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いい意味で裏切られた。そんな本だった。
題名『まずはこれ食べて』から想像していたのは、オフィスで頑張って働き疲れた人たちに、美味しいご飯を作ってあげる。そんなほっこりした話だと思っていた。
確かに、途中まではそんな感じもあった。
しかし読み進めるうちに、家政婦の筧の人生、失踪した柿枝の本音、それに向き合う仲間の思いが絡み合い、人生とは、自分の存在意義とは、みたいなことを、いつの間にか考えさせられていた。
心して読むべしな一冊。
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NHKのサラメシ的な話かと思いきや、あら、そうだったの‥の結末でした。
いつの世も《胃袋》をつかんだもの勝ちね。
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初の原田先生作品でした。
友人同士で立ち上げた会社に、ある日家政婦が入ることになり、その人が作るご飯によって、社員たちが自身を見つめたり、築いた関係性を考えたりするお話。
ご飯ものですが、思ったよりほろ苦い要素が多く、身近にいても、もしくはいるからこそ、分からないことや分かったつもりでいることが混ざり合って、自分の中に溜まっていって、それすら当たり前になっていく。そんな描写が多々あり、食べることは生きることだな、と痛感しました。
出てくる人物たちの生い立ちに厚みがあり、スポットを当てられた話を読んでから、違う人の話を読むとまた違った面白みが出てくるので、関係性を描くのが絶妙だなと思いました。それぞれが、それぞれなりに悩んで傷ついて、それでも生きていく。その時に、そっと寄り添うご飯のあたたかさが、ほろ苦いからこそよく映えてくる作品でした。
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原田ひ香さんの「まずはこれ食べて」を読みました。
「まずはこれ食べて」のタイトルをみて、ホッコリ系かと思いきや・・・
最後までどうなるのか?果たして全部つながるのか?ドキドキしながら読み進めました。
最後の章とエピローグで・・・・
ドキドキハラハラ、いろいろな人間模様。
人と人。
ちょっと許せない人も出てきますが、面白かったです。
さて、次は涙活。
「ラブカは静かに弓を持つ」を読みま~す。
楽しみです。。
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1話2話くらいまでは、女性たちの抱えるモヤモヤに共感でき、おもしろそうだと思ったが、だんだん違う雰囲気に。
皆が訳アリで、柿枝に翻弄され、同じ志を持って集ったわけでもないようだ。筧もあることを抱えていて、近年耳にすることの増えた社会問題が描かれている。
柿枝の呪縛から逃れたメンバーたちと筧の新たな絆を感じさせるラストに救われた。
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読みはじめに思ったことは……胡雪めちゃ嫌い。めんどくさいやつ。初っ端から腹たった。でも読みすすめていくうちに、不器用なだけなんだなとか、情に流されやすいんだなとか……憎めなくなっていった。でも絶対友達にはなれないかな。
筧さんが作る料理は全部美味しそうで、マネしたくて全部メモった。辛ラーメンのスープでまずは野菜とウインナー入れて食べて、その後麺入れて茹でて玉子、チーズ、韓国のりトッピングして食べるやつ、早速やってみたけど旨すぎた。
悩める人×美味しい料理を食べて元気になる。立ち直るってのはあるあるなんだけど、それプラス、ミステリー要素も入っていて終盤から意外な展開に。
でも、そこからの方がハラハラして読み進めずにいられなかった。穏やかそうな人が実はサイコパスだったり……
全て終わったよっていう安堵した感じで終わったけど、柿枝の復讐とか嫌がらせとかありそうで怖い。
でも、それも含めて面白い作品だった。
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読んだことがなかった原田ひ香さんの本。お金の話のイメージがあったので自ら手に取ることはしていなかったが、先輩に借りたので読んでみた。
丁寧な暮らしが大切で、基本から立て直せば良い方向に向かうよ…というストーリーかと思いきや、なんだかミステリーな方向に。
無戸籍な青年が出てきたり、人格破綻者が出てきたり。展開と結末に無理があったように思う。
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グルメ小説(?っていの?)のほっこり系かと思いきや…
料理は美味しそうだったけど。
意外な方向に話が進んでいったなー
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原田ひ香の食べ物小説だから「ランチ酒」シリーズのような内容かと期待しているならやめたほうが良い。
ベンチャー企業に家政婦派遣で来た主人公の筧が、そこで働く若者たちに食事を通して心を通わせるという話かと思えば人間関係を深掘りすることもなく直接物語にも絡まないな無戸籍者を出したり、挙句の果てに失踪した元同僚は周りの人の感情を操って悦に入るとんだサイコ野郎でというオチ。
いつから自分はサスペンス小説を読んでいたんだ…?
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闇。でも結局人は美味しいご飯を食べるために生きている。鹿のあたりが1番衝撃。
☆桃田にとっては、世の中のほとんどすべてほ物事は「プログラム(ソフト)があるかないか」「ないなら誰かが作っているのか」「いないなら、自分に作る気があるのか」と言う3項目でできている。そして、もちろん、自分で作る気がない、もしくは興味がないならすぐに忘れる。
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意外にも癒しの要素はあまりなく、なかなかハードボイルドな作品である。結末にたどり着いて、物語の全貌が見えてなお、すっきりとしない感慨が残った。こんな物語も嫌いじゃない。
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社員がそれぞれ美味しい料理に癒されてほっこり。。。。ではない結末がきて、筧さんの過去にびっくり。そんな彼女だからこそ無戸籍の青年に寄りえる。悲しい過去だからこそ、その辛さを人の役に立てることで自分も癒されていく姿が見える。さらにみんな筧さんの料理でホッとお腹いっぱいになりそのお返しの温かさに感動でした。
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美味しいご飯が出てくるほっこりお仕事小説と思いながら読み始めたのですが。
登場人物それぞれのターンで話が進む連作短編集。
ちょっと苦手な登場人物多めでしたが、途中まではさくさく読んでました。
ただ女性性を強調する部分が多かったのが気になったかも。
ですが、突然の急展開についていけず、読後感が悪い。一筋の光が微かにあるのは救い。
出てくる食事はどれもおいしそう。
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多忙なベンチャー企業に雇われ家政婦筧さんが来てくれて、掃除や食事作り(お夜食まで!)をしてくれるなんて、素晴らしい会社だなと思ったら、読みすすめるにつれて、闇の部分がどんどん出てきてビックリ。
人間の本質はわからないものだよなと恐ろしくなった。
とはいえ、美味しいごはんを一緒に楽しめる仲間は本物だと信じたい!
筧さんのごはんはどれも美味しそうで挑戦してみたいと思った。
早速、ドレッシングを作ってみよう。
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うーん
装丁や帯から受ける印象と内容に
齟齬があって思いのほか疲れた。
ベンチャー会社の解像度もちょっと低くてリアリティなかったのも私にはあまり合わなかった。