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いつもなら文庫本が出るのを待つのですが、表紙の絵に一目惚れして購入しました。全部好みの雰囲気の物語で、読んでよかったなぁとしみじみ思いました。その中でも「グレイ・レディ」が一番好きです!
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ああなんていうか切なくなった。じんわりと。どのお話もよかった。特に好きなのは「晴れた空の下」「世界を取り戻す」「訪れ」かな。「グレイ・レディ」も好きかも。生きているもの、生きてはいないけど心があると感じられるものが一緒にいるっていいなと思った。うん、やっぱり上手くは言えないけれど。ご縁があって共にいるってすごいことなんだな。
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村山由佳さんの「デビュー30年記念作品」と掲げられた本。
あの当時、集英社のPR雑誌『青春と読書』を購読していたので、小説すばる新人賞を受賞したあとのインタビューだか寄稿だかを読んだ記憶があるようなないような……。ただ、以前にも書いたが、受賞作は購入したのだけれど読めなかった。そんな、なんとなく苦手意識のある作家さんだが、最近の著作はわりと読んでいる。
本作は後書きにもあるように、人と人ならざる者との交情を主題とした6篇からなる短篇集だ。どれも珠玉の出来だが、「世界を取り戻す」「乗る女」がとても好みだった。
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ごんぎつねほどの感動はなかった…仙台発苫小牧行きフェリーで日高、アポイ岳コースが心に浮かんだ。行かなくちゃ。5月の桜シーズンか。
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新刊で届いた際にパラパラとめくっていたところ、日高管内の地名が目に入り、びっくりして手を止めました。
本作は「人ならざる者との愛」をテーマにした作品集で、その中の一編でした。馬の話だったので「乗る女」かと思います。(確認しようと思ったのですが、貸出中のため断念しました。)
ちなみに【平取町】が出ていたかどうかはうろ覚えですので(笑)、後で本が返却されたら確認して情報修正しようと思います!!
(平取町)
【追記2/25】確認したところ「乗る女」で合っていましたが、平取町は出てきませんでした!浦河町が舞台となっていて、他の日高管内の地名もちらほら出てきています。
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本当に良かった!全部の話で「あぁ良かったな」って思う。完全にパケ買いだったけどこの本に出会えて良かった。
どの話も心がほっと温かくなる。特に犬の話が好き。あらすじだけ聞いても絶対理解できない!けど読めばいい愛だ、と思う。こんな愛を知ることができて良かった。
この本大切にしたいと思うのに読み始めでスピンを味噌汁につけてしまいました。買い直そうかな…。でも、出会ったこの本を大切にしたいと思う気持ち多分わかってもらえると思います。
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村山由佳デビュー30周年記念作品
村山由佳が「人」と「人ならざる者」の愛を描いた短編集、と聞いてかなり激しいものを想像して気合を入れて読み始めたのだけど、いい意味で予想を裏切られたね。
第一章、「晴れた空の下」で切なさの極致に。幼い時、いつも抱いて寝ていた大事な友達のような人形が自分にもあったな、と。消えゆく記憶の中で、その友だちとの思い出を「担当医」に語る。そのしかけに胸の中で幼い自分が切なく泣いた。
犬や猫や馬との心の交歓、そして籐のカゴからの愛、すべてがささやかで温かい愛に溢れている。
優しい幸せに浸りながら読み続けて、たどり着いた少し景色の違う最終章。
『風よ あらしよ』ではなく、この一冊を集大成とした意味がここにあるのだろう。終戦から4年間をラーゲリで暮らした老人の「自分史」。彼の語る歴史とその歴史を紡ぐライター。生まれたときから始まる終わりへの時間。ひとりひとりの物語をこれからも村山由佳は紡いでいくのだろう。そこに愛がある限り。
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「晴れた空の下」「同じ夢」「世界を取り戻す」
「グレイ・レディ」「乗る女」「訪れ」
6話収録の短編集で村山由佳さんのデビュー30年記念作品。
人ならざる者、カエルのぬいぐるみや恋人の犬、捨てられた猫、世界で最も美しいかご、馬、過去の記憶など。
言葉を交わせないものたちとの交情を描いた作品。
意思疎通がなくても互いへの深い愛情が感じられる。
喪失を埋めてくれたり心のよすがとなったり。
淡々と紡がれる文章の中に確かな熱を感じた。
なにか一つでも心から愛情を注げるものがあれば人は生きていける。
様々な愛の形を描いた珠玉の作品集。
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読み終わるとタイトルがとてもしっくりくる。
「大人になると選択肢は増えるけど、心は縛られることが多くなった気がする」といった主旨のことを村山さんが書いていた。それにもとても共感。
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村山由佳先生の作品は絶対的安定感がある。収録された6つの寓話もじんわりと心に沁みてくる。人、動物、バッグ…みんな愛で繋がっている。『じゃあ、いってくらぁ』言葉の選択が秀逸。感涙。
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『いろんな愛のカタチがあって、それがイイ…ねっ』
【人】と【人ならざる者】の【触れ愛】を描いた六編の短編集。時に切なく、時に悲しく、時に甘い、いろんなカタチの愛の寓話に引き込まれ、所々でホロっとしてしまう。そんな優しさに包まれた作品でした。
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人だけではなく動物やモノへの愛の物語の短編集。計算をしないありのままの気持ちを貫いた愛は、どんな形でも幸せを感じるものなんですね。切なかったり、ほっこりしたり、そしてちょっとだけ官能的な描写もあったりと、作家デビュー30周年記念作品とのことですが、これからも楽しみな作家さんです。
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村山由佳さんの小説を読むといつも「甘さ」を感じるのだが、今作でもそれは変わらず。
その中でも「訪れ」が一番好きでした。
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白ムラヤマと黒ムラヤマと融合した作品が、たっぷりと味わえる大人の寓話!
著者の、人にも生き物にも深い愛情が沢山詰まっている。
「晴れた空の下」
読み終わってから、ジーンと涙が出た。
「グレイ・レディ」
ナンタケット、素敵な主人公だった。
「乗る女」
やっぱり馬が出てきた!
「訪れ」
戦争での体験の話は辛いものがあった。
著者の父親も確かロシアの捕虜になったはず。
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私が読んだ、村山由佳氏の作品49冊目。
彼女が描く、外国の情景や、そこに居着いた人々の営みが好きで、読み続けた。
この作品も、はじめは「ちょっと違うかなぁー」と思いながら、ページを進めて行くうちに、やっぱり、ひき込まれて行った。
━━幼い頃から、〈人〉と〈人ならざる者〉との交情を描くお話に強く惹かれた━━
と、あとがきに書かれているように、この作品も、
そんな6遍の物語が書かれている。