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前作で恋人の死によって描かれていたアカハラが裏テーマに。大学院のポスドクの問題なんかもさらっと描かれる。公安との関係性など読みごたえあった。
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とても面白かったが、横柄な男が、いきなり完落ちしたうえ、言葉遣いまで変わってしまったのは大変な違和感。さらに嵌めるための罠だとしても、自分のテリトリーに捜査陣を引き寄せる懐中時計はないし逮捕前日に行確してないなんて…。美紀さんも男に間違えられ経験ありなのかな?アイデアはそこから?でも今は逆差別も問題に…。北海道の春、円山動物園から藻岩山ハイキング懐かしい。
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「北緯43度のゴールドケース」の沢村依理子第二弾。
新設の大学院大学の学長室を狙った爆破事件をポスドクの女性警部補が追う。
終盤のミスディレクションは作中人物とともに読者をも惑わす。
書名の「女王」は唯我独尊な犯人の人間性と、それを助長した数学研究室での孤立を表すか。
犯罪ミステリは連想しづらいが。
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前作に続き沢村依理子が女性という警察官の中でのハンデを抱えながら、チームとして居場所を築いていく。爆弾犯人の捜査、アカデミーな大学でのパワハラなどももちろん面白かったが、警察内部の人間模様がもっと面白く思えた。
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初伏尾さん。
主人公警察官の沢村依理子が大学への爆弾テロの犯人を突き止めていく。 「数学の女王」はそう絡むわけね。
ジェンダーバイアスは男女平等下に置いても絶対なくならない問題だと思う。でもなくなって欲しい。
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主人公が女性の刑事というのは久しぶりで新鮮だった。ジェンダーバイアスが出てきたが、刑事といったら男の印象が自分の中にもあり、囚われていることを再認識してしまった。
ミステリーというより、事件解決のドラマを見ているような気分で読んだ。
犯人の思考は理解できないが、この犯人は今までで1番理解できなかった。
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大学内での爆弾爆発死亡事件、その謎を追い前回からの主人公沢村と新たなチームが活躍します。公安も絡んで捜査が一筋縄ではいかない展開、ジェンダーバイアスを巧みに取り入れた仕掛けなど一気読み。余りにも天才が故の悲劇。
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前半は説明が多くて翻訳本のような感覚になり苦手だな~と思ってましたが後半はどんどん面白くなって一気に読み終えました。
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アカデミクスやジェンダーなど社会問題が自然に取り込まれたストーリーが秀逸。女王は誰か?ハラハラしながら読み進められた。舞台が新札幌なのも斬新。
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目を引くタイトルと装丁だったため、パッと手に取った作品。
全体的に、事件や犯人の手掛かりが出てくるたびに
警察内部の構造やジェンダーバイアスなど別の話題が入ってきて
どちらの話題に重点を置くか、頭が混乱してしまった。
どうやら、シリーズものだったらしく、前作を読んでいない身としてはこの作品から読むと、こういう印象を持ってしまうのかもしれない...
しっかり調べてから読めばよかったと後悔しています。
五係の皆さん、個人的に好きなキャラクターばかりだったので
もっと沢村さんとの絡みが見たかなったなあ!
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博士号を持つノンキャリ女性刑事が、今度は爆弾事件に挑む! 鬼シブの警察小説を堪能せよ #数学の女王
■きっと読みたくなるレビュー
博士号取得のノンキャリ女性刑事が、警察組織の荒波にもまれつつも、生真面さと情熱で事件解決に奔走する警察小説。『北緯43度のコールドケース』に続く、沢村依理子シリーズの第二弾。
あっと驚く謎解き小説というよりも、着実な警察捜査で事件解決に導いていく。
今回は主人公である沢村が現場のリーダーとなって、様々な人間関係・上下関係に苦心することになる。犯罪に対する正義感というよりも、むしろ彼女の人生の悩みや葛藤が読みどころになってます。
例によって警察にはびこる刑事たちの信条がやたらリアルなんです。
露骨な正義を振りかざすのではなく、心に秘めた想いが漏れるセリフや言動がカッコイイの。仕事人やプロというのは、こういう人たちのことを言うんでしょうね。
そして爆弾事件の真相もなかなかキツイ。
本シリーズのメインと言っていい社会性を切り取ったテーマです。
ある人にとっては当たり前のことであっても、別の人にとっては許されないこと。価値観や考え方というのは当然ながら人それぞれで…どこかで起こっている戦争のことを思い出し、やるせない気持ちになりました。
とても丁寧に描かれた、めっちゃシブイ警察小説でしたね。本作から読んでもほぼ問題ないですが、できれば『北緯43度のコールドケース』からどうぞ。こちらも面白いですよ。
■きっと共感できる書評
かつて私が優秀な上司のもとに配属されたとき、きっと最高のパフォーマンスを発揮できるだろうと期待をしていました。しかしながら一時的に業績は上がったのですが、その後チームはバラバラになり解散になってしまったのです。
本書を読んでいると、組織の中で自分が信じる道を進むということがいかに難しいかよくわかる。
我々は専門性、チャレンジ精神、マネジメント、行動力、コミュニケーションなど様々な能力を駆使して仕事をこなしていく。しかしもっとも必要なのは、ひとりひとりがそれぞれの立場を思いやる人間性ではないでしょうか。
自身が最大のパフォーマンスを発揮するには、決して自分一人の力では成しえないのです。
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「北緯43度のコールドケース」シリーズ2作目。
博士号を持つ異色のノンキャリ刑事・沢村依理子が大学院で起きた爆発事件に挑む。
異色の人事、部下の不信、公安との駆け引き、スパイは誰か、そして真犯人は?
アメリカの爆弾魔ユナボマーへの手紙で始まる出だしでつかみは完璧。前作より読みやすくなった文体と先が気になる展開に読むのをやめられない。
テロなのか殺人なのか、公安と刑事の探り合いの中捜査は進み、次第に明らかになる事件の真相は狂気と執念に満ちたものだけど、犯人の人生の哀しさに胸が締め付けられる思いも。
このシリーズ、事件の解決に加えて依理子と片桐の関係がどう進展していくのかこれからが楽しみ。
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タイトルから数学を駆使して事件を解決する、と勝手に思い込んで読み始めた。しかしどこまで読んでも数学を使った解決は何もなし。正直、題材は数学でなくても物理でも天文学でも、難題があればなんでも良かったのでは?と思う。
数学が好きでその世界でのストーリーを期待している人は読まない方がいいかも。
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四月十一日、北日本科学大学大学院にて、学長宛に届けられた荷物が轟音と共に破裂した。学長桐生真が働くことになった大学院は今年四月に開校したばかりだ。
爆発現場は、管理棟と呼ばれる建物内の学長室 荷物を届けた山根祥子秘書の遺体は原型をとどめないくらい損傷して、現場辺りから遺体の一部を回収し、ⅮNA鑑定で本人と確認された。
事件当時、学長は開校を記念して、一般公開で参加無料の講演会に参加していて難を逃れたのだ。被害者の数は、死亡者一名、意識不明の重体一名、そして重軽傷者多数だった。
沢村依理子(主人公)札幌創生署生活安全課に所属
四月一日付で道警本部警務部付に異動となった。大学院で数学博士号取得後、警察官になった。登庁した沢村は辞令を受け取る。「刑務部付捜査第一課警部補を命ず」とある。この人事やはり何か裏がありそうだ。
桐生真 鳥羽大学数学科博士課程修了、コロンビア大学数学科教授
副学長は三島哲也 神南大学の数学科博士号を取得し、同じく五味教授の下で研究していた相馬涼子と結婚した。
多くの刑事を配したが、犯行の糸口が見つからず、超新米刑事沢村が班長となり、特命捜査班が組織された。沢村以外は、全員男性である。
捜査当局の主管は、公安になった。
なぜ犯行声明が出ないのか?あれだけ大規模な犯行に及ぶようなグループを公安が見逃したのか。公安の監視対象は、察庁の特命捜査班にも及ぶ。スパイがいると睨まれた。
物語のキーワードは多い。公安スパイ、ジェンダーバイアス、ソフィー・ジェルマン、五味セブン、素数、謂れなき憎悪、数学サイコパス、フェルマーの最終定理の証明、査読論文、ギフテッド、子供の育て方等々。
読書の後半まで犯人の影が見えてこなかった。仮説を立てて推理して読書ノートに書いたが、全てはずれだった。
伏見美紀さんの著書は、粗削りだが着眼点がおもしろい、まだ2冊しか上梓されていない。でも今後の作品が楽しみな作家さんです。
読書は楽しい。受賞作も読みたい。
読了後、ジンギスカンが食べたくなった。
ビールは飲めませんが…。
北海道(ホッケどう?)も美味しいよ❣
誰も気づかない親父ギャクw
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終盤まで、人物の相関関係がなかなか頭に入ってこなかった。
事件を起こしたのが、たまたま数学の女王だったので、物語に広がりを見せたが、何でもない爆弾魔が事件を起こしたとしたら、物語にもならない話だったような気がする…。
だから「数学の女王」というタイトルなんだと思うが。
(ちなみに前作は読んでません)