紙の本
背中を押してくださる本
2023/08/20 07:52
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:飛行白秋男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
どん底の気持ちだからと言って、何もしないわけにはいかぬ。
仕事や家庭や勉強や。
じっとしていれば難が勝手に去ってくれれば良いけれど、そうもいかぬ。
ああ真っ暗だ。
そんな時にこの本はお勧めだ。
短い言葉で、パーンと背中を押してくれる。
だんだん気分が回復してくる。
深刻なんだけどどこか作者のユーモアが潜んでいて、笑顔で『そうだよ』って言ってくれている感じ。
そうなんだ「生きてることが幸せだ!生きてるだけで幸せだ!」
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世の中いろんな人のいろんな悩みが渦巻いている。アドラー心理学研究者の岸見さんが、それらの悩みにどう寄り添って、どのようなアドバイスをされているのか知りたい
#泣きたい日の人生相談
#岸見一郎
23/4/13出版
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
#本好き
#読みたい本
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タイトルが秀逸、、と本屋さんで手に取った本。よくある人生相談とは異なりかなり後ろ向きな(ポジティブではない)回答がめちゃくちゃ新鮮で、じゃあそれがすごく冷たい回答なのかというとそうではないところがまた面白い。本当の優しさ、というようなものを垣間見た。非常に面白く示唆に富む。
・ストレスは現実と理想のギャップから生まれる
・自分を変える努力より、使いこなす
・不安は未来にしかない。今を楽しむ(確かに……
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ーこの世の中で強制できないものが2つあるー
『尊敬』と『愛』。これまで生きてきた中で、私なりに七転八倒しながら、ようやくうすうす気づいていたことが、明確に著者によって断言されたことに厳しさの中に何とも言えない安心感を覚えました。本音を言ってくれる友人にやっと会えた様な、悩みの原因が解明されたかの様な。
どのページも線を引きたくなる言葉がたくさん書かれていました。今を生きる色んな人たちの泣きたい日の想い。どの悩みも自分の悩みとほぼ同じだったことに、驚愕しながらも、またしも、この事で悩んでいるのは私ひとりじゃ無かったんだという安心感。
人が持つ普遍的な悩み。今分かった気になっても
また泣きたい日が来る。そう遠くないであろうその時のために大切に取っておこうと思える本でした。
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内容が少し難しく分かりづらいところもあった。
けれど、中には勉強になることも書かれていたので、私の読解力がなかったのかもしれない。
もう少し年齢を重ねたら、もう一度読みたい本。
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GW帰省の新幹線の中で読もうと、乗車前に寄った丸善で購入。ただ、移動中はmediumを読んでいたため、本書を読んだのは結局帰宅後。何のために買ったのやら。
アドラー関連の著作の多い岸見一郎さんの人生指南本。30個の相談内容に回答していくスタイル。ポジティブに何でも克服できると説くのではない「後ろ向きの人生論」ということだが、悩みに対して行動を要求するなかなかストロングスタイル。甘えを許してくれなくて厳しい。
でも、これまでを振り返って、自分の生活がマシになったなと思えたときって、ツラくてもちゃんと行動したとき。そんなこともあって、この本の一つひとつの回答を「なるほど」と思いながら読んでた。
心に余裕がないからといって必要な決断をしない人は、自分の人生を生きていないのです。(p.121)
悩むのをやめた時、決断しなければならないのです。(p.197)
悩み続けるのではなく、自分にできることから取りかかる決断をして、とにかくやってみる。そうすることで、物事は変化していくし、私たちは自分の人生を生きることができる。なんという骨太な人生論だろうか。
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アドラー心理学の岸見一郎さんの人生相談
Q&A形式で書かれてサラッと読める本です。
なるほどなぁと思うものがあり、いくつかはメモを取りました。
服用回数というワードは初めてで、そうやって減薬する方法もありだと思いました。
メンタルでも「鋼のメンタルを」と言う人もいる中、普通メンタルは強くないから…と説いていらしてその導き方もとても素敵でした。
アドラーや様々な哲学者の言葉を例により理解し易く刺さるように説いているので年齢問わず活用できると思います。
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アドラーをはじめ、さまざまな文献をあげて、
悩みに回答している。
筆者の似顔絵がひとつずつに描かれていて、
笑ったり、苦言を呈していたり、その顔だけで、
言わんとする雰囲気が伝わる気がした。
「悩む」と「考える」は別だと思う。
どうしたらいいかは、考えるもの。
どうしたらいいかわからなくて、頭の中でどうしようどうしようとグルグルしてるのが、悩んでる状態
だと思う。
よく、悩みには寄り添ってとか、共感が大事という。弱っている時や、とにかく話を聞いて欲しい時にはそれがいいと思う。でも、何とかしたいと思ってる時には、「こうです」とキッパリ言ってくれるほうが、ありがたいと思う。
この本は、そういう部類の本だと思う。
以下、本の中から。
①周りからよく言われなかった経験をしてきたから
自分を好きになれなくなった、というとき。
それは自分を好きにならないと決心してるのだ。
自分についての他者の評価と、自分の価値や本質は別物。褒められたからといって、自分の価値があがるわけではない。そう思ったら他人にどう思われるかなんて気にならなくなる。
②どんな状況でも乗り越えられる強さなんてない。
自分の力が及ぶ範囲外にあることを何とかしようと思ってはいけない。なにが出来て、なにが出来ないか見極めて、必要なら他者の助けを借りる。
③AだからBが出来ない、というのは、本当はBをしたくないだけ。
仕事は人付き合いとは直接関係ない。つまり職場での対人関係が苦手でも仕事はできる。
心に余裕がないからと必要な決断をしない人は、自分の人生を生きていない。
④嫌いという感情は1度きりの関係では起こらない。店員の対応が悪くて気分を害したら、それは嫌いではなく、腹がたったのだ。
嫌いという感情は相手との距離が近いことを意味する。
人を変えることは出来ない。変えるべきは相手でも自分でもなく2人の「関係」。関係を変えるために自分が出来ることをすればいい。
こちらが気を使う必要はなく、きちんと主張する。
⑤友達と知り合いは違う。知り合いを「増やしたい」なら正しい。友達は「増やす」ものでも「作る」ものでもない。コミュニティで知り合った人が後に友達に「なる」ことはある。気づいたら友達に「なっている」のであって、友達を「作る」ためにコミュニティに入るのは動機が不純。
なにかのために友達を選ぶというのは友情ではない。彼氏や彼女を「作る」という人は、その恋愛は純粋なものではない。
⑥怒ったところで相手を変えることは出来ない。
きつく叱ったら相手が行動を改めたと見えるのは、
あなたが変えたのではなく、相手が自分の行動を変える決心をしただけ。
⑦叱られたりほめられたりすると子供は自分に価値があると思えなくなる。
子供には対等に接する。対等の関係であれば、ほめたり叱ったりすることはない。
叱るのは「言葉で言ってもわからない」と思い込んでいる。相手を見下している。
ほめるのも、「できないと思ってたことが出来た」からほめるのであって、子供側からみたら、
出来ないと思われてたんだと馬鹿にされてたと思う。
叱られたからやめる、ほめられたからやる、ではなく自分がしていることの価値は自分で判断するもの。
⑧尊敬と愛だけは強制出来ない。
「私を尊敬しなさい」「私を愛しなさい」と言われても出来ない。相手に好かれようと働きかけをするのは「私を愛しなさい」と言うのと同じ。
⑨ケンカするほど仲がいいということはない。
口論してる時点で愛し合っていない。
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アドラー心理学に基づく一風変わった人生相談。筆者曰く「後ろ向き」とのことだが、現実をあるがままに認め、変えることのできる未来志向の肯定的な回答のように思える。
ちょっと変わった視点からの回答だが示唆に富む。過去をクヨクヨするよりも現実を見つめこれからどうしていくか、考える内容。