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ブラジャーで天下をとった男 ワコール創業者塚本幸一 みんなのレビュー
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紙の本
貫く 「創業」の精神
2024/02/16 07:03
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今年(2024年)に入って、日経平均株価はバブル期に記録した高値を更新する勢いだ。
そんな中、下着メーカー、ワコールの業績がよくない。
低収益店舗の撤退や早期退職の募集などが噂されている。
業績不振の要因はいくつもあるだろうが、女性の嗜好の変化もそのひとつだろう。
ノンフィクション作家北康利氏によるワコール創業者の塚本幸一の評伝、
『ブラジャーで天下をとった男』にあるように、
ワコールが強みとしていた「ブラジャー」そのものが
ユニクロのブラトップとかに押されているのも大きな要因だろう。
そんな厳しい経営環境のなか、この本が2023年6月に上梓されたのは、
ある意味ワコールへの応援ともいっていい。
確かに創業以来、ワコールは順調に拡大していった。
しかし、この本にあるように、実際には倒産の危機に何度も直面している。
そのたびに創業者である塚本幸一や彼を助けるブレーンが
必死の思いでその危機を脱してきたのも事実だ。
1970年代に起こったウーマンリブの運動が活発になった時もそうだ。
世界中で「ノーブラ運動」が巻き起こって、ワコールは苦境に立たされる。
その際には塚本は自身丸坊主になって陣頭指揮したという。
塚本幸一のこの評伝を読むと、
彼が第二次世界大戦中の悲惨なインパール作戦の数少ない生存者で、
そのことが彼の生きざまに強く影響していたことがわかる。
そして、ワコールが成長していく過程には
何人もの優秀な女性従業員がいたことも見逃せない。
不振にあえぐ今こそ、この本に描かれた創業者と先人たちの思いに立ち返り、
ワコールが元気になることを期待している。
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