紙の本
評判に違わず面白い!
2023/12/12 11:12
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
評判に違わず、題材も展開も平凡に見えて、斬新で、テーマは深い。非常に面白かった。
人が自分の一側面だけを見せるネットの世界や就職活動において、見る側は、その人の全体をどれだけ分かっているのか、われわれは何を見て人を判断している(してきた)のか、考えさせられる。
主人公は就活生だが、単なる若者のミステリーになっていないところがすごい。
紙の本
ラストまで面白い
2023/06/24 10:42
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投稿者:みるちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
文庫になるのを待ってた作品。やっぱり面白かった。私好みの二転三転するストーリーでラストまでずっと良かった。
紙の本
人間に対する希望を与えるストーリー
2024/04/06 08:17
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
比較的シンプルなだけに騙されているのではないかと疑い続けて読まされます。でもこの本は、だまされるとか意外なストーリー、それはどうでもよくて、人間に対する希望を与えてくれるストーリーに思いました。前半で早々に犯人が明かされ、後半はどんな展開なのかと思いきや、いきなり意外な展開に!人事担当への採用の極意に関するインタビュー、月の裏側に関する話など、本題と少し外れた話も深くて。この波多野って本当いいやつだなぁと思ったりして、心地よい読書でした!
紙の本
本書は多様なテーマに挑んだ傑作だと思います
2024/03/10 23:15
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投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある就活で最終選考に残った6人に課された最終課題は、グループディスカッションで「内定に相応しい人物を一人選ぶ」というもの。議論の最中に、各々の汚点を暴いた告発文が届く。一体誰の仕業なのか、そして内定者に誰が選ばれるのかをサスペンス仕立てで描く。逆転に次ぐ逆転にあっという間に読了。人の裏表を描くとともに、就活の欺瞞を活写。さらに一人の成長物語にも仕上がっており、とても面白かったです。本書は多様なテーマに挑んだ傑作だと思います。
「自分の長所・短所は何か」「大学で何を成したか」等の問いに、臆面もなく針小棒大に答える。この繰り返しに疲れ果て、最初に内定を出してくれた会社に就職しました。それにしても正直に話した会社からは落とされ、脚色をして話した会社からは内定通知を貰うという欺瞞に憔悴するとは、まだ当時は純粋だったなぁと、本書を読んで思い出しました。本書は就活の核心を見事に描いた作品と思います。
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さすが、本屋大賞ノミネート作品。自分の想像を「超越」した面白さだった。
自分も3年前まで就職活動をしてたため当時のことを思い出し、少し懐かしさを感じました。
2011年のスピラリンクス最終選考時のエピソードと最後に残ったものが選考に落ちたものに対してインタビューを行う現代編とに別れ交錯していく。
まずスピラリンクスに受かったのは主人公の波多野ではなく嶌。インタビューをしていたのも同じく嶌であった。そして2011年の主人公である波多野は亡くなっていたのがショックだった。そして告発文書により明かさせる彼らの隠したい過去は衝撃でインタビューでも、反省していていないのかなというスタンスに見えたのが腹が立ったが友人達の告白によりまさかの真実が明らかになるところがとても面白かったです。読み終わるとこの6人のことが好きになるというのがこの作品の醍醐味であり面白さだと思いました。
「人を見る」と言う事は少なからず自分の中にある偏見を自覚する必要があり間違えることも多い、それにより人生を狂わせてしまう危険性もある。そのことを自覚し人を評価していくことが重要なのだと思った。
この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
波多野祥吾:梶原岳人
嶌衣織:種崎敦美
九賀蒼太:上村裕翔
袴田亮:武内駿輔
矢代つばさ:中島由貴
森久保公彦:古川慎
鴻上達章:江原正士
波多野芳恵:古賀葵
荒木祐平:畠中祐
里中多江:櫻川めぐ
清水孝明:小林裕介
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とってもイケてるグループのウソのウソのお話.
終わりの方の腹黒大魔王のエピソードが結構好きかな.少し重荷に感じていたんだけど,きっとこれでなんとなくほっとして,だから「好きだったよ」と軽く言えたんじゃないのかな.最後の面接でのまとめ方もいい,良作でした.
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騙されないぞ!と身構えて読んだけど、えっ?っ何回もなり、真相が早く知りたくて一気読み!
就職活動、今思い出しても辛い日々だった。
もうあんな思い2度としたくない。
不採用なら、全人格を否定されたような気になる。
そんな人生でも特殊で異様な期間を思い出させてもらい、いかに就職採用試験が難しいか、考えさせられた。
人は多面体で、その人がどんな違う側面の顔を持ってるかはわからない。
意外な一面を見て、勝手に裏切られた気になったり、逆にギャップ萌えしたり。
本心はどうかわからない。
人はいくらでも上手く嘘をつける。
完全に善人もいなければ、完全に悪人もいない。
わかってはいるつもりだけど、ついつい一面だけを見て人を評価しがちになる。
それでも人を信じたいよなぁと最後の最後に思わせてもらえてよかったな。
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ありそうでなかったテーマで未熟な人の深層心理を取り扱う。
就活という奇妙なイベントを少し風刺的にも捉えていて面白かった。
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非常に良くできた物語だった。
人が一番取り繕う就活というテーマで
次々とそれぞれの過去が明らかになる。
最終選考に残った6人の中から内定者を一人だけ選ぶという最終課題はなかなか酷だと感じたが
その課題を通して明らかになる人の醜さ、
特殊な状況下で得た一つの情報だけで
一気に心象が変化してしまう幼稚さ、
有り得ないのにリアルなところがまた惹き込まれる。
事件のその後を読むことによってしっかり伏線も回収される。
久しぶりにゆっくりじっくり読んだ一冊。
349ページ(文庫)
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様々な伏線がはられていて、最後の最後まで展開が読めなかった。自分も謎解きしながら読み進めて、楽しめた。就活だけではなく現代社会で起こり得る出来事で為になる。
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男女6人の就活の話。
「学生はいい会社に入るために嘘八百を並べる
一方の人事だって会社の悪い面は説明せずに
嘘に嘘を重ねて学生をほいほい学生を引き寄せる」
実際に自分が就活していたときを思い出した。
サークルのリーダーをやっていたと豪していたり、
バイトリーダーをやっていたりとみんな嘘を並べていたのを思い出す。
たった数分の面接で相手の本質を見抜くのは不可だなあと思う一方、それでも採用しなくては行けない側はどのように人を選考していくべきなのか、考えさせられた。
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面白くて1日で読了しました、、
もちろんミステリーとしてすごく面白いのですが、誰もが月のように表側と裏側を抱えてること。就職活動は表側ゲームであり、本質を見抜くことは不可能であること。それでもこのゲームを続けていかざるを得ないこと。裏側部分は見出しだけで全てを判断できないこと、裏側ゆえに表側を簡単に否定できないこと。
この辺が就活を題材にした作品だからこそ炙り出せれていて面白いと感じたのだと思います。
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めちゃくちゃ面白かった!!!!
こちらも昨日に引き続き一気読み。
就活の割に合わないシステムをこれでもかと提示している。
読み手側でさえ六人の印象がめまぐるしく変わるのに、それをたった数回しか会ったことのない他人が、しかも面接といういかに嘘を本当に見せるかどうかの場面で、彼らの本質を見抜けるはずがない。
人が人を裁くためには法律と資格があるのに、人の将来を決める就活には正しいマニュアルや資格も一切ないなんて不思議だね。
本当に面白かった……!今年のベスト入りです。
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最初から最後まで全然油断できない作品だった
何度もえっ!と思わされその度に前のページに戻ったりして、読み終わった後もすぐにもう一度読み直したくなる2度読み必須の作品でした
めっちゃおすすめの本です
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人や物事に対する一面的な見方や評価は、どれほど気を付けようとしても、そこから脱することはできないし、人が人に評価を下すことなんて、本質的にはできるものではない。けれども便宜上、そうやって生きていくしかないから、時に人生は運次第としか言いようのない局面を絶えず繰り返すことになる。