0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
毒の種類からそもそもなぜ毒はきくのかというメカニズムまで、毒の何たるか、そして毒と薬が表裏一体であるといった事実が解説されています。悪名高いサリドマイドが薬にもなりうるという説明は驚きでした。しかし、エピソードがダブる箇所が何ヵ所かあった感じが。
投稿元:
レビューを見る
簡素で読みやすい説明で
毒と薬が匙加減であることを
改めて認識させてくれる本
毒対毒で 時間差の殺人が
可能だったか など
小話も面白いです
麻酔がいまだ何で効くか分かってない
というのが衝撃でした
投稿元:
レビューを見る
平易な文章とは言い難くて、高校化学で追いつかない知識がぽんと出て置去りだったりする。なのでスマホとかで言葉を調べながら。だけどこういった知識を幅広く読めるのはとても面白かったです。辞書と読み物の間くらいの感覚で読むのが丁度良いのかも。
「なぜシキミをお墓に供えるのか」「お墓の傍にはヒガンバナが沢山咲いてる」「ミイラが不老不死の薬になっていた理由」とか、不思議だけどそういうものとして、調べるきっかけが無かったものを知るのも面白かった。
投稿元:
レビューを見る
キノコの1/3は毒キノコ。
肺炎のチャーチルを救ったのは抗生物質ではなくサルファ剤。
麻黄の成分はエフェドリン。ぜんそくの特効薬。
アセチルサリチル酸=アスピリン。人類史に残る合成薬品。
「石見銀山ネズミ捕り」=江戸時代よく売れた。ヒ素。症状がなく閾値を超えると死ぬ。ヨーロッパでは、ヒ素を検出するために銀食器が使われた。ヒ素では黒くならないが、不純物として含む硫黄に反応して、銀が黒くなる。ナポレオンも胃がんではなくヒ素で暗殺されたという説もある。
現代では、ヒ素の検出法ができたため、犯行がばれてしまう。=ヒ素は愚者の毒。代わりに使われるのはタリウム。
毒性は経口致死量で分かる。水でも大量にとれば死ぬ。2g程度のものを毒物、2~20gを劇薬。
半数致死量(LD50)はシグモイド曲線になる。動物実験のデータ。人間には参考値。ニコチンのほうが青酸カリより少ない。
薬の半数有効量はED50。ED50が低い量で有効で、LD50が高い量が必要なものが薬。
分子構造を見ただけでは毒とはわからない。
p34
投稿元:
レビューを見る
自分が晒されるのは勘弁だが、どんなものかの興味は尽きない。
そんな怖いもの見たさの代表ような毒。
そしてそれとある意味表裏の関係だが逆に人類を救済してきた薬。
そんな毒と薬について、一般人にもわかるように解説してくれている。
内容もただ、毒の種類を羅列するのではなく、
限られた紙面の中でどのようなメカニズムで働くのかを著者のもつ豊富な化学の知識から引用されているので、理解が深まりやすい。
紙面の多くは毒に当てられ、後半の一部が薬に当てられているようなボリューム感。
薬については人類の凄さを感じる他無かった。
投稿元:
レビューを見る
毒と薬の知識がコンパクトにまとめられていて、読みやすくおもしろい本でした。
毒や薬のことを知ると、日常生活でもいろいろ気をつけようと思えます。身近なところにも危険なものがいろいろあるのが、よくわかりました。