を見たり判断したりしない。
決めつけない。
そんな人でありたい。
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自分の妹の子どもを育てるってなかなかない経験かも
しれないが、
主人公の椿は本当の我が子のように愛し、
本当の親のように育てていて偉いなぁと
思った。
家族の在り方は人それぞれで、
普通ってなんだろうと改めて考えさせられる
物語だった。
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この子、少し障害があるのかな、と思える登場人物でしたが、自分が育てるとやはりかわいいと思える。若くして子供を産んだ妹の代わりに育ててあげている姉の気持ちもわかる気がしました。
なんと感想を書いていいのかわからない本ですが、私は好きでした。寺地はるなさんの本、もう少し読んで見たいです。
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椿の不安定ながらも朔に対する愛情が伝わってきた。内容は喜劇のようにも感じ取れ、ニヤニヤしてしまうところもあって楽しく読めた。
色んな人の感情を否定するわけでもなく、キャラ一人一人を何故か憎めなくなってしまっていた。
特に、真弓さん。
良い気持ちで読了できました。
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寺地はるなさんの観察眼、巧妙に隠した控えめな表現が好きです。
くすぶっている社会問題や不協和音を的確に捉えながらも、大々的に主軸として取り上げすぎない。日常にうまく隠しこんだ設定で淡々と描いていくところが好感を持てます。
特に、本の中でわかりやすく解決しないところが好きです。なぜなら、それが本当のことだと思うから。
身内の事情を知らないし知ろうともせず、人の心に土足で踏みっても気づかない愚鈍な人など様々な人で構成されている社会だからこそ、簡単に悩みや問題は解決されない。軽率に解決して夢物語として終わらせないのが逆に誠実さを感じます。
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普通。当たり前。常識。
言葉は刃で鈍器…まさににその通りだなあと思った。
誰かにとっては素敵な人が、他の誰かには裏切り者だったり、勝手で無責任と言われる人が本当は助けを求めて泣いていたり…。ひとつの側面では人は計れない。計る方法も必要もない。人間って滑稽で醜くてやっぱりいとおしいと思える話。
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やっぱり寺地はるなさんのお話、大好きだなぁ〜とあらためて思いました。
いつも、私の心のどこかにあって自分でもあることを見てみぬふりをしているような気持ちを
気付かせてくれて、素直に感じることができることにじーんとさせられてしまいます。
今回のお話は、
妹の子どもの子育てに奮闘する椿さんが
母になると
大抵の人が経験する葛藤や迷いなどの感情を
愛を持って朔ちゃんに接していくお話。
朔ちゃんは、決して育てやすい子ではないけど
彼なりにたくさん葛藤し頑張っている姿も
何とも愛おしく何度も抱きしめたくなリました。
子育てにはもちろん正解も不正解もなく
それぞれに形はいろいろあります。
ひとは人といいながら
比べている意識はなくても無意識に
比べている自分がいたり、自分が不安なあまり
問い詰めてしまったり後悔も
いいだしたらきりがありませんが、
お互い人間として
共に成長する素晴らしい機会であることには
間違いありません。
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☆4
出奔した妹の子供(朔)と暮らすことになった主人公・椿。
私自身、子育てで周りの子供たちと比べてしまう事もあり…とても共感できる部分がたくさんありました。個性を大切にしたいと思いながらも、「普通はみんな出来てるのに…」と考えてしまった事も何度もありました。
そんな事を思い返しながら読み進めた作品ですが、椿の言葉にたくさん救われました❁⃘*.゚
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子育てを放棄した妹の代わりに母親となった主人公。他の子よりもゆっくりな子どもへの苛立ちは、どの母親も感じること。いつかは、終わる子育てなのに、その時は必死だったのを思い出した。
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出奔した妹の子ども・朔と暮らすことになった椿。決して《育てやすく》はない朔を、いつしか他の子どもと比べていることに気づき――。〈解説〉村中直人
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姉妹ならではのチクチクした感情と同時に、強い結び付きを感じる一冊。ああ、女きょうだいっていいなぁ、羨ましいなぁと思ってしまう。
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想像以上に良かった
登場人物みんな好き、それはその人それぞれの立場で描かれてるからなのか
誰しも自分の弱いとするところはある
、
「普通はさ、」自分もよく使ってしまう前置き
普通って何と比べて?主人公がなんども問いかけてくる
、
本を読むって自分の今までの経験とか周りの人との関わりを振り返るきっかけになる
それが面白いし、それを強く感じる本に出会えたときは嬉しい気持ちになる
、
椿の冷めてて、ワードセンスがあるところに何度も声出して笑った
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p220.こうしたらこう育つなんて明確なルールがあるわけじゃない。子供と相対する時はいつだって手さぐりだ。誰もがどうしようとか分からないとか、もう嫌だとか、そんな気持ちを腕いっぱいに抱えて歩いている。後戻りできないことをみんな知っている。だから、進むしかない。