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読みごたえのあるボリュームでした。
結婚してフルタイムの共働きの時に、あまりにも家事の割合が違うところ、などなど思い出しました。
正直、私一人の方が楽だよね。と思ったなぁ。
家事は家族みんなで補いあうべき!
担当の家事はやりきってもらう。文句はつけない。
たまにやる家事をやったぞアピールしない。
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エッセイか何かかと思ってジャケ買いしたけれどそんな話じゃなかった!(笑)
歴史的に「家事」がどのように変遷していったかをデータと共に書かれている。
ジェンダーの話は恨み節になり勝ちで読んでいて辛くなることがあるのだけれど、この本は随分と客観的に書かれているように感じる(もちろん恨み節もあるにはあるけれど)
どうして今こうなってるの?というのが歴史的な背景(政治や技術の発展、海外との比較)に基づいて説明されると「なるほど!」と思えるし今を変えていけるような希望も感じる。
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知的なタッチの愚痴という感じがした。Webメディアの記事として共感を呼ぶにはちょうど良いが、一冊の本として読むと、論の荒さが目立った。言葉の定義がなされていない、参考文献のセレクトの根拠がないなど…。それにしても、家事の大変さって事細かに書けば書くほど、細かく些末なことをあげつらう愚痴に見えてしまうのはどうしてなんだろう。家事の大変さは伝えようとすればするほど難しいのかも…と感じた。
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資本主義のなかで女性の役割が軽視され、子どもやお年寄りのケアに割く時間がいかに削られてきたかが軽妙な論調で綴られている。
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家事って大変なことは間違ってないし、著者の言いたい事もわかる。少し理屈ぽいって感じる事自体が、まだまだ本質をわかってない証かなぁ?家事はやっている方だと思っているが、慢心しないよう気をつけよう。
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コロナ禍において著者がWEBサイトなどに寄稿した記事を中心に、家庭内における男女の負担の不平等や、わずかながらの意識の変化などを詳らかにしている。
これから結婚をする人や、結婚生活が始まったばかりの若い夫婦には特におすすめしたい本。
また、独り身の人、特に男性には、自分の立場を見つめ直すきっかけになるかも。いかに自立しているように見えても、ケアを受けていない人などいない、というのがよくわかります。
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男女役割の理不尽さと、家事の比率とが、比例して、お話が展開されてるのかなと思いました。
それはそれで、興味深く読みました。
できる人が、できる時に、家事をする事がノンストレスで自然に出来るといいなと思います。
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そうだそうだと頷きながら読んだ女性は多かったのではと思う。
家庭科の授業ではこういったことも取り上げて欲しい。
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産休取ってからずっと考えてたことを言葉にしてくれた本。まず、子供産んで休まなきゃならなくて、でもお金かかるのに、産んですぐだから長時間働けないから給料下がった時。こういう時、守ってくれるのが会社じゃないんかーい、と思った。
私が働いて利益を出してる会社って、何者?と。会社が潰れても、儲かっても血は流れない。働く人が流すだけ。
ケアの時間を取らざるを得ない産婦を、金にならないからと給料減らす。資本主義では当たり前だが、なら、国が守らなきゃ。
私はいくらお金があれば「いいよ」と言うのか。疑問だわー
私はいくらでも欲しい、と言ってしまう。不安だから、自分も子供も。
ケアの資本主義の中での価値を高めるのがいいのか(うっかり、そっちの方向に走りがち。会社やりたいなら、お金のこと考えないと立ち行かないが、そうすると「生活=生きること」をできるのが、金持ちしかいなくなると言う矛盾!)、もっとお金の価値を下げて生活に重きを置ける生き方ができないものか。時間や、気持ちを重視できないか。
と言う方向気国が動けば、安心して生きられる人が増えそうだ。生きるって、お葬式にどれだけ人数集められるかじゃない。人に多少遠慮しながらわがままを言いながら死ねる社会がいいんじゃないかね 90
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昭和の本のような文体で散文していてまとまりがなく、読みづらかった。
ほとんど読んでいないので無評価。
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家事が苦手で苦労しています。
一方読書や情報収集は苦にならないのですが、他の人と比べて落ち込む日々。自己肯定感も低いです。
ボリューミーな本ですが「人の数だけ家事の正解はある」と家事へ向かう気持ちが楽になる言葉だったり、「家事の監督をする人の精神的負担が大きい」と自分を省みるような言葉が随所にあり、ハッと目を惹かれます。
自己管理術のひとつとして子どもに家事を教える(自信を持てるように)という考えに大賛成!
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カジュアルなタイトルと見た目に反して、イラストの一切ない文字だけの300ページ超の大作。
内容は家事のノウハウやコツを伝えるような、よくある家事本では全くない。
むしろ「家事の社会学」というようなタイトルの方が適切じゃないかと思える。
家事の歴史的、社会的、政治的背景を紐解きながら、家事の偏在する大きな負担の理由を説明し、そのよりよい在り方を検討している。
対象読者は、日々家事に追われている人、その中でも家族があり、ケア(育児や介護)も家事の一つである方と想定している。現在の日本では大多数が女性でしょう。
女性が会社や社会などの公的エリアから家庭に追いやられ、家事を1人で抱えこまされ、男性が家事に関与しないのはなぜか。それはそれぞれの個人的な要因というよりは、家事がそういうものだとしてきた親、会社、社会、制度の関与がある。それぞれが長い時間の中で複雑に絡み合っているので根が深い。
具体的に家事負担の軽減として目指す方向は、家事の総量を減らすことと、それをほかの家族とシェアすることだ。シンプルだが重要であり、その具体例もまとまってはいないがいくつも紹介されている。制度や考え方も徐々によい方向に変化してきており、これからもきっと変わっていけるだろうという著者の姿勢も嬉しい。
女性が日々家事に苦しめられ、悩んでいることに対して、労いたい、共感したい、肩の荷をおろしてあげたい、助けたい、と思う著者の温かいケアの気持ちが真っ直ぐに伝わってくる本である。
そんな大変な思いをしている女性はもちろん、家事の大変さに気づいていない男性(夫、会社の管理職の方、官僚、政治家)の皆さんも、読んで頂きたい本です。
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家事やケアが女性に押し付けられてきた歴史や社会構造を紐とき、あるべきパートナーシップのかたちを展望。
男性の意識改革をはじめ、社会的な状況の改善には前途多難だと思ったが、個人的には、家事をシェアしていく上でのヒントや他山の石となるような話がいろいろあり、参考になった。
既発表の文章を複数収録しているということもあるかもしれないが、本書の構成としては、同じような話が何回も出てきたり、内容があっちへ行ったりこっちへ行ったりという感じで、ちょっと読みづらかった。
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「インフラが整った中で、手のかかる家事をふやしていった専業主婦たちにとって、家事の趣味化は自然な流れだったかもしれない」家事の趣味化…言い得て妙だな。
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小説家の滝口悠生さんにポッドキャストでおすすめいただいて読んだ。家事について改めて議題設定して、一つ一つ丁寧に議論している1冊でとても勉強になった。女性が家事を担っているケースが大半なので男性が家事をしない問題についてクリティカルなワードでビシバシとエグられるので自分としては一生懸命取り組んでいるつもりでもまだまだ甘いところもあると気付かされた。
家事に関する書籍では、時短などのHow toやエッセイなどが主流だと思うが、本著は定性的そして定量的に家事を考察している点が一番興味深かった。料理本、片付け本などの歴史や具体的な統計の数値を駆使しながら、家事が大変にも関わらず現在まで軽視され女性に一方的に押し付けられてきたか語られている。性別による役割分担で成長を遂げた時代を忘れられない人が多いし、その姿を見て育った人も刷り込みで当然だと思ってしまう部分もあり抜本的に何かを変えるのは難しく感じた。各当事者が当たり前を更新していくことで社会が変わっていくことを期待したい。(遠い目)
特に「名前のない家事」という概念が衝撃だった。「風呂掃除」「昼食作り」のように決まったフレームの中で取り進めて完了する家事ではなく、「買ってきた野菜を冷蔵庫に入れる」「肉や米を小分けにして冷凍保存する」「洗剤を詰め替える」といった生活する中でフローのように存在する家事の多くを女性が担当しているケースが多い。結果、分担がイーブンに見えたとしても女性の負担が多いというのはぐうの音も出なかった。気づいたら対応しているけど、気づくかどうかはシステム化されてなくて自分次第なので、これからは意識していきたい。
また個人的に気になっていた一汁一菜についても取り上げられていた。食事を作るハードルを下げる意味で機能はしているが、土井善晴本人の意図としては手作りかつ母の愛情といった旧来然とした家的な価値観のアプローチらしく、そこでギャップが出た話はオモシロかった。著者も食事の重要性については主張しており、食べたいものを料理をすることで自分の家事に対する主体性を取り戻す話が興味深かった。自分も一汁一菜というより食事を楽しみたい勢なので、そう考える自分が積極的に菜を作らねば…とも思った。
近年話題のケアについても家事の観点から1章丸ごと使って語られている。フェミニズム、資本主義、家父長制などの社会的背景と家事を踏まえながらケアの必要性を説いており、中でも以下のラインが刺さった。
*無駄な時間や労力を使わないことは、一般的なビジネスの場では生産性が高いと評価されるが、ケアで時間を惜しめば十分な目的を果たせない。なぜなら、ケアの最大の目的は、相手に関心を払い大切にすることだから。それはつまり、愛である。「生産性の高い愛」なんて要求したら、恋人は怒って去ってしまいそうだ。*
一事が万事、家事に対する主体性を持つことが何よりも重要だという主張で至極真っ当だと思う。終盤にかけては著者から見た問題点がつるべ打ちされ強い言葉で現状について疑問を呈していた。各人の努力も必要だけど、それには限界がありシステムの変化こそが最大の解決策なのは間違いない。今の政権の��までは社会構造は何も変わらないので選挙に行って自分の意思を示す必要がある。現状維持していても明るい未来は絶対来ないから。