紙の本
書く(描く)ことがない、という子どもに
2023/06/13 13:55
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
休みの日の宿題「絵日記」。お父さんもお母さんも忙しくてどこにも連れて行ってもらえないし、何より自分も習い事で忙しかったりする。
絵日記を書く(描く)なんて無理~というお子さんは少なくないはず。
しかし、生きてさえいれば、書くことなんていくらでもある!と子どもたちに教えたい。
この日記を見れば、勇気が湧いてくる。
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図書館本。新刊コーナーで見つけた本。どこも行かず、絵日記が書けないめいちゃん。お昼寝からおきると、あれあれ、絵日記が書けていた!誰が書いたのかは…?
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「お休みの日の絵日記が宿題に出ているめいちゃんは困っています。どこへも行かなかったしなんにもなかったんです。お昼寝後のめいちゃんの日記には、めいちゃんの字と絵とそっくりな日記がびっしりと…。いったい誰のしわざ?]
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やまだめいちゃんが、宿題の絵日記に取り組むお話。「なんにもなかった」一日だから、ぜんぜん書くことができない。でも、えにっきちょうには、自分にそっくりな絵と字でいろんなことが書いてあって・・・。
ざぶとんやえんぴつ、人形のるるちゃん、かがみ、まど・・・。めいちゃんの部屋のいろんなものが絵日記を書くのがおもしろい。いろんなものから見ためいちゃんの行動や、ものの気持ちがえがかれていて、新鮮な気持ちになる。
例えばざぶとんは、「めいちゃんがたべてるおかしがふってきた。」から絵日記が始まり、「わたしもたまにはそとにいきたい。めいちゃんみたいにおひさまのにおいをからだにつけたい。そしたらきっと、ふかふかになって、はんぶんにおられたりなんかしないのだ。」とざぶとんの気持ちがつづられる。こういうところがいちばんおもしろかった。
いろいろなものの絵日記を読んでいって、今日一日の出来事を振り返り、それを「全部」絵日記に描くというのが結末だったのだけど、個人的には少し退屈で、面白みがなくてちょっと残念。絵日記を描く場面をどう「選ぶ」かということが楽しみだったんだけど。でも、「なんにもなかった」1日のはずが、実はいろんなことが起こっていたということを、ここでは大切に伝えたかったのかもしれない。
でも、いろんなものの視点になってみるというのはおもしろい。昔、いしいしんじさんが、教室のものに文章を書いていくという授業実践をされていたのを思い出した。雑誌の「飛ぶ教室」にそんな記事がのっていた気がする。この本を紹介して、自分の身近なものの視点に「なりきって」文章を書いてみるという授業も楽しいかもしれない。2、3年生くらいに実践してみたい。