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「老犬シリーズ」完結編。老いぼれ犬高樹良文の最期(?)。これぞ俺の愛した80年代ハードボイルド。そこここに北方節があって「ああ、かっこいい……」、それにシリーズそれほど間を置かずに読んでおり名前に、経緯に記憶があるので「ああ、たまらん……」 そういう箇所に付箋をつけていたら,都合25箇所に。ああよかった。十年くらいしたら、また三部作通し読みしよう。
老いぼれ犬の登場する作品、再読しようかな。それにこのシリーズも、十年くらいしたら、また三部作通し読みしよう。
それにしても、北方氏の小説は冒頭からもう北方節。
「息。/闇の中で聞こえるのは、それだけだった。」(『傷痕』)
「赤。/闇の中で、ピースの火だけに色があった。」(『風葬』)
「闇。/眼が馴れるまで、高樹は待った。」(『望郷』
三部作、書き出しは、同じトーンなんだぜ。
しびれないか。
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ロンソンのライターの着火、ゴロワーズの煙草の煙と香り、そしてバーボンソーダが独特のハードボイルドを演出し、男の渋さを感じさせますね。
田代和也へ貰って欲しいとロンソンのライターを渡すシーンは、本シリーズ3作の高樹の気持ちがこもっていて、ジーンと心に響きました。
次回作を読みたいですが、これで終わりなんでしょうね。残念です。
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老いぼれ犬シリーズの第三弾、最終巻。
良かった。読み終わってしばし脱力。
変わらない北方節、緊張の闘い、貫き通す意地。
どの作品もいつもそうでした。
次は、挑戦シリーズでも読み直してみようか・・・。