紙の本
面白かった。けど
2023/08/09 20:43
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投稿者:あや - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白いし一気読みしたのはしたんだけど、
正直何を伝えたいのかはわからなかった。
物語?話?としては面白かった!
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なにか重大な秘密が隠されている予感…。
特に第一章は、なにもわからないまま次々と事件が起こり、衝撃的に終わりを迎え…。
違和感がつきまとう主人公の日常。
最後にみえた全貌で、ようやく合点がいきました。
ありえないと思うけれど、
血について考えれば考えるほど、
非現実的な感情を抱かずにはおれない自分を感じてしまう…。
1つ、注意点。
私は、血液検査ではもちろん、テレビのニュースに出てくる注射シーンでさえ絶対に目を背けるけど、そういう人には、透析、血管、穿刺、手首、抜血、こういう場面のオンパレードなのでかなりキツイ…。
原稿を読ませてもらったのでなければ、きっとかなり早い段階で挫折していた…。
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【変死事件で暴かれる町の秘密】僕らの通う高校では?法律?が唯一のルールだ。だが、ある変死事件をきっかけにこの奇妙な?常識?が作られた秘密が暴かれる――。
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私には少し難しかったかな。
17年間も街ぐるみで隠し通したり、宗教的な集まりが行われていたり不気味さと不穏な空気が先を読みたい欲求に駆られるような感覚。自分だけが知らないって怖いし、知りたいと思う主人公の気持ちの複雑さも分からなくない。全ての真実が知らされたとき、血縁とは関係のない本人の意思が打ち勝って欲しい、負けるなと応援したくなった。
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主人公の持つ爽やかな真っ当な雰囲気のなか、読み進めるとだんだん不穏な空気になり、引き込まれていく。
鏡沢町には何が起こってるのか、何が隠されてるのか気になって夢中になって読んでしまった。
加害者家族の気持ちもわからないではない気がするけど、行き過ぎ。でも当人たちにしか辛さはわからないんだろうなぁ。
後半はちょっと難しかったけど、考えさられる内容だった。
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異端の街、鏡沢町に住む高齢者はカツテと呼ばれていました。その反対は他の町からの多数の入居者たちです。
鏡沢高校は中高一貫校でクラスは各学年に二クラスづつ。
高校二年生17歳の和泉宏哉(こうや)はクリニックを開業している父の和泉淳と手伝っている母の静香の息子で、人工透析患者で、週に三回、人工透析を自宅クリニックで受けています。
宏哉が透析を受けるときはいつも隣りに同級生の水瀬杏梨(あいり)も一緒に透析を受けていました。
杏梨は、オカルト系の本が好きでよく読みながら透析を受け「魔女狩り」について話したりする少女でした。
宏哉の担任教師の佐瀬は年齢は宏哉の父くらいですが、3年前に鏡沢町にやってきて教師になりました。教師になる前は弁護士だったという経歴の持ち主です。
そして、杏梨がしばらく透析に来なくなり、宏哉は心配をしますが、土砂降りの雨の日、土砂の中から杏梨の遺体が発見されます。
そしてその二週間後、和泉静香が殺人容疑で逮捕されてしまいます。果たしてその真相は…?
ここまでが第一部。
第二部は『魔女の原罪』という少女の手記から始まり、宏哉と静香の弁護を頼まれた佐瀬の交互の語りになります。
宏哉の出生の秘密が明らかになり、途中これはオカルトかとも思いましたが、宏哉と佐瀬が探偵役となって事件の核心に迫るミステリーです。
最後の法廷シーンの宏哉と佐瀬の対決シーンが読まされました。
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2023/05/05リクエスト 11(未)
和泉宏哉(コウヤ)と水瀬杏梨(ミナセアイリ)は高校2年生。
2人は週に3回クリニックで人工透析治療を受けなければならない。生命を維持するために。
その2人の通う高校には校則がなく、入学時に渡された六法を守ればよい。その理由。
第二部は殺人事件が起こってからの話。
ミステリーの謎解きより、加害者家族は被害者ではないのか?という考えと、加害者家族の自助グループによる集団移住などが印象に残る。
一気読み、との、レビューが多いが私はかなり時間がかかった…
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なぜか校内中に仕掛けられている防犯カメラ。ちょっとでも法律に背いた場合は全生徒の前で罪状が明らかにされる。恐ろしい高校だ。
でもよく考えてみたら、学校に通っている内は謹慎で済むが、社会に出たら犯罪になる。
子どもだから謹慎程度で許されるのかもしれないが、犯した罪の程度は大人でも子どもでも同じなんだよなぁ…。
物語は主人公の透析仲間である女子高生が死体となって見つかったところから動き出すのだけど、意外とあっさり容疑者が見つかる。動機には驚かされた。
憎しみでも恨みでもない、血の浄化のための犯行なんて誰が予測できただろうか。
犯罪者の子は犯罪者になると断言はできないが、犯罪者ではない親から生まれた子どもより、犯罪者になりやすい気はしてしまう。実際は知らないが。
そう考えると静香の気持ちも分からないではないのだ。行き過ぎてはいるけども。
犯罪者の家族が暮らしていくのに世間の目が気にならない場所なんて、存在しないのかもしれない。
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一部と二部で見える景色が
ガラッと変わる
そこは、「やるやん」と思った
テーマはしっかりしていて、
透析のこともよく調べているなという印象は持ったけど、
町の設定がイマイチ受け入れられなかったかな
まあ、まあまあです。
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3.5くらい。
主人公宏哉の強さと覚悟に胸を締め付けられる思いだった。
週に3回、人工透析を行う高校2年生の宏哉と杏里。
人工透析やシャントというワードが出てきて、興味深く読ませてもらった。まさかこの透析が物語のポイントになろうとは
二人が通う高校はどんな髪型や服装で来ようとも構わない校則がない風変わりな学校。その一方で法律に主を置かれ学校全体には防犯カメラが至るところに。
学校もおかしいが同じくこの街もおかしい。
街全体が犯罪に怯えている。
オカルトな雰囲気漂う街。
同級生の杏里が血を抜かれ山に埋められる事件が発生。
犯人に宏哉の母親。
血を抜いた動機。宏哉が腎臓疾患ではなかった事実、穢れた血の浄化のために透析をさせられていた事実。衝撃すぎる展開。
同級生の死、母親が犯人、家族からの裏切り、父親も犯罪者であった事実を知った上で、すべてを受け入れ覚悟をもって生きていくと決めた宏哉の姿には胸を締め付けられる思いであった。
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原点回帰的と言わんばかりに法廷絡ませたミステリー小説となっていた。元々五十嵐律人さんのファンであれば大好きな部類だと思う。
なぜか法律が重んじられる高校、対立する街の人々、何かおかしいぞという不穏な空気感が漂う感じは最高だ。
なぜ彼女は亡くなったのか、それを明らかにするために主人公は大一番に打って出る。思いやる気持ちがすれ違いを生む。
今回も一つの法的解釈に苦しみながらも答えを見出す様がとてもスリリングで楽しめた。
次はどんな仕掛けで楽しませてくれるかなぁ。
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作者らしさを存分に感じる作品でした。
魔女など、突飛に感じる要素もある多いので、好みは分かれそうな気はします。
ただ、芯に法律や法律に関する理に適った考察があるので、私は白けたりせずに最後まで楽しめました。次回作も楽しみです。
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主人公の母親は、医療従事者だ。それなのに血液を浄化したところで、なにかが変わるわけでもないことがわからないのかなと思った。血液より、DNAでは?と。
そういえば、007シリーズにDNAを入れ替えて、別の人種に変わるという悪役がいたのを思い出した。現実にはない技術ではあったが。
加害者家族というだけでなく、人はどうしようもない苦しみを感じると、カルト的なものに救いを求めてしまうものなのだと思う。
これまで、世間を騒がせた事件の犯人の家族は、悲しい結末を迎えている人がいる。
子供の頃、近所にいた子を思い出した。父親が⚪︎人で服役中と聞いた。
昭和の田舎町のこと、嘸かし生きづらかったに違いない。
母親と共に、苦しみながらも強く生きていたのを覚えている。
決して犯罪者にはならなかった。普通に接していた人もいたから。
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「魔女」と聞いてオカルト的なものかと思いきやきちんと「人間がこわい系」の小説で面白かったです。
漂流都市のような、この街は何かがおかしい系が好きな私にはたまらなく面白かったです。
以下ネタバレです。
過疎のニュータウン鏡沢町に転入してきた大量の子育て世代は、みな「犯罪加害者の配偶者と子ども」だった。(かがいしゃ、かがみざわ、で掛けているのでしょうか)
町の元々の住人たちが転入組を忌み嫌う理由もすっきりとわかる。
加害者家族たちは、犯罪者の子どもが犯罪者とならないように、法律を遵守する異様な学園を作り出す。
タイトルの魔女の原罪とは、魔女は生まれながの罪があったのか(犯罪者の子どもはどんな環境で育ててもまた犯罪を犯すのか)という住民たちのテーマからです。
血を入れ替えることで、犯罪者の遺伝子(魔女の原罪)が取り除けると思った主人公の母親が、主人公と、犯罪者の子どもではない別の女の子の血を、透析治療と称して入れ替えることを試みた結果、女の子が死亡してしまう。
犯罪加害者の息子と知らずに育った主人公が、町と自分の生い立ち、母親の動機に気づくまでの過程が面白く一気に読んでしまいました
法学部出身なので、担任でもある弁護士の先生の法律解説や、刑事裁判パートも違和感なく読み進められましたが、まったくの初見だと少し難しく感じるのかな…?
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★3.5
医療×法廷ミステリ
そこに魔女狩り、閉鎖的村社会の掟をエッセンス
何も問題行動起こしてないなら、親は子を信用しようよ…とため息つきたくなる展開。
最近読了した、うさぎの町の殺人と重なる点も。