紙の本
ジブリアニメを見つめる
2023/10/13 15:47
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
ジブリアニメ「風の谷のナウシカ」から「風立ちぬ」までを、それらが描こうとしたテーマを語る。ハイファンタジー作品が多いが、現実世界から距離を置くおことで、宮崎駿監督が伝えたい社会へのメッセージがあったということだ。地球の環境は、人間が生きるためには厳しいが、それも生きるしかないと伝える「ナウシカ」。才能は時代の発展により廃れるのではなく才能を持つ者の態度で廃れるのだと伝える「魔女の宅急便」。全体的に謎が多すぎてまとまりに欠けるけれど面白い「千と千尋の神隠し」。ジブリの世界は多彩に見えて監督の我がままなのか。
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理路整然とした内容は「岡田斗司夫ゼミ」で見る解説同様スッと頭に入ってきて面白がったです。ただ、やっぱり本のほうが新しい内容があるとはいえ「スゴ味」は動画のほうが感じられるかな
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2013年の「風立ちぬ」を最後に、会見までして引退宣言をした巨匠が、引退を撤回し、新作長編映画に取り組んでいることが、2016年11月にNHKで放送されたドキュメンタリーで発表された。前作から10年の長期のブランクを経て「君たちはどう生きるのか」と名づけられた新作は2023年7月に公開予定となっている。
本書は、東京大学の講師時代に「オタク学入門」を著した岡田斗司夫氏が、宮崎駿監督の新作を目前に、「風のたちのナウシカ」以降の宮崎駿監督の10作品を著者なりに多面的に検証し、宮崎駿の心の動きを洞察し、宮崎駿の映画に傾注する生い立ちや背景、また政治情勢も含めて作品への影響も考察する。環境問題、飛行機への憧れと悔恨、戦争への危機感など、宮崎駿監督の問題意識と作品に込めた思いを振り返る絶好の機会です。新作を鑑賞する前に、宮崎駿監督作品をおさらいするお薦めの新書といえる。
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YouTubeで見たときはサブカルを語る痛いおっさんだと思っていたが(でも面白く見ていたり)、ちゃんと資料をあたって妄想ではなく考察になってるので認識を改めた笑
ジブリの裏話がとても興味深く読めて、一作20ページくらいでさらっと書いているがもう10倍くらい読みたいなと思わされるほど引き込まれた。千と千尋のハクは推測ではあるがそんな設定が…確かにありそう…とか。YouTubeもいいけどもっと本を書いて欲しいと思う。
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「アニメはアートか産業か」
芸術と商業主義はしばしば鋭く対立する。
商業化しようとすると、当然客にウケない企画は通りづらいだろうし、リソースが限られているなか作者がこだわったら現場が疲弊する。
自分は「新世紀エヴァンゲリオン」をリアルタイムで観てた世代だが、最後の方の次回予告はエンピツ画だった。きっと間に合ってなかったんだろうな。
最近のトレンドは知らないが、作画を外注したり、デジタル技術を導入したりするのはある意味当然の流れではあるのだろう。
宮崎監督が作りたい映画と、流行とか外部の制約との軋轢の中で苦心する様が描かれていたと思う。ところが富野監督の「逆襲のシャア」に影響された宮崎監督は以降、物語の整合性よりも自分の作りたい物を作る方向にシフトしていき、興業的にも成功を収めるようになったと、岡田氏は推測している。
岡田氏は本書で作家を三つの類型に分けている。
1.やたら自分語りをするアマ。
2.なるべくしないプロ。
3.自分語りを推し進めた結果アマでありながら客が熱狂するのがアーティスト。
宮崎監督は段階を経てプロからアーティストに進化したと岡田氏は捉えており、次回作の「君たちはどう生きるか」に期待を寄せている。
実は自分はポニョ以降のジブリ作品は観ていない。
これを機に観てみたいと思った。
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動画でまあまあ見ている。
本もまあまあ面白い。
アニメは根性でも精神論でも理想でもなく、ひたすら地道な作業で成り立つ。
その土台の雑学や考証がしっかりしているから、宮崎駿は面白いのだ。
「宮崎駿の雑想ノート」という本もあるくらいで、「雑学と妄想」(駿は謙遜した言い方をしているのだろうけれど)。
で、斗司夫も「雑学と妄想」で読み解いていく……。
ただのサブカルパワハラおじさんという面も存分にあるであろう「ぬえ」的人物の、比較的善き本。
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飛行機や乗り物には全く興味がなかったのですが、これから先ジブリ作品を観る時には飛行機に釘付けになりそうです。
ジブリ作品を全て観直したいところですが、兎にも角にもまずは紅の豚。
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集団作業のアニメ製作も,ストーリィや作品起こしは個人に依存する.ジブリという組織が如何に宮崎駿という人の,人による,人のための集団かが判る.アマチュア・プロ・アーティストという区分は面白い視点である.
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最新作『君たちはどう生きるか』の公開迫る!
引退宣言を撤回してまで作られた新作はどんな内容になっているのか?
期待に胸を膨らましながら、まずはこれまでの宮崎駿のジブリ長編全10作を振り返りませんか?通称オタキング、評論家・岡田斗司夫はジブリアニメに何を読むのか?宮崎駿をどう見るのか?豊富な資料と知識から迫るジブリアニメ大解剖。すべてのアニメファン、ジブリファン必見必読の1冊です。
稀代の天才アニメーターは、いかにして国民的作家になったのか。ジブリでの長編監督作全10作品を時系列で読み解くことで、宮崎駿が語ってきたこと、愛したもの、またその変化と成長を分析。各作品ともにテーマを設けて岡田斗司夫が徹底解説します。
「SBCreative」内容紹介より
素直な感想は,「さすが、オタキング」.
少しの違和感のあったところの理由を、違和感なく素直に見たところに発見を、より深い監督の想いを垣間見ることのできる一冊.
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元同業者であり 交流もある岡田さんが読み解くのは
結構真意をついてるんじゃないでしょうか
なるほどな と納得できる解説も
多かったと思います
深読みで意味があるものもあれば
ただただ好きだとか
救いがないから変えちゃったとか
仕事仲間ならではの 考え方が
とても新鮮に感じて面白かったです