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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
夥しいフランス語が書き込まれたゴッホの署名入り家計簿の翻訳依頼が発端となり、真贋を確かめる中で浮かんできた謎を追求する芸術ミステリ。揺蕩う会話の中に全てのヒントが隠されていて圧巻だった。
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謎が謎を呼ぶ前に、答えが披露される
どんな風に巻き込まれるのかと期待していたのだけど
手の込んだストーリーはとても読みごたえがあるが、傍観者なのはつまらない
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古いフランス製の家計簿に書き込まれた膨大な文書を翻訳してほしいとの依頼が事の発端だった。文書の最後にはゴッホの署名が。果たしてこの書き込みはゴッホの直筆なのか。真贋を見極める調査をしているうちに別の謎が浮かびあがる。面白くて一気読みでした。読んでいるうちに人間関係が込み入ってくるのでメモを取るのが良いのかもしれません。本作品は謎解きに焦点が当てられているため、話の筋らしい筋は薄目。本書を読んで改めてゴッホという画家に興味を持ちました。
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文化人類学者の河島から届いた小包には、19世紀のフランスで作られた家計簿の写しが入っていた。依頼は、そこに記された書き込みの翻訳で、Vincent van Goghの署名があった……。
果たしてこれは真筆なのか? 内容はどのようなものなのか? という疑問と期待をはぐらかすかのように、話はどんどん違う方向に進む。トリビアの披露としか思えない内容なのだ。
しかし驚くべきはここからだ。どう考えても本筋には関わらないと思っていたことが結末に向けて収斂していき、最後には見事に当てはまり全体像が現れる。知的なパズルのような作品だった。
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直近の左近の桜シリーズの新刊とか、冥土ありとか兄と弟あるいは〜〜もだけど、なんか最近の長野まゆみ先生、こういうロードムービー風?じゃないけどなんか一種雰囲気がこういう…なんていうんだろうか…なんとなく、こういうテイストの小説多いよな
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とにかく登場人物の関係性が分かりにくく、案外近場でグルグルしていることが分かってくるんだけれど、だからこそ相関図が欲しいところ。
内容はゴッホが書き込んだ家計簿の真偽を調べる話だと思っていたら、印刷物、「森のなかのお城」という絵本から父親の出生の秘密など話しがどんどん家族の歴史のようになって、拾われた犬ゴッホも含めて、三代にわたる家のルーツを巡る旅となった。
紙にまつわる膨大な蘊蓄は面白かったけれど、少し長すぎる。
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ゴッホに興味があって手にとった。が、内容はあまり関係はなかったような…
私には難しくて、なんだったのかよくわからなかったです
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ゴッホが好きなので手に取った。赤いバイク、郵便配達員、と言う冒頭で絵が浮かび密かに喜んだが、、
内容が悪い訳でもなく読み込ませてはくれるが、最初の期待が大きかったので残念。
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長野まゆみ、こういうのも書くのか、という読後感。
人物が多い。メモをとっていく必要あり。
ゴッホの使い方が科学的で、かつ「藝術」っぽい小説だと思った。
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大学の講義の様なうんちくの披露の様な冗舌な文章と、分かりにくい多数の登場人物に、最初は苦労しましたが、人物相関図を書きながら読み進めて行ったら、最後見事な着地にびっくりしました。100年前ってほんの祖父母、曾祖父母の時代にこんな冒険譚があり、わくわくしました。
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長野まゆみの作品でも、少し毛色が違う印象。
会話量が多く、情報量がひたすら多い。登場人物も20人強と、話のすじと人物相関図をメモしながらなんとか理解。
ゴッホに関する情報や雑学?の記述が多く、すべて理解しながらは頭が破裂しそうなので、なんとなくの話の流れを追ったけれど、贋作かもしれないゴッホの家計簿が長い月日を経て、壮大な仕掛けが主人公の弥也とその家族、周辺を巻き込みながら謎がとかれる。
物語の中の創作の絵本は幻想的でまさに「長野ワールド」。存在しない絵本なのに探したくなってしまった。
途中、ゴッホくんの愛らしい様子に癒されながら、謎が明きらかにされるの俯瞰で見ているようなお話だった。
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古いフランスの家計簿に残された「ゴッホが書き込んだかもしれない」おびただしい量の書き込みを、翻訳してくれまいかとの依頼が舞い込むところから始まる話。
といっても実際に翻訳された文章は出てこず、訳文と当時のゴッホの状況を照らし合わせて矛盾を探す、というような方面からの謎解きはない。家計簿をめぐる状況が語られていく中で、新しい人がするする出てきて、その人たちが数珠つなぎに絡まり重なって、一つの方向へと収束していく。
いやはや登場人物が多すぎて!年齢が今一つわからりづらいのも人間関係の把握に手こずった要因だった。相関関係の把握からは振り落とされ気味で、途中からは、もはや誰が主人公でもいっそゴッホじゃなくても良いなと思ってしまった。それでも河島先生その他の語りがなめらかなので最後までぐいぐい読めた。