紙の本
これはおもしろい
2024/03/06 10:58
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投稿者:Jung - この投稿者のレビュー一覧を見る
実におもしろいストーリーでした。あっという間に読めちゃいました。映画にもなってますので、是非観てみたいところです。
紙の本
怪物が棲むこころ
2023/05/20 10:48
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
この物語で、何を描きたかったのかを考えながら、そして振り返る。主な登場人物たちの思いは、それぞれ自分を中心に生じるのだが、それは当然のことだ。ただその思いが、伝えたい相手に伝えられないか、伝えてよいのかわからないのか、もどかしい状況がある。怪物は心の中に棲んでいる。それから逃れようと、多くの人がもがき苦しんでいた。
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観たい映画のノベライズだったので思わず購入した。
ネタバレになるので書かないがそういうことかと少しガッカリした。3.1
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Amazonの紹介より
怪物”とは一体だれなのか。その正体とは……!?
日本を代表するストーリーテラー・坂元裕二(脚本/『花束みたいな恋をした』)と映像作家・是枝裕和(監督/『万引き家族』)が初めてタッグを組んで描いた圧巻の人間ドラマ、映画『怪物』。
いよいよ6月2日(金)に劇場公開されます。
それに先駆けて、完全ノベライズ版が登場。
坂元×是枝の“物語”を存分に小説で味わうことができます。
映画予告編から、気になっていたので、映画より先にノベライズ版を読んでみました。
先に書いときますが、スッキリとした気持ちにはなりません。「え?ここで終わり?」という結末なので、何ともモヤモヤ感の残る余韻でした。
「怪物」という正体も、はっきり明言せず、なんとなく・・かな?といった感じなので、ちょっと腑に落ちない気持ちになりました。
題名や予告編から察するにゾクゾクとした恐怖モノかと思いましたが、群像劇でイジメを皮切りにそれぞれの心情が交錯する物語に色んな感情が渦巻きました。
最初は子供の母親、次は先生、子供など章ごとに視点が変わっていきます。なので、同じ出来事でも、視点によって相手に対する印象が変わる面白さがありました。
様々な「嘘」によって、終始歯車が噛み合わない展開にもどかしさ・やるせなさを感じました。
特に先生が可哀想と思ってしまいました。母親の視点では悪い印象だったのに、先生本人のパートでは印象がガラッと変わり、悲劇の主人公といったポジションになり、しまいには・・となることに、切なすぎると思いました。
子供を想う母親、生徒のために奔走する先生、世間体を気にする学校、そして子供の気持ち。同じ出来事なのに、三者三様、それぞれのパートによって、印象が全然違うので、理解すること、理解させることの難しさを感じました。
咄嗟の判断が、色々な誤解を招き、そして事態を悪化させていく。この作品では、パートが変わっていくうちに、見えなかった真実が明らかになるのですが、結果的に「怪物」の正体は、ハッキリとは描かれていません。なので、個人的な解釈で書こうと思います。
心に潜む「怪物」。それは誰しも潜んでいるかと思います。
自分を守るために発した一言が、周囲の人生をも狂わせるかもしれません。周囲から変な人と思われているかもしれませんが、本人にとっては、至って正常化もしれません。
お互いが、どう共存し、どう理解していくのか。しっかりと話し合わないといけないなと感じました。
周囲の情報だけで、その人を印象付けるのではなく、しっかりと本人と向き合っていかないといけないとも思いました。
結局、結末は中途半端な終わり方のような印象でしたが、この先、それぞれの登場人物が、良い方向へ向かうことを願いたいです。
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起こっている出来事は同じなのに、母親、教師、子供と視点を変えて見ると、それぞれの事実は全く異なっている。子供の奇行には本人なりの意味があり、それを周りの大人が誤った解釈で事を大きくしてしまったような。面白くないわけじゃないんだけど、そもそも怪物って?よく分からなかった。
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読みやすかったし、先が気になり一気に読んだ。
希望がありそうな雰囲気の終わり方…ではあったけど、状況を考えるとそれは難しい気がする。
起こっている出来事を理解しようと努めていた保科先生が可哀想だった。報われてほしい。
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映画で監督脚本音楽、そして出演者、ものすごく話題の作品と聞いて、期待して購入。
たくさんと視点で書かれているけど最後まとまりがなく、え?これで終わり?な感じです。
映画を見るつもりにもならなかったし、人におすすめもしません。
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ノベライズなので、ビジュアルをイメージしやすく、描写も直接的なので読みやすく、そういったことも相まって素直に面白いと感じました。
是枝監督のインタビューによれば、ラストシーンの編集には試行錯誤や工夫があったようで、確かに、最後のオチの出来が読後(というか鑑賞後)の印象に影響するなあと。
しかし、散りばめられた”怪物”的要素の一つがそこにもあった、というのは読んでいて驚きましたし、今の時代に旬なテーマではあるけれどなかなか切れ味があります。
さてさて、映画を観にいかないまでも配信されたら観てみたいものです。坂本龍一の音楽も!
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最初から引き込まれたけど、なーんだ、結局それだけか
って安直な感じで終わってしまった
段々伏線回収されてくのが面白かったけど、それにしても保利セン、いくら無実とはいえ受け答え下手すぎるだろ、、、と思ったり、、
伏見がイカれてるのも、湊と依里とも関係なさそうだったし、、、
豚の脳という言葉の面白さから買ったけど結局ここは重大なキーワードではなかった感じ
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もっと簡単な話かと思ってたら問題は深いところにあって、いろんな人の視点で真実は変わるよね、という話
タイトルと「かいぶつだ〜れだ?」でホラーかと身構えてたけど全然そんなことはない、しいて言えば校長が恐ろしい 結局校長はどうなのか明らかにならないし、何一つ問題は解決していない気もするけど是枝作品ってこんな感じで終わりがち
しっかりと結末を提示してほしいタイプの人はちょっと苦手かも?ジャンル的には問題提起、社会派、人間ドラマ
映画観たらまた感想変わりそう
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一気に読みおわり。完璧な終わり方は ないよなぁ〜というのが 正直な感想。映画だからか なんとなく映像が浮かんでしまって 映画を見て 答え合わせかな?
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序盤は、なんだか胸糞の悪い感じで終わるのかな?とモヤモヤしながら読み進めました。が、章によって立場が変わり、登場人物それぞれの思いを、知ることができたことで、理解できなかった言動が理解できたりと、スッキリしていきました。
本人の思いと周りの捉え方が、これほど捻れてしまうこともあるんだ、と驚きましたが、特に子どもたちの世界は大人が介入しきれない部分が多く、大人は大きな勘違いをして接していることもあるんだろうな、と考えさせられました。
評価イマイチですが私は面白かったです!
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↓映画鑑賞前 ★2
一言で表すと期待値が高すぎた。
坂元裕二脚本だと『カルテット』の絶妙に不穏な感じで話が進んでいくのが好きだった。本作でもそれを思わせるような話の進め方だったが、その進め方がテーマとマッチしていないように感じた。映画だと面白くなるのか…?
読み終わってもタイトルもしっくり来なかった。
広げなくてもいい風呂敷を広げて宙ぶらりん、という感じ。
怪物やら豚の脳やら、強い言葉で客引きすんなと言いたくなった。
この本を読んで、古代遺跡で石が均等に並んでいるのを発見した研究者たちがかつてその場所で何らかの儀式が行われていたのかと考えたが、実は子どもの遊び場だった、というような話を思い出した。
↓映画鑑賞後 ★2から★3に変更
映画で見るとかなり評価が上方修正された。やはりノベライズはノベライズでしかなく単体での評価は無理があるんだなと思ったし、このような文章からああいった映像を起こせるのは、映画監督ってすごいんだなと素直に思わされた。
鑑賞前には、先に2人の関係を示したうえで徐々に周囲との齟齬が生まれていく様子を描いた方が良かったのでは?と思ったが、鑑賞後にそれだと"映画的"にはならないなーと思った。
映画を見たあとに情報を補完するためだったら、この本はきっちりと仕事を果たしていると思う。
早急な評価を反省するとともに、なんで映画公開より先にこの本発売したんだろうと疑問には思った。
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全体的によくわからなかった!
そんなに深刻?
暗い感じで進んでいくけど、うーん〜
言葉のインパクトだけ強い!
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ひとつの視点で物事を決めつけることが、いかに危険かを感じさせる作品でした。
親の視点では学校側に怒りしか湧きませんでした。
教師の視点では、人のもどかしさと弱さを感じました。
学校の視点では、巻き込まれる不安から自分の生活を守る気持ちも理解できました。
子どもの視点からは、全く想像のつかない世界が見えていました。
自分がどの立場に1番共感を覚えるかで、この本の受け取り方は違うのだと思います。
ですが、すべての事象はさまざまな人のさまざまな視点、考え、思いから成り立っている。
何が悪で何が正義かは人それぞれ。
だから、相手の考えを思いを、汲み取る努力をしなければ、争いは無くならないのだと改めて思った作品でした。