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全て別に収録された作品の抜粋。キーワードは男性主人公で仕事の話という点。
「ダリア・ダイアリー」夏川草介/『勿忘草の咲く町で 安曇野診療記』収録
「泥舟のモラトリアム」一穂ミチ/『砂嵐に星屑』収録
「彼は本当は優しい」古市憲寿/『文學界』2018年4月号
「わたれない」彩瀬まる/『川のほとりで羽化するぼくら』収録
「osaka.sora」小山健/キノブックス『osaka.sora』より抜粋
既読は一穂ミチだけ。どれも結構面白く読めました。お仕事小説というよりは、人生の岐路小説って感じでしょうか。ダリアは確かに医者としての仕事の悩みって印象ありますが、泥舟~と彼は~はどっちもマスコミ。仕事と捉えたら偏りすぎじゃん?って突っ込み入れました。寄り添ってこその面白味のあるタイプの小説集なのに、女性目線で読むと、男性主人公、そこ違う~っていう気持ちになる半端感はあるかも。だから、「わたれない」という、男性育児負担小説面白かったという感想多いのかもしれません。ちなみに私は騙されませんでしたよ。でも、なんとなく分かってても面白かったです。やっぱり彩瀬まる、今年はもう少し読むようにしよう。最後のは生理ちゃんを書いた人の作品でマンガでした。なかなか目の付け所面白い作品でした。
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人生の選択の一つを最近行ったからこそ、気持ちが共感できることもあれば、まだよくわからない心情もあり、改めて時が経ったあともう一度読み返したい作品が多かった。
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どのお話もどっぷりのめり込めて、通勤電車が充実した時間になった!
今まで有名過ぎて手を伸ばしてなかったり、テレビだけの姿を見て合わないだろうと勝手に判断してした方もいたけど、ここで出会えて良かった。
全作品、原作読もうっと。
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中編くらいよ小説と漫画が5本収録されていた。
個人的には「わたれない」がとてもよかった。
「彼は本当は優しい」も、親や兄弟姉妹との向き合い方を見直す上で、はっとするシーンがたくさんあった。
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仕事とプライベートの両立をテーマに描いたアンソロジー。
彩瀬まるさん目的で読んだけど、他のお話もよかった。アンソロジーの良いところは普段読まない作家さんの作品にも触れられることだな。
彩瀬さんの他には古市憲寿さんの「彼は本当は優しい」がよかった。
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男性主人公縛りのお仕事小説&漫画アンソロジーだったことに読了後の解説で気付く
「働き方」って「生き方」ってことなんだなぁ〜と改めて思った
それぞれ原典にあたってみたくなりました
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「男性主人公」がお仕事に悩むアンソロジー。
小説4編と、小山健さん本人セレクトの漫画。
年代、職種ともバラエティがあり、楽しめました。
「ダリア・ダイアリー」夏川草介
“勿忘草の咲く町で”収録
若き研修医が、高齢者医療のあり方について悩みます。テーマは、看取りを重視するか可能な治療は施すべきか。研修医は、会いたい人に引き合わせるまでは延命したいという第三の選択を選びました。短編ですが、それぞれの立場の医師の気持ちも理解しやすい作品でした。
「泥舟のモラトリアム」一穂ミチ
“砂嵐に星屑”収録 この作品繋がりでこのアンソロジーを読みました。
大阪支局のテレビマン。同期達が徐々に第二の人生を歩み始める。残された会社を泥の舟と称して、支えていく。
「彼は本当は優しい」古市憲寿
“文學界2018”
キャスター39歳独身世渡り上手。突然の母親大腸癌余命宣告。今まで疎遠だった姉妹達の変化に驚きながら、母親の死のあり方を悩みます。
本当は、優しそうな男性でした。男性にありがちだけど、心配と手配はするけど、自分は手を出さないのよね。
「わたれない」綾瀬まる
“川のほとりで羽化するぼくら”収録
業務悪化で退職を希望した妻子ある男性。今まで、任せきりだった家事育児の担い手になっていく。途方に暮れる毎日。育児ブログに救われる。
最近はよく見る若いパパさん達の育児参加。子供を抱っこしているのを見ると、ああ、いい時代って思う。それが、主体として育児となると、まだまだ偏見が残っているみたい。
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『ダリア・ダイアリー』がよかった。変に肩入れせず、知識を押し付けず、柔らかく提示するスタンスが良い。『花の美しさに気づかない者に人の痛みはわからない』はいい言葉だなと思う
『泥舟のモラトリアム』と『わたれない』は読んだことがあった。『彼は本当は優しい』は、押し付けがくどく感じた。
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男性のお仕事アンソロジー。
彩瀬まるさん、一穂ミチさんは既読。
夏川草介さんの「ダリア・ダイアリー」がよかった。
治療方法に医師としてのそれぞれのポリシーみたいなものが感じられた。
夏川さんの描く医師は、みんな人間味に溢れていて共感してしまう。
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一穂ミチさんは既読、夏川さん古市さんは初読み。
夏川さんの「ダリア・ダイアリー」は高齢者の延命治療を継続するか看取るかというとても重いテーマ。
綾瀬さんの「わたれない」は男性が専業主夫になることの偏見が描かれています。育児のメインはママさん、という思い込みは育児パパをこんなに傷つけるんですね。
自由に選択したらいいじゃんと思った私も、最後まで読んで固定観念あるなあと思いました。
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【収録作品】「ダリア・ダイアリー」夏川草介/「泥舟のモラトリアム」一穂ミチ/「彼は本当は優しい」古市憲寿/「わたれない」彩瀬まる/「osaka.sora」小山健
男性主人公縛りのお仕事小説&漫画アンソロジー。
「ダリア・ダイアリー」 高齢者医療問題。現実問題として身近なものなので、医師のジレンマに共感。
「泥舟のモラトリアム」 他者をわかったような名称で括りたくなるけれど、それは思考停止だな。「マスゴミ」とか貶めていい気持ちになるのは論外。
「彼は本当は優しい」 この主人公のどこか冷めたような感覚はなんとなくわかる。合理的だから冷たいわけではない。
「わたれない」 自分に向けられる偏見には敏感。でも、自分の中にある偏見にはなかなか気づけない。そこのところがうまく描かれている。
「osaka. sora」 ゆるい感じが日常あるある。同僚って大事だよなと思う。
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読んでみて面白かったのは
ダリア・ダイアリー/夏川草介
現場の様子が事細かく描かれていて凄いなと思ったら、現役医師である著者とのことで納得。
若者の理想と現実。その中でも何が自分にとってベストか…上手くバランス取る事が難しいけれど医師も同じ一人の人間だもんな…と読んでいて思った。
泥舟モラトリアム/一穂ミチ
ある一つの出来事がきっかけで、その道のりで出会った様々な風景がこれまでの自分の仕事や生き方について振り返るきっかけとなっていく。
その過程にとても共感した。
わたれない/彩瀬まる
固定観念は自分にはあまりないと思っていたら、最後にまんまと私も固定観念あるじゃん…と気付いた。
他の作品もぜひ読んでみたい。
osaka sora/小山健
ほのぼのとした絵が可愛い。話の内容も思わず「ふふふ」と笑ってしまう感じ。
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ほんと皆様お疲れ様です!って感じ。
病院で働くあなた。
マスコミ関係で働いてるあなた。
ニュースキャスターのあなた。
そして主夫として手作り品を販売してるあなた。
皆さん頑張ってるし、それぞれの家庭・暮らしがあって。
みんな頑張ってるんだな~
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《働く男性》たちのアンソロジー。
『ダリア・ダイアリー』夏川草介さん
→夏川草介さん、お初です。
とても読みやすく、面白かったので、『神様のカルテ』読んでみようかな。
『泥舟のモラトリアム』一穂ミチさん
→男性作家さんの小説を読んでると錯覚しそうなくらい、50代男性の気持ちを丁寧に描写されてました。
『彼は本当は優しい』古市憲寿さん
→コメンテーターとして出演してる古市さんが苦手で、読もうか悩んだけど、苦手だからこそ読んでみたら面白かった。みんなが本当は言いたいけど冷酷な人だと思われたくなくて言えない気持ちとか、専業主婦の妻への夫の本心みたいなのがダダ漏れで、夫の本心を覗き見てるようで面白かった。
『わたれない』綾瀬まるさん
→図書館の返却期限が迫ってて読めず。。。
近いうちに必ず。
『osaka sora』小山健
→こんな職場なら幸せかもな。
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古市さんの名前に惹かれて「私たちの金曜日」と一緒にこちらも借りてみた。
サラリーマン達の月曜日ががっつり描かれたものかと思いきや、月曜日要素はそんなになかった。
古市さんの「彼は本当は優しい」が印象深い。
なるほどなぁ、という頷く文章が多かった。
このまま「本当は優しい泰斗」を最後まで見れるのかと思いきや、最後の最後で「本当の優しさとは?」という疑問に行き当たる。
⚫泰斗は、決定という行為にはあまり意味がないと考えている。たとえば、AとBという選択肢が提示されていた時、人はどちらかを選ぶことで、まるで違う未来が来ることを想 してしまいがちだ。しかし実際には、同じAの中でも限りなくBに近いAも存在するし、 同じようにBの中にも限りなくAに近いBも存在する そもそも選択肢がAとBに分かれるまでに、いくつもの段階があったはずだ。だから、AとBのどちらを選んだとしても、 未来がほとんど変わらないということがまま起こり得る。むしろ重要なのは、AとBという選択肢に共通して存在する与件、つまり既にそれとして与えられている条件と、いかに向き合うかということだ。
⚫勝手な思い込みを普遍的な正義と勘違いするような人物よりも、自分の欲望をきちんと認識している彼のほうが、よっぽどまともだと思う。
夏川草介さんの「ダリア・ダイアリー」には、命の選択(という表現が正しいかは分からないけれど)について色々と考えさせられた。
高齢者側の身内の立場、高齢者の治療を優先した事で充分な治療を受けられなかった若者の立場。どちらの立場から考えても答えが出せない。答えなんて無いんだろうけど…。
夏川さんの短編の後に、古市さんの短編を読んだので合わせて色々と考えさせられ、この2作がとても印象深い。
一穂ミチさんの作品は読んだことある…?と思ったら単行本で既に既読のものだった。最後がとても良かった印象。