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本を題材としたファンタジー小説。全5話の連作短編。普段はあまりファンタジーは読まないこともあり、第1話、第2話あたりはあまり本を繰る手が進まなかった。
読み進めていくと、なぜ本の呪いがかけられているのか、それを解くための方法はなにか、「ひるね」とは何者か、という様々な謎を解く感覚が出てきて、ミステリと同じような感覚で読めるようになった。
本作のコアとなる「本の呪い」は盗んだものにかけられる呪いではあるが、ある意味で「御倉家」にかかってしまった呪いとも言える。本嫌いである主人公・深冬は、物語の世界に入り込んで、呪いを解除しようと奮闘する中で、物語の良さを再確認し、本を好きな気持ちを取り返す。最終話と第一話のつながりを想像させる展開は結構好きだなと思った。
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めちゃくちゃ面白かったです。
久しぶりに物語(SF)チックなものを読みたいと思っていて、たまたま目に入って購入しました。
現実から離れているからこその面白さと没入感が堪らなかったです。また、本というだけでなく、人間として大事なものに少し気がつけた気がします。
本書にもあるように、本が自分のとこにやってくるということを自ら体感しました。
今後も本を好きでいようと思えた1冊でした。
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アニメーションを見ているようで
想像力を全開にしないと追いついていけないので
なんか…消耗したわ…
深緑氏の作品といえば
「戦場のコックたち」のような
映画にすればヒューマンアカデミー賞に輝く部門だと思っていたけれど
今回はまったくカラーが違う
ファンタジーアニメーションだ
しかもまったく展開の読めないもので
よくこんなブック・カースなんてものを考えついたと思う
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面白かった。
主人公の性格、最初は可愛げないなと思うのだけど
どうしてそうなったかが分かってくると気にならなくなる。
長さの割に、何だか物足りなくて
もっと読みたかったとなる物語だった。
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本を蒐集する事に意味はあるのか?
集めてどうするのか?
何処に置いておくの?
など、色んな人に聞かれます。
本を集める事に意味はない、けど自分が読んだ本が本棚に自分の並べたい順番に並んでいるのに幸せを感じるだけなんです。
そんなんで、私は家を建てる時に本棚の部屋にはとてもこだわりました。
本作を読み、私が読んだ本を自分の子供に読ませたり、本棚に対して神経を使う事がないように生きて欲しいと思いました。
本の町、読長町に住み書物の蒐集家を曽祖父に持つ主人公の御倉深冬
蒐集家の祖父は御倉館という書庫を建て、今では深冬の父が管理をしている。
そんな、本のサラブレッドのような深冬は本が嫌い?
父が管理をしている御倉館には盗難防止のとあるシステム『ブックカース』?が仕掛けてある!!
本嫌いの主人公による本の物語が今始まる!
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世界観はとても面白かったのですが、終始情けない大人にイライラさせられて、折角の世界観を楽しみきれませんでした。
「本の世界に没入する」という本好きにとって夢のようなギミックが素敵ですし、それこそが目当てだったのですが、肝心の内容よりも登場人物の良くないところに感情が揺れてしました。
心に余裕がある時ならば、気にせず面白く読める作品だと思います。
ただ、ラストスパートは圧巻です。最後がとても良いのです。作者さんの代表作であり、人気作品なんだろうな、と感じる魅力がありました!
読んだ時の自分に合わなかっただけなのかもしれません。
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"トマソン"風の鉄扉、と書かれていたところで、トマソンは通じるのかしらと気になりました。あのトマソンのことなんだろう、と思いつつ。
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事前情報なしに読んだら思いがけずファンタジーでびっくり。それでも本の中の物語に入り込んでいくのってワクワクする〜✨
しかもそれが5話ともジャンルの違う物語で飽きもこず、また物語の中の物語だけでなく、本編もしっかりと最後まで楽しめた。
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久しぶりのファンタジー。中学生の娘にもぜひ読んで欲しい。でも深冬ちゃんは読書を強要されて嫌いになったので、私もやりすぎないようにしようと思います。いろんな怖いこともあったけど、本の世界に触れて、少しだけ本が好きになってよかった。本を読む楽しみを私も深冬ちゃんと真白ちゃんと一緒に体験できた気がしました。
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本の蒐集家で名家でもある曽祖父の本が盗まれたことで始まる呪いを解除すべく走り回ることになった本嫌いの高校生の物語。
ファンタジーだね
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一応最後まで読めるのだけれど、謎が足りないのと腑に落ちないのが物足りない。キャラも弱い。
文体はさばさばして読みやすい。
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本をめぐる冒険ファンタジー。
子どもの頃にワクワクした、物語の世界に入っていく感覚を思い出すようなお話だった。
内容が盛りだくさんで、想像の力でグッと集中する前に次の場面に行ってしまう感覚があった。
ブック・カースの世界でもっと深く没入するファンタジーとか、神ではない何者かの存在をもっと怖くしたホラーとか、御倉家に焦点を当てた人間ドラマとか、色んなパターンで単独で読んでみたい。
もっと知りたい、と思わされているのは確かだ。
これは呪いの話ではあるけれど、物語を愛している人の話でもあって、最後はちょっとウルっとした。真白ともひるね叔母とも、ずっと一緒にいられたらいい。
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説明難しいんだけど、本の呪い(ブック・カース)がテーマのファンタジー。本の蒐集家系で、何十万冊の本が集まる御倉館の継承者、本嫌い高校生の深冬が巻込まれる想像力豊かな物語世界。門戸を閉ざした御倉館から本が盗み出されるとブック・カース発動、その物語世界どおりに、町と町民が変幻、犯人は狐にされ街から逃げ出せず、主人公と謎の少女ましろが追い詰めていく。このルーチンが徐々に物語を動かし、大きな奔流となり語られる真実は何か。深緑さん作品の懐の深さが活かされ素晴らしい。本を読むのが好きな若い人に強くおすすめしたい。
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絵本に出来そうな 冒険ファンタジー
最初は それほど引き込まれなかったけど
読むほどに スリル感が増してきて
面白くなってきた!
主人公の心の成長と
これからの 未来も面白くなりそうな。。。
そんな終わり方だなぁと
( 不思議な部分は残しつつ)
アニメ化したら
面白そうだし
見てみたいと思った
たまには 童心にかえって
こんなファンタジーを読むのも
いいものだ
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ファンタジーはそこまで好んで読まないけどこれは引き込まれた。映像が浮かぶような描写。
本好きのための本の本