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『名探偵のいけにえ』という本が以前、面白いとネットで見たので、『いけにえ』を読まずに、同じ作者の本書から読んでしまった。近年の本格ミステリーはどんなものか、みたいな思いで読み進めたら、最初の事件の後、あれっそっち方向?とかなり戸惑った。その設定を消化できれば普通に面白い推理小説だった。が、唸るほど面白いか、というとそうでもなかった印象。人物の属性もリアリティよりもマンガっぽい感じだったかな。しかし、こういったミステリーでは使い倒されている津山事件の内容を、古く見せずにハラハラさせる展開は良かった。
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設定面白いなと思ったけど
殺人鬼が甦ったからって意味もなく
また殺人をするっていうのがちょっと…
ミステリを読むなかで殺人に至った
バックグラウンドって重要だと思うけど
殺人をする理由が元々、殺人鬼だからは
読む上で薄くて感情移入できなかった。
登場人物も個人的に魅力的ではなかった。
伏線回収は良かったと思います。
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個人的には、捻りの効いた推理小説を期待してたのですが、思ってたのとちょっとタイプが違った感じでした。
序盤から中盤辺りが面白くて、後半に行くほど熱量が下がった感じなのが残念。
でも、続編が出たらまた読んでしまいそう。
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悪人が現世に蘇り、事件を起こす。どこのどいつが蘇った悪人なのかを暴いていくミステリ。
白井先生の作品は、「名探偵のいけにえ」「エレファントヘッド」を読んでいるが、この本もまた特殊設定!
特に多重解決の重要なポイントである「どの推理も納得感がある」のを見事に成し遂げていると感じました。
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昭和時代の猟奇的な事件が現代に蘇る。そして名探偵も。タイトルからしてグロいのではと危惧していたがそんな事はなかった。ただこの多重解決ミステリーはちょっと難しい。何回、どういうことか考えたかわからない。あんまり深く考えずに読んだ。いけにえも気になるところ。
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気になっている白井智之さんの作品がいくつか手に入ったので、ウキウキで読んでみた。
昭和の極悪殺人鬼達の魂が地獄から蘇り、現代人に乗り移って殺戮をまた始めてしまう、という読み手を惹きつける最悪な設定。
めちゃくちゃぶっ飛んでいる設定だなぁと思い読み始めたが、しっかり推理でミステリを感じさせてくる特殊設定ミステリであった。
それでいて、伏線がこじつけではなく、ストーリーがストーリたる所以になるものであったので、推理で「それはないでしょ!」みたいな気持ちになることもなくスッキリ読めました。
著者の中で今作はそこまでアクが強い作品ではないらしいので、もっと独特なのも読んでみたいなと思いました。
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えー……これが本格ミステリ1位をとった作家の作品なんか。正直期待はずれ。受賞作を読めば良かったんかな。
最近ありがちな死者蘇りはともかくとして、探偵が人殺して良かったねってそれはミステリーか?あと、ヤクザに対する描写とか、そういったものも含めてなんか残念。例え過去から蘇った鬼となった存在であっても現在の武器で生き返った人の形をしたものを生身の人間それも探偵が殺した時点で、ミステリーとして求めるものでは無い。それに対する恐怖とか後悔とかがあって……みたいなのでもなく、かなりがっかりした。過去の事件とか扱ってて面白そうやなと期待していただけに残念
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とにかくキャラがみんなよい!ドラマ化、アニメ化できるのでは?… 特に好きなストーリーはやはり「津ヶ山事件」ですね!そりゃあだって八墓村ですもん。
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普通のミステリーかと思いきや、第一章で一気に展開が変わり特殊設定ミステリーになる作品。少しグロテスクな表現もあるけど個人的には気にならなかった。展開が変わると一気に物語に引き込まれるな〜
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現代によみがえった過去の凶悪犯罪の殺人鬼を、これまたよみがえった名探偵が倒していくストーリー。
過去の有名どころの犯罪を題材にした点はおもしろかった。
けれど名探偵の復活は必要だったのか、
鬼に乗り移られた人たちを殺していくのがいいのか、
なんやかんやとすっきりせず、全くはまらなかった
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著者お初。
グロい描写が点在するとの噂が自分の中で一人歩きしていて、手にすることができなかった作家さん、タイトル「はらわた」だしwww
何ともトンデモな設定ではあったが、題材が昭和の有名猟奇事件という好物な設定。微妙に名前などを変えていたのは、実際の遺族の方への配慮なのだろうか?
殺害・暴力描写は噂に違わずグロさ・エグさは感じるも、目を背けたくなる程ではなかった。とはいえ、やはり王道ではなく読み手を選ぶ作品ではあるのだろう。
読みながら、ふと思う、読みの難しい漢字を好んで使う作家さんだなー、と・・・
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白石氏らしい刺激的な題名だが、序盤早々に「はらわた」ってそういう意味なのね、と納得。猟奇殺人ありきの著者らしく設定の妙には非常に優れ、漫画や映画化、シリーズ化もできそうな雰囲気。ただ、推理や結論、動機がやや強引で粗い。実際の事件がモチーフゆえに、もう少し史実を生かした痺れる推理を期待していた。