紙の本
大学職員の仕事内容がよく分かります。
2023/09/23 23:22
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
当書は実際に大学職員だったお二人による共著です。
お二人の職場経験も踏まえ、大学職員はどんな仕事をしているかを如実に著した内容です。大学職員という職業について知りたい、憧れる方々には、当書は入門書として十二分に参考になるでしょう。私もよく分かりました。
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とてもリアルでした。
私は他業界から大学に転職してきましたが、同僚の教職員の目的意識のなさにもどかしさや脱力感を感じることが多くあります。大学職員なんてこんなもんかと思ってしまっている部分も少なからずあります。その雰囲気もリアルに記されている一方で、全国の大学に危機感や使命感を持って前向きに取り組んでいる職員が多くいることも描かれており、なかなか励まされました。
業界としての課題は多いし、世間でイメージする人がいるように甘い部分があることも否定できないと思いますが、かなりやりがいのある仕事だと思います。
だから、仮に私のキャリアが脅かされることになるとしても目的意識を強く持った優秀な人にどんどん流入してきてほしいと思っており、そんな人が大学職員という仕事を理解する上でこの本は有用だと感じました。
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最近、就職・転職市場で大学職員が人気だという。ただ、その職務・待遇の実際のところはあまり知られていない。本書は、民間から大学職員に転じ、大学を離れた後も大学業界を見てきた著者による大学職員の現実に迫ったもの。
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ぬるま湯、ブラック、教員とのビミョーな関係、少子化で経営危機……それでも志す人、悩める人へ。舞台裏を元職員二人が明かす。
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よく聞く「大学職員はまったり高給」という論調ではなく、しっかりと実態を踏まえた内容になってるなと思った。就職先として大学(職員)を考えている人は読んでみるとよいと思う。
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大学という組織のあり方がよく取り沙汰される昨今(当然自分の関心が高いから目につくのだが)、教員ではなく職員とはどのような存在か気になったので手に取った。大学という組織を維持しようと頑張るのはどちらかといえば職員かもしれない、とくに教員(研究者)があちこちを転々とする事情にあっては。職員・教員・学生それぞれが自らの所属する学校の使命を理解していることが組織としての大学の魅力となるだろう。その上に大学の自治、学問の自由があると思う。
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◆これまでよりはるかに多くの高度化・複雑化・多様化した業務を、これまでより少ない人数の職員でこなさなければいけなくなっている。
◆職員としての就職を希望されている方は、「大学人になりたいかどうか」をご自身に問うてみてください。
◆キャリアに悩んだときに意見を求められるようなウィークタイズの関係性を豊かにするような行動を、ぜひお勧めしたいです。
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国公私立大学のあるある話、耳の痛い話など、あーそうそうと日頃感じていることが言葉になっていて、もっと深く考える材料になりました。
以下、特に気になった言葉(〇)と私の考え(■)です。
〇利益最大化というわかりやすい経営指標がある民間企業に対し、ミッションが複雑な非営利組織
■多様な成果をデータで見える化すること、評価軸を決めること、その上でビジネス思考を含めた総合力が必要な組織。
〇担当する職員によっては学生や教員のことを第一に考えた価値あるアウトプットが生まれます。そうでない職員が担当すれば本当に最低限の、悪い意味でのお役所的な手続きになります。
■前年踏襲意識は劣化コピーになる。守ろうとする意識も同じ。前年より効果の2割アップを目指す。
〇実際にはしかし、「先生の言うことには従っておこう」と場当たり的な対応をしてしまう職員も少なくないように思います。
■どうでもいいことはそれでもいいが、ここ一番の場面では「裏方ほどおいしい仕事はない!」野村恭彦著の「置き石、水やり、待ち伏せ」が有効。むしろ、教員組織を味方に、かつテコにして、大学を動かすことができる。
〇「楽そうだから」「安定している組織だから」といった安易な志願者を見抜くのも人事部の役目。
■これは採用された側も最も不幸なケース。公務員も同様で、混沌の中で活路を見つけて挑戦できる人が来てほしい。
〇職員同士が協働することで解決の糸口が見えてくることがある。
■先日、入試課と教務課と学生課のデータを組み合わせて、入学前準備教育に活用したが、まだまだ使えるデータがある。