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短編21作
暗闇に浮かぶオレンジ色がそっと照らしてくれるような優しいまなざし
彼の作品はどれも、人々の営みやものたちの存在を強く感じる
あとがきにあるように、その思いやその先に思いを寄せてしまう
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#中庭のオレンジ #吉田篤弘 さん
#読了
かつて図書館があったその中庭には物語が生まれるオレンジの木があるという。
ユニークで優しい気持ちに包まれる21編の大人の寓話、ショートショート。
オレンジアロマの香りを漂わせ読みました。
大好きな本がまた一冊増えました。
何度でも繰り返し読みたい。
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大風に巻き込まれて消えたイドの父親。心を痛めた
者は皆行くというオオカミの先生のもとを訪れた
イドは、ヴァンパイア退治のお供をすることに…。
「オオカミの先生」など全21話を収録。
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日常を離れ、心にあかりを灯す、21話の小さな物語。中公文庫既刊関連作を含む、至福の小説集。中公文庫創刊50周年記念刊行。
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吉田篤弘さんの本のサイズが好きです。
それは、ただ単に持った感じの大きさのことではなく、物語の世界の大きさも含めてです。
宝物の本です。
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不思議な読後感。
あとがきには「物語を書くこと、読むことに答えはない。」とあり、これを読んで妙に納得。
どんな本と説明するのは難しいけど、この本の世界に自然と引きこまれてしまっていた感じがした。
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久しぶりに短編を読んだ。
中庭のオレンジとオレンジの実る中庭がリンクしていてよかった。
羊の話も好きだったな。
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一つひとつの物語が丁寧でほっとする吉田さんらしさのたくさん詰まった短編集。
眼鏡の二人、マリアの小さな歌、カウント·シープ#5391が良かった。
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【月とコーヒー】に続く寝る前に読むのにぴったりなほっこりあたたかいお話がたくさん詰まった短編集。
老若男女、動物や天使などいろんな人たちが主人公。今回もとても好きだなーと思えるお話がたくさんでした。
本のサイズや表紙も可愛くて、表紙を見せて飾りたい。厚みはあるけどサラッと読めます。ほっこりした話や少しファンタジー感のある世界観が好きな人におすすめです。
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☆が5つまでしか無いのがもどかしい。
なぜなら☆を付けたい気持ちは夜空の満天の☆の数ほどだから。
☆ひとつの多い少ないで何かを図れるかもしれないという人間の小ささにひれ伏します。この本を読んだときの感動をどう文字で表したら良いのか、すべてを出し切っても追いつけない。
これまで、篤弘先生の本の登場人物に抱いていた「何処かで会ったことのあるような…」という言葉から「前世私が歩いた道」とか「生まれ変わるのなら、そうなるはず」などとずうずうしくも思えるほどにしっくりくる人達なのでした。それこそ掌編のどれもこれも。鮮やかなオレンジの香りも身近に感じられたし、そこここの景色も道のりもこれから行くことになるかも知れないし、羊の声も聞こえるようで、夜に響く小さなメロディも聞こえる…
どの物語も一字一句噛みしめながら大切に大切に呑み込みました。
本に出会えてまた、生きていて良かったと思うひとときでした。
大袈裟な~と笑われるかもしれない感想ですが(赤面)
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ショート・ストーリー21話を収録した優しい物語集。
夜、眠る前に少しずつ読み進めました。
吉田篤弘さんの世界観に浸れる、本当に童話集のような作品です。
あとがきに記された言葉もとても素敵。
心に小さなあかりを灯したい、そんなときにオススメです。
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戦禍での焼失を恐れて、オレンジの種とともに中庭に埋められた図書館の本。やがて本は土に還り、種は一本の木となり結んだその実は、物語の味がするという──。
もうこれだけで吉田篤弘さんの世界観にうっとりしてしまう。たくさんの物語が詰まっているこの本自体がまるでオレンジの木のよう。甘かったり、酸っぱかったり、苦かったり、かたちも大きさもバラバラの21個の果実。ページをめくる度に、瑞々しいオレンジの香りが漂ってくる。
個人的には『月とコーヒー』よりも好みの話が多くて、「ジョー・バンセン」「ミミズクの手紙」「常夜灯が好きな天使の話」が特にお気に入り。オレンジの木の連作短編も良く、最後の話を読んでから最初の話へ戻ると物語がより鮮明になり、わっ!と心が沸き立った。
頭で考えずに全部心に委ねて、たゆたうようにずっと読んでいたい。
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海外作品のような不思議な世界の21の短編集。
表題の「中庭のオレンジ」に纏わる話3編がそれぞれ前中後に入っている。
就寝前に1編ずつ読むとよく眠れるかも。
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吉田篤弘さんの物語は、「ええっ!」とか「こりゃまあ!」とか驚いたり感動に震えたりはしない。でも、いつも夜のとばりで落ち着いた時間を作りだす。とても不思議な魅力を持つ物語で、私は好きだ。
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スッと手に取ってしまう大きさに、表紙は暗闇の中のオレンジの木の絵。
それだけで惹かれてしまう。
読まないわけにはいかなくてページを捲ると…
ショート・ストーリーが21話。
表題作の「中庭のオレンジ」から始まり、中ほどに「オレンジの実る中庭」最後に「オレンジ・スピリッツの作り方」とこの3話が繋がっている。
オレンジの中には物語があって、食べると語りかけてくるっていう…
ただ、それだけではない奥深いものを感じたのは最終話。
この夢を見させてくれるようなふんわりとした短いお話が、とても心地よい。
「カウントシープ#5391」〜羊の気持ち
「水色のリボン」〜アタシの右手
この2話も好き。