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映画鑑賞後に読了。
映画では描かれていなかった詳細があって、さらに深くまで理解できたと思う。
物事、人物などあらゆるものには多面性があるのに、みんな自分から見える一面にしか気が付かない。
それぞれが誰かの【怪物】だったけど、あえて共通の【怪物】を出すのであれば、『空気』かなと。
空気を読むという、日本人らしい文化のせいで悲劇が大きくなった。
映画を観た人、本を読んだ人が少しでも増えたら良いなと思う話。
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映画を観る前に、ノベライズ版を読んだ。
途中までの登場人物それぞれの視点による場面の食い違いが面白かったが、ラストはなんともモヤモヤとした終わり方。
校長の伏見の心情や思考が読み取れない。
「怪物」の正体は、読み手によって変わってくると思う。
私の場合は、「感情」によって人は化け物になってしまうと感じた。
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映画の予告を見て興味を持ち、この本を読みましたが、あっという間にに読み終えてしまいました。
ちょうど思春期にさしかかり、親も先生にも計り知れない子供たちの世界
一つの出来事が大人たちそれぞれの
目線によってこうも違うんだなぁともどかしさを感じ
学校の先生やそのほかまわりの大人たちにも
今の世の中を見るような不誠実さを感じ
なんとも言えない感じがしました。
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映画館で観た感触を忘れないうちに、と読了。映像でしか伝えられないことはあるだろうけど、細かいところがノベライズ版で腑に落ちた感があった。あるできごとをそれぞれの当事者から見るとこんなに違う、ということが前提になってるけど、そこを演じ分けた役者さんに感心した。
いじめ、虐待、モンスターペアレント、性的マイノリティ、、、と盛りだくさんの問題が描かれる。タイトルの「怪物」、もしくはキャッチの「怪物だーれだ」は、誰かひとりではなく誰もが怪物になり得るのだよ、といっているのだろう。
ノベライズ版のラストは、映画とは少しニュアンスが異なり、安心感があった。
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映画ノベライズ、意外と初めてかもしれない。
「怪物だーれだ?」
っていう予告がちょっと怖いから是枝さんってそんな感じやっけ?って思いつつノベライズに手が伸びる。
さすがと言っていいレベルの是枝ワールド。
脚本の坂元裕二さんもこの答えを出さない雰囲気がすごくぽいわーってなりながら読みました。
私の中の怪物って、どこにいるかな?
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追い込みたくない、けれど言っている側から急かす自分がいる。
理想と現実、もっとじっくり。と思いながらも瞬間は何度も過ぎていき1日が終わる。
人間が良くも悪くも全面に現れた物語だと思いました。
人間の今、これから先。ものすごく速いスピードで動く時間。立ち止まり、考える。こと行為をどれだけ自分が大事にできるのだろうか。
ストップをかけて向き合うことができるのだろうか。
深く深く考えました。
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・当たり前のことであるが、同じ出来事でもその人が持つ思考によって捉え方は変わる。
内面的なところをどこまで想定ができるか。
それぞれの立場からの物語が描かれていて面白かった。
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ある日、急遽翌日に映画「怪物」を観ることになった。レビューより、小説を読まないと結末がわかりにくいという話があったので、急いで購入し、人生初1日(というより3時間程度)で小説を読破し、そのまま映画館へ。知人も言っていた通り、確かに読みやすいことが助かった。
全3章というシンプルな構成で、様々な立場の視点で描かれているが、章ごとに1人の視点というわけではない。
「かいぶつ、だ〜れだ?」というフレーズがこの話のテーマだが、怪物が多過ぎる…。
序盤は、永山瑛太演じる教師保利の異常性が際立つが、視点を変えるだけで、物語は全く違って見える。我々はいかに思い込みや固定観念、これがあたり前だと塗り固められた中で生きていると痛感した。物事の側面を見る習慣が必要だと思う。
あたり前が多様化しているので、このフレーズは教育現場において今後避けた方がいいのかもしれない。
物事を穏便に済ませる風潮、保護者の要求の高さ、LGBTQといった現代の教育現場が抱える苦労や困難を見事に切っており、小説にしかり、映画にしかり、教員はぜひ触れた方がいいと思う。
ちなみに、映画はカンヌで脚本賞を受賞しただけのことはあるなと感じたが、レビュー通り、小説を読んでいないと、話が断片的でよくわからない。
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映画後に読んだ。映画だけでは分からないことや漠然としていたことが、読むことでヒントになったり、さらに考える材料になったりした。いろいろな事象が重なると、その間を自分の価値観で結んでしまって事実化することがあるのかなと感じた。分かりたいと寄り添うことで分かることもあるけれど、ある一定の部分を過ぎると分かることは限界があるということなのかな。映画でもだけれど、校長先生の心の本音の部分は私には分からないことが多かったかも。
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読んでいる最中は不気味さがあって、読み終えた後はじんわりとした切なさを残す本だった。
タイトルの「怪物」というのは何を指しているのか、という部分に関しては、うまく言語化しきれてないが、
・同調圧力などの社会がつくった見えない息苦しさ
・ひとりの人物の多面性(早織から見た校長と湊から見た校長は全く見え方が異なり、前者は「怪物」じみている)
・何気なくとった行動の暴力性(湊が保利先生にとった行動や大翔たちのいじめ)
など、色んな意味合いが含まれているのかなぁと思った。
売り出し方がホラーチックなので、テーマとあってない気がするのが残念。
最後、湊と依里のふたりは死んでしまったのか、生きてるのか。私は死んでしまったのかなと捉えたけど、できることなら生きて幸せでいてほしい。
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明確な結末や、その後のエピソードまで欲しいタイプの私にはちょいモヤっとな終わり方(笑)
読者に結末を委ねるタイプ?
想像したり考察が上手な方は好きそう!
とはいえ、自分で考察は出来ないけど
調べて納得する行為は好きなのでおもろしかった。映画も見たい。
誰しもが加害者(怪物)になり得ると言うお話。
考えさせられた。
これから何かあっても、自分が被害者だと思いすぎない様にしようと思いました、、、
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映画前に冒頭だけ読んで映画を観た後
もっと知りたいと思って読んだ。
母目線の湊の行動を湊目線で読み返してみた。
結局校長の心情は未だにわからないまま。
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"二人は未知の世界へと向かっていった。"
色んな社会情勢を巻き込んだ小説だと思いました。
映画を見る前に読んでおこうと思い、読み進めたのですがあっという間に読めてしまい、面白かったです。
良い意味でも、悪い意味でも、展開を最後まで見せずに「犯人が誰なのか?」を明かさずにストーリが進行していて、視聴者が飽きないように "映画らしい内容"だと思いました。
ただ、組み込まれいるキーワードには、いじめ、モンスターペアレント、家庭内暴力、学校内の不正...など昨今の社会情勢を盛り込んで、そこに一石を投じたい意思と、最後に少年への明るい希望を盛り込んでいる。
そんなことが読み取れる素晴らしい小説でした。
これから映画を見るのが楽しみです。
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私にはノベライズをナメているふしがあります。でも、ノベライズにももちろん良いところがある。映画を小説化しているのだからそのまんまの話なのは当たり前。映画を観て腑に落ちなかったシーンを思いっきり解説してくれます。
是枝監督作品はなんとなく鼻について、今まで世間で評価されるほどには好きになれなかったけれど、本作はすごく好きでした。予告編を観て子どもを想う母親vsイカれた教師を想像していた自分の浅はかさを思い知らされる。
少しだけ気になっていたシーンもこれを読めばスッキリ。だけど、スッキリすると不思議と余韻は薄くなる。映画を観てからこのノベライズを読むのがオススメです。
映画の感想はこちら→https://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/575c4c38a729240c74e78fd04c5a106a
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またいい本と出会ってしまった。。
面白くてあっという間に読み終えました。
純粋で良い子だった湊と依里は、社会や大人たちの影響で正直になれなかったんだね、、。
展開がどんどん想像を超えていって、どんどん面白くなっていきました。
そして、最後は感動した。