紙の本
型破りでも
2024/01/14 13:24
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
大店・飛鷹屋はほとんど家に居着かない父親と母親違いの五人兄妹という家族構成。
個性豊かな三人のお姉ちゃんたちに日々振り回される末っ子の鷺之助。
その鷺之助の出生は…
穏やかな物腰のお兄ちゃん、長女の生みの母のお重さんがいい味出してる。
懐の深いお父さん、そんな夫に思うところが会ったらしい亡きお母さん。
いろいろあるけど、しっかり家族。
型破りだが、これこそ彼ららしいのだろう。
いつか行われるだろうお父さんとお兄ちゃん、そして成長した鷺之助による座談会、楽しそうだな(笑)
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廻船問屋『飛鷹屋』の末弟・鷺之介は幼いながらも周りを達観しているようで可愛い。
シリーズ化しても楽しめそう。
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面白く読めた。
3姉妹の潔い位の金持ちっぷりが、ただ鼻につく感じから徐々に隠された思いや思慮が感じられ、なんか好きになったぞ、とくに長姉が。
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アクの強い三姉妹に末っ子の鷺ノ介は困らされてばかり、大好きな長兄に不満を漏らしつつお坊ちゃんとして日々を過ごしている
その出自には大きな秘密が隠されていて…
お七さんは穏やかに見せていただけで、心のうちでは思うところが多々あったのは間違いない
三姉妹も奔放なようで自分の生き方を貫こうともがいているだけなのかもと思う
父は全て分かった上で家族を大事にしていたのだから懐深いなあ(浮気は許せんけど!)
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廻船問屋「飛鷹屋」の末っ子、鷺之介は、齢11。
クセが強過ぎる三人の姉たちに振り回される日々を過ごす。
万両店での事情、身分の違い、男女の事情、そして謎解き。
・螺鈿の櫛・・・お瀬己の嫁ぎ先で大事な櫛が行方不明に。
知るのは家の事情と男女の心の行き違い。
・ふういんきり・・・芝居小屋で仲良くなった五百吉は、怪しい
男たちに狙われていた。事件の原因は、封印切!
・箍の災難・・・箍回しを小僧の根津松に教わるが、侍に難癖を
付けられてしまう。根津松の決心とお日和の心情。
・とりかえばや・・・戯作者に弟子入りしたい、お喜路に付き添う。
が、訪ねた一刻蔵は怪我を。誰が?彼の師匠の戯作者は?
・五両の手拭・・・お瀬己が無理矢理五両で買った手拭を、返して
欲しいと懇願された。手拭の注文主の正体を謎解きで暴く。
・鷺と赤い実・・・母の墓前に置かれた櫛は、姉たちのと似ている。
置いた男を探していたが、姉たちの内緒話に衝撃を受け・・・。
・とりどりみどり・・・天地がひっくり返るような自分の秘密。
解き明かされる事実は深い愛に包まれていた。それは今も。
万両店廻船問屋「飛鷹屋」の家族は、豪胆な父、
実直で穏やかな長兄、末っ子の鷺之介。
そして鳥の名の如く囀り、自由に羽搏く三姉妹。
我が世とばかりに振舞う長姉、
おっとりとして毒を吐く次姉、理屈っぽい三姉。
金持ちで自己中な姉たちに連れ回されるのを悩む鷺之介だが、
実は、家族の優しさとたっぷりの愛が注がれている存在です。
話が進行するに、彼女たちの想いや気遣いが分かってきて、
見方が変化してゆきました。
ざわめき飛び回る、鶺鴒、鶸と雉。それを眺める鵜と鷺。
遠く高みから見守るのは鳶。家族自体も、とりどりみどり。
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面白かった!
鷺之介はクセは強いけど良い人達に囲まれて成長していくんだろうなー。
テンポも良くてあっという間に読み終わってしまった…
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直木賞作家の方の本だ!と思って予約した(ような気がする)。
時代ものだが、豪快な三姉妹の女性達が出てきて、心すく話。他にも劇作家の妻や、おばのお重さんなど脇を固める女性も素敵な人ばかり。
最後は、ホロリとさせられ、一番大人しそうな人が、一番大物だった。
他や作品も読んでみたい。
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西加奈子と間違った。。。
宮部みゆきっぽいかと思ったら違った。
何度読みかけても途中で眠くなる。
で、諦めました。
たぶんね、安直すぎるんだな、私には。
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久しぶりのほんわか小説。とりどりみどりでさっぱりした性格の姉たちに気持ちが「ふくふく」する。やっぱり読書は心地よくないと。
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【収録作品】螺鈿の櫛/ふういんきり/箍の災難/とりかえばや/五両の手拭/鷺と赤い実/とりどりみどり
破天荒な父親と堅実な跡取り息子が営む破格の大店。その三人娘と彼女たちに振り回される末息子の話。
結婚しても好きなように振る舞う豪快な長女、おっとりしているようにみえて毒舌家の次女、我が道を行く賢い三女は、いずれも周りにはばかることなく自分たちの好きなように生きている。
鼻持ちならない金持ちのわがまま娘たちなのだが、底流に「女」として差別される側であることに抗う覚悟があるから侮れない。
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大店の末子、鷺之介は齢十一。悩みの種は姦しい3人の姉たちである。
3人の姉たちのわがままっぷりがすごいんだけど、陰湿ではないのでさっぱりしている。
この時代の女性達が、「女だから」と窮屈なところに押し込められる様はなかなかしんどい。
ラストに突っ込んでくるネタも良かった。
シリーズになるのかなあ。面白かった。
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主人公の鷺之介は末っ子らしい素直な性格で、可愛らしいなと思いながら読みすすめた。
対する姉三人はかなり個性的。
江戸時代にしては近代的な発想の持ち主なところは好きなのだけど、問題解決の時にすぐに大金をちらつかせるところがちょっと不快だった。
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主人公の鷺の介(さぎのすけ)は11歳。
日本橋の廻船問屋『飛鷹屋(ひだかや)』の末っ子である。
父親の鳶右衛門(とびえもん)は行商人から成り上がり、一代で身代を築いた。
うなるほど金がある。
さて、鷺之介は三人の姉たちに振り回される毎日にうんざりし、早々に三人とも嫁に出して、静かな生活を送りたいと望んでいる。
彼が尊敬するのは、「実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」を商人の心得と教えてくれた、長兄の鵜之介(うのすけ)だ。
姉たちに反感を抱くのは、11歳という年齢になって、鷺之介が自分の頭で考えることに目覚めたためかもしれない。
たとえば、金持ちの家に生まれた自分と比べ、そうでない同年代の少年たちが働いていることへの申し訳ないような思い。
十把一絡げに同じ名前で呼ばれる奉公人たちにもそれぞれ1個人として名があるということへの気付き。
姉たちへの反発は自我の目覚めである。
しかし、まだまだ青いなあ〜と感じる。
姉たちは金にあかせてやりたい放題、というふうに鷺之介の目には映るかもしれないが・・・
金で買えないものの一つに男女の性別がある。
彼女らは自分たちが女であるゆえに、思い通りにならないことへの不満を抱えているのだ。
そして抗おうとしている。
時々伝法口調になる、人情に篤い長姉のお瀬己(せき)
おっとりと毒舌を吐く、次姉のお日和(ひわ)
頭の回転が早い三姉のお喜路(きじ)
鷺之介は彼女たちの言動に心の中でいちいちツッコミを入れているが、三人の姉たちは、個性的で魅力的である。
特に、お日和とお喜路が探偵のように事件を解決に導くのが面白い。
驚くべきは、母・お七の行動だった。
女は怖い、と鷺之介が実感するのは何年後のことだろうか。
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大好きな西條奈加さん♪
今作は万両店「飛鷹屋」のお話。
一代で財を成した廻船問屋の主人・鳶右衛門
正妻の子・鵜之助
妾達の子・お瀬己、お日和、お喜路の三姉妹
主人公の鷺之助は末っ子の十一歳ながら個性豊かな三姉妹に振り回されて疲れる毎日をぼやきながら送っています。
「姉さん、また事件ですか⁈」の帯にあるようにちょっとした事件を起こしたり、巻き込まれたり…
西條さんらしく読みやすくてテンポ良く暖かい。
三姉妹の個性は大店の娘特有の鼻持ちならない嫌な女達と思いきや、話が進むにつれ好感が持てる。
鷺之助が自分の事を「鷺はね…」なんて言うからもう可愛いです(⑉︎• •⑉︎)
その鷺の出生にまつわるあれこれが後半の事件に繋がりますが、自由奔放な主人・鳶右衛門に一矢報いた?女の強かさに胸がスッとしました。
鵜と鷺が並んで、騒々しい三羽の鳥の諍いをながめている。見上げると、はるか上の空に、鳶が浮かんでいた…
鳥も色々、子供も色々…とりどりみどり
なるほど!上手い!
山田くん座布団一枚‼︎
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万両店の廻船問屋『飛鷹屋』の末弟・鷺之介は11歳。
かしましい3人の姉に振り回される日々が続く。
滅多に帰らない父や
優しい長兄、姉たちに可愛がられているのは
鷺之介自身も重々承知なのだが。
3人の姉たちには早く嫁に行ってもらい
静かに過ごしたいと思っている。
姉たちの贅沢三昧ばかりが目につくが
それぞれに悩みを抱え生きているようだ。
鷺之介は周りで起こる事件を姉たちと解決していく。
優しい長兄・鵜之介がいてくれて良かった。
西條奈加さんらしい細やかな演出が光っている気がする。