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シリーズ2作目。給食にまつわる連作短編集。
前回の主人公は中1だったが、今回は中2。
その分、悩みの内容が少し深くなっている印象。
思い悩みながらも、それぞれが自分自身と向き合って答えを見つけていくところがいい。
「くじらの竜田揚げ」が個人的には特によかった。
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給食アンサンブル 2年生編
同じ学校が舞台で、前作同様主人公が短編ごとに変わる
前作で出てきた子たちも登場する
それぞれ色んな悩みを抱えながら
学校生活を送り、給食を食べ、クラスメイトと過ごす
中学時代が懐かしくなる
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〇給食の光景。
友情も恋も部活も、やさしい気持ちも
「アーモンドフィッシュ」
膝を痛めてバスケ部を退部した。けど、後ろめたい。勧誘された吹奏楽部が気になるけど…。
・アーモンドの数にかける
「ハヤシライス」
大好きな漫画の連載が突然終わった。推しキャラにもう会えない。
・ハヤシライスが食べられない。恋していたのだ
「ミートボール」
平穏にこのクラスの時間外労働終わればいいと思っている。私には我を忘れるほど夢中になれるものがない。
・ミートボールは友情の味
「クリームシチュー」
“楽しい”吹奏楽部の部活、どうしたらガチ部にできるだろうか。やっかいなものを好きになってしまった。
・クリームシチュー、同じ量でも。
「くじらの竜田揚げ」
ぼくは“いい人”でなくなったら、何も残らないんじゃないかな。ぼくがセリヌンティウスだったら…
・竜田揚げとアメージンググレイス
「牛乳」
片想いの相手を部活に誘った。先輩の卒業に、彼が動揺しているのは見ないふりをした。
・牛乳苦手同盟が牛乳を飲むわけ
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第2弾。
給食が良いアクセントなっている、多感な中学生6人の短編集。
悩みも人それぞれ、うれしさも人それぞれ。
みんな、中学校生活を謳歌して欲しいな。
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図書室で全巻の続きを見つけたので読んでみた。給食がキーワードとなるこの本、短編集だけどどれも感情移入できて面白かった。
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給食にまつわるエピソードを交えながら、6人の中学生が抱える、他の人には言い辛いような繊細な悩みと向き合いながら、最後には、それぞれがちょっとした成長を実感しながら歩んでいく、そんな姿に青春ならではの爽やかさを感じられた、読みやすい児童書です。
物語の構成は前作同様に、六つの短編を、始業式から卒業式へと流れる時間に沿った、連作形式となっていて、同じクラスを舞台にしながら、それぞれの短編は別の主人公であるところも一緒であり、更には前作のキャラ(美貴とか)も登場していて、本書は中学二年生と学年が一年上がっていることから、彼らのその後を知ることもできる、続編ならではの楽しみ方もあります。
そして、メインの物語としては、優柔不断というよりは、とても真面目に物事を捉える「慎吾」であったり、何事にも冷めた感じで対応してしまう自分自身への恐怖を抱いていた「楓乃」であったり、いい人であることしか取り柄が無いと思い込んでいる「三熊」であったりと、自分の中で勝手に限界を設定してしまう視野の狭さも、若さならではと思えば、何だか愛しく感じられながらも、他の人の悩みにはちゃんと答えてあげられる点に、人のことはよく分かるけれど、自分のことになると何故かよく見えなくなる、そんな人生に於ける不可思議さを感じながらも、だから学校のように、クラスメイトがたくさんいる環境は良いのだろうなとも感じられた、それぞれに個性的な仲間たちの存在のありがたみなんだろうと思いました。
ただ、前作よりも給食との関わり方が薄いのが私的には残念で、それぞれのタイトルも給食自体に焦点を当てたというよりは、ストーリー重視のものになっているのが多く感じられましたが、懐かしさを感じた前作と比べて、より対象年齢向けになったという点には特に問題は無いのだと感じ、中学生には是非おすすめしたい作品だと思います。