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壊せない人間関係、でも自分の言いたいことは伝えたい、そんな複雑な現代社会の中でも毒は吐きたい。できればエレガントに!
そんな本かと思っていたけれど、ちょっと内容は思ってたのと違ったかな。
ひたすら京都礼賛。イケズを京都に学びましょう、的な。
いや掴みはそこだけど後半は脳科学的??なところと結びつけてなにやらもっと実践的な・・・と期待したけれど結局そこで終わった。
残念。
江戸っ子であるということをやたらと卑下しているようだけれど、江戸っ子にコンプレックスを感じているのか?
いやでも過去帳たどれるほどの生粋の江戸っ子と繰り返しているあたりにそこはかとなく江戸っ子のプライドが見え隠れしてるけど。江戸っ子がそれなら他の地域の人はどうすれば・・とか思っちゃうけど。
『京都の上手なイケズは、(言われた方が)棺桶に入る時に気づくレベル』
というのはうまいことをいうなと思った。
あと「京都のイケズ」と「火事と喧嘩は江戸の華」との対比を地理的歴史的に考察しているのはなかなか興味深かった。
で結局読み終えての一番の感想は、
「京都人てめんどくさそう」
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なるほどなぁ‥と思うことが沢山あるのに、読者の評価が低いのに驚く。私も 関東人なので中野さんのように 京都ことばの言い回しに憧れるのはすごくわかる。人から言われて不快と思ったことや、されて嫌だったことを相手に伝える時に上手く伝えられない。ストレートに言うと相手を傷つけてしまうかもしれないという 遠慮もある。そんな時 本書では、物腰の柔らかい 京都人なら どう言うか、言い回しの例を提示してくれる。
京都人の言い回しは不快なことを相手に伝える時、喧嘩にならない柔らかさがある。win-win の関係に持っていく感じ。曖昧さや余白を残し、直裁に言わず、相手に時間をかけて考えさせるような巧みな言い方に京都人の知恵と歴史を感じる。
中野さんは経歴の優れた脳科学者なのに、テレビやラジオで見聞きするたびに相手を論破しない優しい人だなぁと思うことがある。京都式 言い回しを実践されてるのかもしれないと思った。
※目次から一部抜粋‥
・褒めているように見せかける
・遠回しな質問で相手 自身に答えを出させる
・自分を下げる 枕詞「私は不勉強だから‥」「ややこしいことわからない‥」などを入れて断る
・ オウム返し 質問で受け流す
・ 証拠のない 第三者を引っ張り出す「おばあちゃんが言ってた」など
・ 面白い、個性的、元気、考えておきます、しばらくお休みします‥などのキラーフレーズ
・ 褒められて居心地が悪い時は、受け入れて、流す
・ 笑いに持ち込む
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例としていくつかの「京都式」シチュエーションとフレーズが挙げられているが、あくまでイメージしやすくするための例示だと感じた。
『学ぶ』とあるが、なぜ京都のイケズが生まれたか、どんなメリットがあるかについて、江戸(東京)と文化や環境を比較したり、論破/互恵のメリットデメリットを対比させて考察している。
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言わなくていい本音はいっぱいある。本音を言って傷つけ合うコミュニケーションをとることばかりが最善の方法ではない。もっといえば、本音そのものでさえ、変化していくこともある。「あの人のこと、イヤな人だと思ってたけど、私の勘違いだったな」と相手との関係性も、流動的に変化する。相手自体も年月を経て、さまざまな経験を重ねるうちに変わっていく。互いが変化したときに関係を切らなくてよかったと思えるようなコミュニケーションを京都人に学ぶという本。
タイトルに言いにくいことを賢く伝える技術とあるけど、
相手に侮れないなって思わせること。
わかりづらい嫌味を言ってわからない相手のことは心で笑ってやり過ごすことによってストレスをためないようにすること。
そんなことが書かれてあって想像した中身とちょっと違った。
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この人の本2冊目だけどどちらも薄っぺらい。同著者のはもういいかな。
はっきりとものを言えない臆病さ、みんなを持ち出し、気づかない人を陰で嘲笑する集団主義というのは私の考えるエレガントさとは真逆のものだった。
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中野信子さんが好きで読んだけどイマイチだった。私はやっぱり関東人なのね。ただあからさまに論破でスカッとばかりを求めず、あぁ分かんないのね…と嘲笑して距離を置くのは有効だと思った。
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TVで見かける素敵な著者、この方の本はまだ読んだことがなくてこのタイトルに期待して読んだ本。著者は年上だし、ご結婚もされているから参考になることありそうと思っていたのですがなんだろう、よくある湾曲の表現ばかりだと感じました。京都に限らず言いにくいことをストレートに言わないってよくありますよね。もう少し脳科学者の専門的見地からの内容を期待していたので少し残念…
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実践するのは難しいと感じる。
イケズに対して、回りくどい言い方せずにはっきり言えばいいのに…と思っていたが、ある意味賢い伝え方かもしれない。
京都の人への苦手意識は解消された。
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思っていた内容とは違ったのだが、「京都の人が話す」という前提条件で成り立つものが多く京都の人間ではない自分には使う機会はほぼないのかなと感じた。
そして時代に逆行しているようにも感じた。
相手の事ばかり気に留めてしまう人にとっては苦しい内容だろうとも感じる。
京都の文化としてこのようなことがあるという位置付けがしっくりくる。
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脳科学者・中野さんの著書。
タイトルに引かれて手に取りました。
内容は平たくいうと「京都のイケズ」、言いにくいことをどう相手に伝えるかについて。
興味深い。
自分の心に無理をさせず、相手のリベンジを誘わず、いつでも逃げられる京都独特の言い回し。
私もエレガントにサラッと毒を吐けるようになりたい。
直接的に言うと角が立つ。
言わないと自身の心が削られていく。
蓄積されていくモヤモヤ、板挟みの苦しみは、誰しも多かれ少なかれ経験があるのでは?
困ったケース別の活用例も載っていて、読んでてクスリ。
それらを使うようなシーンに遭遇したくありませんが、本書を読むとちょっと試してみたくなる(笑)
スキル云々以前に、個人的に京都のやわらかい話し方って好きなんですよね。
歪曲の言い回し文化が現代まで継承されてきた時代背景や考察は「なるほど」と思えた。
京都以外でどこまで実用的かは疑問だけど、失礼な言動に対しての“オウム返し”は早速試してみたい。
ユーモアと毒(皮肉)が込められた言い回しが絶妙。
読み物としてサラッと楽しめました。
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電車の中で広告を見て興味を惹かれて借りて読んだ本。noを言わずにnoと言う技術。歴史で培われたコミュニケーション術とのこと。
表現例は興味深く参考になる
メモ
・放っておいて自然に解消されることのない問題をいなすためのコミュニケーション。京都の場合
300年隣同士ということもありえ、付かず離れずのコミュニケーションは重要な技術
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タイトルにある「京都弁を使ったつたえかた」を読みたくて手に取った。たしかに京都弁の使いかたについては納得の行く量網羅してあるのだが、この全体に漂ううさんくさーい感じは何なんだろう。で、気づいた。この人、脳科学者というわりにはエビデンスらしきものを用意して人を説得する気がさらさらない。全部「書いてあることはそのまま信じよ」というテイで書かれている。
いやまてよ、でも、この方はテレビに出ている人らしいから、そっちの視聴者、つまり、データがどうこうというのを面倒くさがる層向けの本なのだ、と納得し――かけたが、巻末のブラマヨの二人へのインタビューも全編伝聞と来た。芸能人の直接話したようなことばなんて、それこそ(想定されるであろう)視聴者には欲しいものなんじゃないの?――ということは、下手なのだ。著者が脳科学者である必要がないし、
この体裁にした編集者もまったく上手くない。
だったらちゃんと言語学者、方言の専門家をを連れてきたほうがいくぶんかいい。
そういう本だ。
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まわりくどい言い方がエレガントなのかな?
ハッキリと意見を言えない私には、
より自分を辛くする手法に思えた。
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言葉は人から人に物事を伝達するために発展してきた。が、はっきり伝えることで角が生じるため、言葉の意味で伝えるのではなく、言葉により相手に意識させ、気づいてもらう。日本っぽいですね。
自分も読んでいて、京都人(本に出てる。実際には本の通りかは分かりませんが)の意図を掴みきれず、イケズな存在になり、笑われちゃうかも?
この本はそんな文化を楽しむ本であり、脳科学者が裏付けられた理論を駆使して、読者に語りかける内容ではなかったです。そこが思惑違いでした。
でも、京都の人ってみんながみんなこうではないですよね。