投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
猪熊さんがマチスについて書いたことをまとめたもので、同じエピソードの繰り返しが多い。でも、マチス展を見るためのヒントになるし、最近の本だけあって図版が綺麗。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
自身も画家だった猪熊弦一郎さんによるエッセイ集。戦時中の短い時期にマチスと交流を持ち、直接アトリエをたずねたり自分の絵を見てもらったりしたときのことが繰りかえし語られる。いろいろな媒体に出た文章を集めたものなので、何度も同じ話題が語られるけれど、少しずつ光の当て方が違ったりして面白い。そしておだやかな言葉つきのなかからも、マチスの良さや有り様をなんとか言葉でも表現しようという気迫のようなものを感じた。
図版も多く収録されているので、展覧会の予習にもおすすめ。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
猪熊さんの溢れるマチス愛から生まれた本。
猪熊さんは
画家や美術の専門家でなくても
誰にでも分かるような
言葉や文で伝えてくれているので
美術書であってもかなり
読みやすいです。
また図版が
要所要所に散りばめられているので
理解の手助けになります。
マチスに会ったときの逸話,
マチスの画業の歩み,
マチスの仕事や生活のようす,
作品制作のエピソード,
マチスや猪熊さんが
画家として大切にしていることなど,
マチスや猪熊さんが大好きな人にとっては
珠玉のお話です。
2人の絵画に共通するところは
美しくて気品があること,
明るくて楽しいこと,
優しいことだと思います。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
画はほんとうにそのものをみるのであって、ただ形を追うものではない。
何枚も何枚も描く間にそのものをほんとうに知る。(マチス)
自然こそ抽象
大きな色面に分割 自然を見つめ、その中からバランスをつかみ出す
ぎりぎりの美
近距離からの写実的な最初のデッサンから
何枚も描いていくうちに単純化されていき、必要なものだけになっていく
マチスのアトリエ
クルーべの写実「セーヌ河畔の娘たち」 セザンヌの構図バランス「リンゴ」
10畳くらいの鳥籠 もずやハミングバードや名のない野鳥
真っ黄色な絨毯、真っ白な壁、八つ手のような葉の大きな植木のグリーン
モデルを自分の後ろに、振り返って見て、キャンバスに再現
綿を使ってテレピンとアルコールで絵具をふき取ってしまう
絵を描くことは、一つの画面の中に普遍のバランスを追及し、構築し続けること