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(2023/9/5読了)
よく読む作家さんが名を連ねていたからかな?なんで読みたいと思って本棚に入れていたんだろう。
作家さんたちだけではなく、夢にもとても興味がある。夢を見ない日はほとんどないのに、起きると九割がた忘れてる。しかし、子供の頃に見た夢と、継続して見ている夢は忘れてない。
私の夢の話はいいとして、この作品は、作者が見た夢や、小説の中で登場人物が見た夢や、夢のような小説などなど、広範囲の"こどものころにみた夢"
阿川弘之さんと、堀江敏幸さんの話はギブアップ。
子供じゃないけど、石田衣良さんの便器と穂村弘さんのおしっこが面白かった。角田さんの男が、自分の見る、見て来た夢(幼い頃から繋がってる夢)の雰囲気に近い気がした。
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感想
夢を物語ることの楽しさ。子供の頃は誰でも行っていたのに今はしなくなってしまった。楽しさと朗らかさを覚えながらもどこか郷愁を感じてしまう。
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各小説家の夢を覗いているような本。
夢では、めちゃくちゃな展開や風景が不自然じゃないのよね。
あの現実と夢の境目が分からないような浮遊感が色々なお話に盛り込まれて、共感しつつ読める部分もあった。
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作品紹介・あらすじ
【誰かの夢はときに美しく、ときに恐ろしく、どこか優しさに満ちている――】
5分で読めて心が癒やされる!
文:角田光代、石田衣良、島本理生、阿川弘之、辻村深月、西 加奈子、市川拓司、堀江敏幸、柴崎友香、長野まゆみ、穂村弘、高橋源一郎
絵:網中いづる、松尾たいこ、鯰江光二、木内達朗、吉田尚令、いとう 瞳、中村純司、田雜芳一、望月通陽、ささめやゆき、しりあがり寿
豪華作家陣が文章と絵で綴るショート・ショートアンソロジー!
*****
本の帯には「5分で読めて、暖かな気持ちに」とあるように、1作品は5分前後で読めてしまう。また「寝る前のひと時にぴったりなショートショートアンソロジー」とあるように、「面白過ぎて興奮して眠れなくなる」ような作品もなければ「退屈すぎて1作品読み終わる前に寝落ちしてしまう」ような作品もない。なんて書くと、ひどく皮肉っぽいけれど(汗)。
僕が最も面白いと思ったのは長野まゆみさんの「衣替え」、それから西加奈子さんの「ヘビ」、堀江敏幸さんの「ハントヘン」の3篇。特に「衣替え」は摩訶不思議でちょっとホラーなテイストが良かった。
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豪華作家陣による夢にまつわる短篇集。
石田さん目当てで購入。
夢がテーマだけにどの作家さんも空想の世界全開の物語ばかりで現実逃避できた。
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怖い夢、儚い夢、おもらしの夢…? 角田光代、石田衣良、島本理生、市川拓司、長野まゆみといった豪華作家らが美しい絵と共に綴る「夢物語」。『小説現代』連載に書き下ろしを加えて書籍化。
実際に読んだのは文庫本ではなく古いほう。
石田衣良や穂村弘のお話が印象的でした。そんな私は永遠の肛門期…。
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夢と死はどこかでつながっているのだろうか。
長野まゆみさんと西加奈子さんが好きでした。
鯰江光二さんの絵は長い時間見入ってしまった。
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たくさんの作家さんによる、タイトルを題材にした短編集。
西加奈子さんの『ヘビ』は面白かった。
あと市川拓司さんの『ふたり流れる』はキュンとした。
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角田光代「男」
四十歳のわたしは今、かつてのように、男を待ち焦がれることもなく、また、男におびえることもない。
だってわたしはもう知っている。すばらしいできごとにも、不幸と思えることにも、上限があることを、十二歳の時より、十五歳のときより、きちんと知っている。運命の人なんていないし、才能が発掘されてもつかいみちがわからなければなんにもならない。あるいは、人生から蹴落とされてもそこにはまだ人生があり、背負いきれない不幸を背負わされても立っていることは不可能ではない。死、がどういうものであるかはわからないけれど、自分が死ぬときにはすでにわかる必要なんかないのだ。
だからもう、私は男を待たず、またおそれなき。男はただ、そこにいるだけだ。わたしの現実の外側を、一歩ずつ歩いているだけ。近づいてくるだけ。
わたしはただ、いつもと同じように暮らしていればいい。目覚ましのアラームで起きて、コーヒーを飲み、化粧をして着替えて会社にいき、同僚と軽口を交わしながら昼食を食べ、六時過ぎに会社を出て、デートの約束があるときはそこに向かい、ないときは家に帰って食事を作り、音楽を聴きながらそれを食べ、風呂に入って眠る。うれしいことがあれば大きな口を開けてわらい、悲しいことがあればひとりの家でこっそりと泣く。そんなふうに暮らしていればいい。
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Amazonより転載
【誰かの夢はときに美しく、ときに恐ろしく、どこか優しさに満ちている――】
5分で読めて心が癒やされる!
文:角田光代、石田衣良、島本理生、阿川弘之、辻村深月、西 加奈子、市川拓司、堀江敏幸、柴崎友香、長野まゆみ、穂村弘、高橋源一郎
絵:網中いづる、松尾たいこ、鯰江光二、木内達朗、吉田尚令、いとう 瞳、中村純司、田雜芳一、望月通陽、ささめやゆき、しりあがり寿
豪華作家陣が文章と絵で綴るショート・ショートアンソロジー!
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「こどものころにみた夢」をテーマにしたショートショート・アンソロジー。色々な作家さんの作品を楽しめます。夢の不思議さや、ならではの不条理を受け入れてる感じが好き。現実なのか、まだ夢の中なのか、分からないような書き味のものも。
個人的には西加奈子さん、長野まゆみさんの作品が好きでした。
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子供の頃にみた「夢」の短編集
角田光代
石田衣良
穂村弘
高橋源一郎
他
有名な作家がずらり
1作品に1枚の挿し絵がついている
不思議、恐怖、笑える、美しい、優しい
個性豊かな作品達
自分の好きな作品に出会えるはず
辻村深月さんの作品はもっと先が読みたくなり
西加奈子さんの作品は好きと思った
一時期、西加奈子さんの作品ばかりを読んでいて
最近は読んでいないので
また長編を読みたくなった
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【収録作品】「男」 角田光代 絵/網中いづる/「ガラスの便器」 石田衣良 絵/松尾たいこ/「さよなら、猫」 島本理生 絵/鯰江光二/「水の恵み」 阿川弘之 絵/木内達朗/「タイムリミット」 辻村深月 絵/吉田尚令/「ヘビ」 西加奈子 絵/西加奈子/「ふたり流れる」 市川拓司 絵/いとう瞳/「ハントヘン」 堀江敏幸 絵/中村純司/「雲の下の街」 柴崎友香 絵/田雜芳一/「衣がえ」 長野まゆみ 絵/望月道陽/「おしっこを夢から出すな」 穂村弘 絵/ささめやゆき/「さらば、ゴヂラ」 高橋源一郎 絵/しりあがり寿
夢だけにシュールな感じを引きずる。続き…はないのかな。
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12人の作家による夢や思い出のアンソロジー。
堀江敏幸氏の「ハントヘン」、長野まゆみの「衣がえ」が良かったです。
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文章と絵で綴られた「こどものころに見た夢」をテーマにした短編アンソロジー。夢の世界は辻褄が合わないような不思議な光景、場面展開が見られるけれど、現実とぜんぜん関連がないわけではないですよね?その夢と現実との繋げ方というか絡め方が12人の作家ごとに違うのが面白いです。これは夢の中?と読んでいて戸惑うものもあり。え!これ現実に起きたこと?というものも。ミステリーあり、サスペンスあり、ロマンスあり、回顧録あり、お笑いあり…一つ一つは短いけれど、なかなかに濃い内容でありました。歌人の穂村弘さんのお話が一番印象に残りました(爆笑でした)。